5月、朝早く道路側の生垣を眺めていたら、突然、「ニラ、いる?」と話しかけてきた人がいる。
驚いて振り返ったら、斜め向かいのオジサンだった。
ニラは家にもあるし・・・
しかし、せっかく申し出てくれたのだから・・・
忙しく考えを巡らした後で、「ありがとうございます! いただきます!」と答えた。
「ちょっと待ちょって」
オジサンは家に戻り、しばらくしてまた戻って来た。
一握りのニラを持っていた。
「たくさんあげても困るだろうから」
そのとおり!
ウチにもたくさんある!
ついでだから、生垣のせん定について聞いてみた。
オジサンは退職後、せん定の仕事を長らくしていたからだ。
「これはもう切った方がいいな」
「ここんところから、ザ~ッと」
「裏の方は刈上げてるかな?」
オジサンのアドバイスどおり、雨があがったら、生垣せん定をするつもりだ。
年とって生垣のせん定がダルくなったら、どうしよう?
生垣を抜いて、塀でもこさえてもらおうか?
あるいは、ムスコに頼もうか?
人生考えることがいろいろある。