貝殻を置く

貝殻を海の無い街に置く


地球ヒタと動かぬ風も無く


真空のキリコの影の戯れて

おろころ島

日本島　南無妙法蓮華経　満ち満ちて
　　　　　　　　　　　　　　己で開く歓喜の道


日本国　琵琶湖あたりで真っ二つ
　　　　　　　川崎名物　日本島煎餅


日本島　官僚坊主ののさばりて
　　　　　　　　　　ヘリはバラバラ頭痛ドキドキ


我が救い最後の審判　魂の
　　　　　　　　光の国へ死の上昇


各々に与えられたる死なれば
　　　　　　　　最後の審判　告発セヨ！

夜の始まりに

ビルの谷渡る小鳥の温かさ


暖かき希望の灯火もれる窓


落日のあわただしき街　風行きて

敗戦記念日

償いの敗戦記念日意味も無く
　　　　　　　ファシスト再び戦火にまみえる


ヨーロッパ　アジア丸焦げ二次大戦
　　　　　　　　　　忘却に忘却重ねても嗚咽


乱れゆく情念の熱　揮発油の
　　　　　　　　燃えゆく炎わが身を照らし


永劫の闘争をこそ止揚して
　　　　　　　　　我に理あり人間革命


タブーなら言いたい放題　言えなくて
　　　　　　　　　　　　何の言論　何が自由

日本島

日本島　天気情報　娘らは
　　　　　　北から南まで　祝　解説


人人は満ち溢れたり源泉の
　　　　　　　　都市保てる人界の深み


転生を重ね重ねて思い出の
　　　　　　　負けた事無し一度たりとも

太陽と月の旋律

黎明に傷ついた陽は静かに昇る


癒す月太陽没して涼しくて


告発は黒き鏃を研ぎ澄まし


死の準備　西日激しく吠えてみろ

雲 垂れて

小鳥らは遠くさえずる胸で聴く


曇天にこうべ垂らして礼拝す


燃え滓の静かな街路に排気ガス

100人のギャラリーがいる！

快晴！緑樹は輝りて蛇の爪


陽光に蜥蜴艶めく気配あり


つややかに路面に光　遊ぶかも


見た聴いた書いた100人のギャラリーがいる

裏天皇

官僚の任命責任どこにあり
　　　　　　　堕落の公認　人事院　天皇


さげすみの眼だけ空向く天皇制
　　　　　　　　　　　偽善福祉に官僚任命


裏天皇　象徴偽善でＴＶ露出
　　　　　　　　　　根腐れ魂　弱きの味方

光の住人

空色のソーダ飲みたしこの日和


青空にストローを挿し飲む　光


光に住む住人と会話している

風 強き日に

見上げてはゆたりゆたりと風鳴らす


灯火が心の中に灯っている


街の灯がまたたいて強き風

幻視の日

今生も来世も賭ける我が進化
　　　　　　　　忘却の河の水上を歩け


脳髄に深く浸みこみ本能の
　　　　　　　　爬虫類の群れ我が右肩に


晴れた日に書物と会話見開きの
　　　　　　　　　　著者の書斎のなまなましさは


アカ点灯地獄の骨ら踊りだし
　　　　　　　骨で骨砕き血で血を洗うかも

潮騒の街

書の山と寡黙な唇ペンは吠え


霊の白　頭上に強く輝いて


白い雲ざわめく街は潮騒に似て

総設計師

魂の総設計師となりたし
　　　　　　　銀河と地の底　芯に立つ事


一人立つ既存の価値からオサラバだ
　　　　　　　　　　　　引用引用　坩堝灼熱


仏壇に戦没者の遺影寂しくて
　　　　　　　何が神道　何で天皇


鋭敏な街街の姿この大気
　　　　　　　　清く上澄み清む朝は

詩人の血

キーボード叩く心臓が血を流す


昏く地と全天　光　輝く人と


告白の言語は著され歴史パルス


石　砕く快楽憑かれ墓あばき