北西の風が吹き始め、水温が下がり始めると、ニベのアタリが増えてくる。
ニベの季節の到来に、成ってくる。
その身は、白身で淡泊、少し柔らかい。
私は、チョット厚みに気って、塩干しにする事が多い。
今日の朝間詰は、北西の風がやや強く吹いていた。
小学生の子供も乗船していたので、まずは手前から攻める事にした。
最初のアタリから、ニベがヒットして来た。
この前にも、強いアタリが来たのだが、針外れで取り逃がした。
もしかしたら、ニベのアタリだったかも…。
イトヨリダイも、ヒットして来た。
北西の風が、やや強く吹いている分、船は流されていくが、潮自体は下り潮で動きが感じられない。
ポイント移動を、早めに行う。
ベイト反応を確認しながら、その真上に船を持って行く。
その中には、とんでもない大物が付いていることが有る。
このふたつの場面のアタリは、ドラグ音が鳴り響いた。
ドラグを締めても、構わずにラインが引き出される。
海底の岩場で、12号のリーダーがザラザラにされた。
「最初のアタリは小さかったのに、途中から強烈やった…」
次は、獲りたい…。
ポツポツだが、いろんなアタリが出て来る。
カサゴ類も、ウッカリカサゴ、アヤメカサゴの、まずまずの型がヒットして来た。
食べ頃サイズの真鯛もヒット。
船尾では、小学生がワニゴチをヒット。
「この魚は、何?」
「コチだよ。白身で美味しいよ」
コチの話に、花が咲いた。
ポイントを変える度に、ニベのアタリが出て来た。
親子で、ニベのダブルヒット。
レンコ鯛も、ヒットして来た。
「後は、青物が来れば良いんだけどね」
強いアタリが来た。
真下に突っ込んだ。
「鰤かもね」
見えてきた姿は、ニベだった。
ニベに始まって、ニベに終わった。