風薫る 青

風薫る青い天使の日におとなう


ヒイラギを禁ず触れると血の燃えて


茨らは深紅血みどろ実の乳房

菊人形

我作る南京虐殺　菊人形
　　　　　　　己を知れ！ファシストの亡


天皇家　白菊十字架　血塗られて
　　　　　　　　　皇軍の亡霊　永劫の懺悔


また来る暑き八月青い空
　　　　　　　敗戦記念日　皇軍の狂気

夢日記

廃船の流砂に埋もれ影の立つ
　　　　　　　　　裸婦　髪梳きて太陽を飲む


昏き陽の砂丘の崖より舞降りて
　　　　　　　　　　倒れこむ底に隠花植物


砂嵐　男三人何か為す
　　　　　　乾きの大地に杭を打つ

樹液 飲む

新緑に禁断の性　見てとって


濡れた幹に傷を負わせて樹液飲む


雨雲の豊饒の胸より乳こぼれ

死を想え・・・

この世界フロイト論理で読み解いて
　　　　　　　　　　荒れる若さに解放の道説く


先人の名句読みては死の旅へ
　　　　　　　　誘われているこそあわれなれ


暑き日の死こそ想わる喫茶にて
　　　　　　　　　　　歌詠む我に歴史ほほえむか？

神 愛の流出また楽し

注ぐべきグラスに冷水　愛　流出


鉱物へ降りゆく叡智シリコン結晶す


理性の手　物質変容　地の満潮

美貌の青空

白塗りの舞踏踏み込む現存在


現前のうねる筋骨でペン走る


キシキシと削ぐ肉体で5・7・5

揮筆「土」

角川の「俳句」５月号の金子兜太氏の揮ごう「土」を見て。

一歩二歩　耕す土に歩み寄る


苗木植え土に会話の汗　清く


長靴を履いて水まく耕作地

ウォーホール教

形のみ美しかろう神道に
　　　　　　　我が自我塗り込み触手は伸びる


形骸を絵で描いた仏神道の
　　　　　　　　衣奪ってわが身を飾る


取り澄まし束帯袈裟を身に着けて
　　　　　　　　　贋物？本物？美型の我は

悪魔乗せ天使乗せ

悪魔乗せ天使乗せ星回るだろう
　　　　　　　　音楽の絶えないここで空見あげ


9・11を知っていたのに止めないよ…
　　　　　　　　　　ＣＩＡまたまた戦争の口実


テロＯＫイラク派兵だ逆算法
　　　　　　　　　　戦争戦争軍産潤う

軍産悪魔

アメリカの戦争ばかりの歴史には
　　　　　　　　　　軍産悪魔の破廉恥の欲


日本国我が闘争を終わらせて
　　　　　　　　　己のカルマ成就の時に


たたき込むうごめく軍産レビタヤン
　　　　　　　　　とっとと堕天ブラックホール

相模原の白蛇

人界に白蛇の姫の現れて


相模原白蛇の波動いと高き


うつつには白蛇ワープの名残りか

人魚 実る

人魚生る水中花揺れしなしなと
　　　　　　　　　卵実の白き透明の胎


昼昏し女体白濁の海中に
　　　　　　　回転上昇ラメ散りばめて


大波に巻き込まれるは絶頂の
　　　　　　　　海と肉とのエクスタシーなれ