自宅に撮影所のプロデューサーが来た。
プロデューサーがわざわざ自宅に来るなんて前代未聞で、何事?って話であるが、それは夫だけじゃなく、濃厚接触者である私のPCR検査の結果を受け取りに来るために、である。
私は人生何回目かのNOを言うために、検査キッドの箱も開けていなかった。
プロデューサーに反抗するなんて?と夫は心配したけど、私は「大丈夫よ」と笑った。
「あの、私、こういうの信用してないんです。熱は薬も飲まなくてとっくに下がりましたし。夫が発熱しても全然怖くなかったですし。検査はお断りしたいのですが、かまいませんか?」
と相手の目を見てそのままを言ったら、プロデューサーはめちゃくちゃいい人だった。
「OKです。ぶっちゃけ僕も家族までやってこいと言われてカッときたんです。テレビ朝日には断っておきます」と言われた。
結果それは20分後にあっさり通った。
周りはビクビクしていたけど、私はこんなのは通らない方がおかしいと思っていたので、面白かったが。
まずは行動を起こすのである。
何も言う前から、事を決めつける人が多いんじゃないかなあ。
ことのついでに、ギョーカイの異常な検温やらPCR検査の実態を聞いたら、現場のプロデューサーはボヤいておられた。
とにかくうるさいのはテレビ朝日。
「そんなことをしていたら、次々に人がいなくなって撮影なんかできませんよ!!」と言っても、
「とにかく検査と感染対策をしろ。熱がある奴は現場に来さすな。でも納期までに作品を上げろ!!」と言われる。
「現場はいっぱいいっぱいなんです。じゃあその補償はしてくれますか?PCR検査のお金だって出してくれますか?」
「そんなものは製作費から出せばいいだろ?だいたい感染者なんて感染対策がなってないから出るんだ!!もっと感染対策しろ!!」と言われると。
「熱が下がっても、ピンピンしてもテレビ朝日はPCR検査の陰性証明を出さなければ仕事は許さないんですか?」
「そういうことです」
「とにかくPCR検査なんですか?人じゃなくて、こんなペラペラのキットが病気の判定をするんですか?」
「そういうことです」
夫の職場で、自身が陽性になって高齢の親と同居しているから隔離施設にまで入っておとなしく従ったのに、どんなに元気になっても検査の結果はずっと陽性。何度やっても陽性。
そのうち自分がバイ菌のように感じてノイローゼになって、ここまで苦しんでもPCR陰性にならないと職場復帰させてもらえない職場に不信を以て、仕事をやめようと考えている人もいる。
PCR検査の陽性が病気で、
PCR検査の陽性者が人にうつして、
PCR検査の陽性者は怖くて危険で、
PCR検査の陽性者になったら迷惑で、
PCR検査の陽性者が高齢者を重症化させて殺して、
PCR検査が陰性になったら安心、健康、まっとう。
PCR検査さえやっていれば、ウイルスの感染が防げる…
この2年間、テレ朝のモーニングショーはこれをやった。
今もやっている。
モーニングショーだけじゃ飽き足らず、そこら中で24時間やっている。
結果、気が付かないうちに「そうではないか」と思い込まされている人がいかに多いことか。
それに振り回されて、メンタルをやられた人がどれだけいることか。
世の中を狂わせたのはウイルスじゃない、こんなわけのわかない規制と思い込みである。
上念司さんに代わって「この度はテレビ朝日の救いようのないアホさを、心より陳謝致します!!誠に申し訳ありません!!」と陳謝したい。
テレ朝はアホの極み。