【 午前便 】
大事な朝間詰め。
船を進めたポイントは、北東の風が強く吹いていた。
お客様からのラインでは、宮崎の遊漁船は欠航したとの連絡が入った。
私も、一旦は「引き返そうか」と、思うようなウネリが立ち始めていた。
近くにいた仲間からも「ウネリが凄いね」「風が強いね」等と連絡が入る。
天気予報を改めて、確認する。
午前8時過ぎには、風が落ち着いてくる予報になっている。
天気予報に対して、少々の不安はあるが、風が落ちてくるのを待つ事にした。
北東の風が強い中でも、ポツポツとアタリが来た。
釣り開始から、調子が上がったのが野瀬さん親子。
野瀬(大)さんが、真鯛を上げる。

お父さんの、野瀬(栄)さんには、旬のイサキがヒットしてきた。

船首では、石川さんもアタリを捕らえている。
上がってきたのは、白甘鯛。

「初めて釣りました」
白甘鯛の釣果に、笑顔が輝く。
天気予報通り、8時過ぎになって、風が落ちてきた。
「何とか、風が弱まってきましたね」
風によって起こされていた白波も目立たなくなってきた。
「今からですね。頑張りましょうか」
沖合のポイントに移動する。
父と子で頑張っている野瀬さん達に、アタリが出る。

イトヨリダイがヒット。

ガンゾウヒラメがヒット。

良型の真鯛がヒット。

刺身が美味しい、オジサンもヒットしてきた。
静かに、アタリを捕らえていたのが、Bさん。

白甘鯛をヒット。


真鯛に、イラもヒットしてきた。
イラは、石鯛釣りのイメージが強いが、船釣りでも、たまにヒットしてくる。
ポツポツとアタリが来ていたが、11時頃から潮が変わり、アタリが出なくなってきた。
水温が下がったのか、ジグが冷たく感じられる。
ポイントを移動しても、様子に変化がない。
「上がりましょうか」
午後便と、交代する。
【 午後便 】
夕間詰めを狙って、午後2時過ぎに港を出る。
「夕方のイサキ、鰺が釣りたいですね」
風がすっかり落ちついた、海上に船を走らせる。
朝のウネリが嘘のように、静かになった。
魚探には、ベイト反応が出始めている。
村山さんに、アタリが来た。

良型の真鯛が、ヒットしてきた。

村山さんと同時に、加藤さんにもヒットが来た。
イトヨリダイが、上がってきた。
少し遅れて、東原さんにもヒット。


アヤメカサゴが、上がってきた。
夕方近くになると、ベイト反応が大きくなってきた。
「海底からの高さが、10メートルはあります」
ベイト柱も、出始めた。
ベイト反応が良くなってきたのと同時に、東原さんの調子が上がってきた。

小さいアオハタは、海に帰す。


白甘鯛が、連続ヒットしてきた。
強い引きが、楽しそうだ。
狙いの1つだった真鰺も、ヒットしてきた。

30センチ超の、良型の真鰺。
しかし、何故か後が続かない。
ポツリポツリとアタリは来るのだが、連続ヒットには成らない。
潮の何かが、変化したのだろうが…、その変化が分からない。
太陽が西に傾いたタイミングで、納竿とした。