1月7日(木):入院4日目
いよいよ、副腎静脈カテーテル検査の日を迎えました。
朝から絶食でした。太もも内側(そけい部)の剃毛は確か前日に比較的若い看護師さんが行ってくれました。
ここまでは良いのです、そして次の段取りが人生初めての経験でした。
それは、尿道カテーテルの挿入です。
朝9時に男性の看護師さんが来て、それを行いました。
この時の感覚は次の通りです。
最初は高熱(39度ぐらい)の時の尿道を熱い尿が外に出て行く感覚が先端から尿道の奥にかけて伝わります。
その感覚が尿道の内壁を伝わった後、激痛が尿道全体(先っぽから根元まで)を襲いました。
しばらくすると何とか我慢できる状況になりました。それから、検査室に移動しました。
そこのスタッフの看護師さんが尿量を調べられるとほとんど出ていない状態でした。
そこで、「カテーテルの入りが浅いのでもう少し奥に差し込みます」
「えっ・・・」と思うやいなや、看護師さんはカテーテルを一旦引き戻し、そして、
膀胱にしっかりとカテーテルを押し込みました。
この時の痛みと言ったら何と表現したらいいのか。私には適切な語句が出てきません。
的確な修飾語が浮かびません。
とにかく、52年間生きてきて、感じたことのない強烈な痛みでした。
その後の太もも内側の静脈からカテーテルをさし、副腎に向けてカテーテルを移動、
そして、血液採取はなんともありませんでした。検査時には眠くなる薬を打ってあり、
検査途中でウトウトしている間に検査が終わりました。
11:50に検査室を出て、入院している部屋に戻り、12:00~14:00の2時間安静していました。
安静が終わり、尿道カテーテルを抜くことになりました。これが一番痛かったです。一瞬の痛みでしたが、
せがれが取れてしまうような痛みでした。強烈なヒリヒリ感が尿道内壁全体に押し寄せました。
その後、この日最初の食事を取りました。尿道の痛みは少しは薄らいで、違和感が残るだけになりました。
そして、検査後初の排尿。これが最悪でした。傷むことは事前に知らされていましたし、予想もしていました。
しかし、この初排尿がこれほど気色が悪く痛いものだとは思いませんでした。
便器の前に立ち、我が倅に手を添えます。尿意はしっかりとあります。膀胱から尿が尿道に向かった瞬間、
強烈な痛みが走ります。そして、チョウチョロと尿が出た後の感覚がいけません。
尿が出ている感覚はあるのです。尿が尿道いっぱいに広がり今にも先端からこぼれ出そうな感覚が痛みと
ともにしっかりとあるのです。しかし、一滴も尿は出てきません。陰茎が尿でふくれあがりそうな感覚が襲います。
しかし、膨れあがることも、尿が出ることもありませんでした。いくら息んでも出てきません。
尿道が癒着したのかと心配しました。しかし、何とか、2回目、3回目の排尿の時には、まだ尿道の痛みはありましたが、強烈な残尿感はでませんでした。
4,5回目は尿道の先端に痛みがありましたが、翌朝6時過ぎの6回目の排尿の時には痛みは完全になくなりました。
尿道カテーテル編はこれにて終了です。