あれは15~6年程前だっただろうか、俺がまだ小学生の頃
通学路に1つの小さな池があった
直径1km程で、真ん中に祠があるという小さな島がある平凡な貯水池だ
そこは1/4程がガードレールで囲ってあり、それ以外の場所はフェンス
学校から家までの一番近いルートは、そのガードレールがある外周部分を通る道だった
小学生なので色々なものに興味を持ち、イタズラをする年頃だ
俺はそのガードレールを蹴るのが好きだった
「ゴーーン・・・・・」
蹴るとその振動がガードレール全体に伝わり、まるで寺の鐘を突いている様に長く響いた
「ゴーーン・・・・・ゴーーン・・・・・ゴーーン・・・・・」
子どもは何にでも興味を持ち、そして飽きるのも早い
俺は5~6回程蹴って遊んでいたが飽きて止めてしまった
「ゴーーン・・・・・」
暫くすると俺が蹴った時と同じ音が響いた
(俺の真似をする奴は誰だ!?)と思って自分の前と後ろを確認した
だが、その道路どころか自分から見える範囲にすら人は1人もいなかった
(気のせいだったのか?)と思った瞬間
「ゴーーン・・・・・」
また、聞こえた
今度はさっきより早く人がいるかを確認した
時間にして2秒も無かったと思う、ガードレールを蹴り俺から身を隠せるような時間ではない
それに俺から身を隠す意味も無い
だが、誰もいない
もしかして、道路の中に刺さってる部分からか?とも思ったが、それは余りにも非現実過ぎた
そもそも埋まっている部分は振動しないはずだから
結局その音は謎に終わった
何日か経ってそのことを忘れた頃に、また同じ遊びを始めた
「ゴーーン・・・・・」
自分が蹴ったので音が響くのは当然
「ゴーーン・・・・・」
まただ、俺はなにも触れちゃいない、どういう事だ・・・・・
この音は1度や2度ではなく、かなりの頻度聞いた気がする
何となく覚えているだけでも20回ぐらいは聞いたと思う
結局その謎は最後までわからなかった
そういえば、友達と一緒にいるときは1度も聞こえた事がなかった
ただの1度も
通学路に1つの小さな池があった
直径1km程で、真ん中に祠があるという小さな島がある平凡な貯水池だ
そこは1/4程がガードレールで囲ってあり、それ以外の場所はフェンス
学校から家までの一番近いルートは、そのガードレールがある外周部分を通る道だった
小学生なので色々なものに興味を持ち、イタズラをする年頃だ
俺はそのガードレールを蹴るのが好きだった
「ゴーーン・・・・・」
蹴るとその振動がガードレール全体に伝わり、まるで寺の鐘を突いている様に長く響いた
「ゴーーン・・・・・ゴーーン・・・・・ゴーーン・・・・・」
子どもは何にでも興味を持ち、そして飽きるのも早い
俺は5~6回程蹴って遊んでいたが飽きて止めてしまった
「ゴーーン・・・・・」
暫くすると俺が蹴った時と同じ音が響いた
(俺の真似をする奴は誰だ!?)と思って自分の前と後ろを確認した
だが、その道路どころか自分から見える範囲にすら人は1人もいなかった
(気のせいだったのか?)と思った瞬間
「ゴーーン・・・・・」
また、聞こえた
今度はさっきより早く人がいるかを確認した
時間にして2秒も無かったと思う、ガードレールを蹴り俺から身を隠せるような時間ではない
それに俺から身を隠す意味も無い
だが、誰もいない
もしかして、道路の中に刺さってる部分からか?とも思ったが、それは余りにも非現実過ぎた
そもそも埋まっている部分は振動しないはずだから
結局その音は謎に終わった
何日か経ってそのことを忘れた頃に、また同じ遊びを始めた
「ゴーーン・・・・・」
自分が蹴ったので音が響くのは当然
「ゴーーン・・・・・」
まただ、俺はなにも触れちゃいない、どういう事だ・・・・・
この音は1度や2度ではなく、かなりの頻度聞いた気がする
何となく覚えているだけでも20回ぐらいは聞いたと思う
結局その謎は最後までわからなかった
そういえば、友達と一緒にいるときは1度も聞こえた事がなかった
ただの1度も