前日の潮は、ほとんど動きが感じられず、アタリが遠かった。
その不安が残ったまま、ポイントに向かった。
下り潮が、緩く流れている。
昨日と違ったところは、ベイト反応が良くなっている処だった。
「これは、期待したいな」
そう思わせる感じで、ベイトが立ち上がっている。
早い段階から、真鯵のアタリが出始めた。
型は、25㎝~35㎝クラスと、バラツキはある。




型にバラツキは有っても、アタリは連続した。
この鰺に、何かが付いていて欲しい。
そう願いながら、船を流していく。
しかし、青物のアタリは出てこない。
一方で、南東の風が吹き出す前に、狙ってみたいポイントが有る。
「移動してみませんか」
「行きます」
気持ち良い返事をもらって、直ぐに船を走らせる。
風は、この時点では北寄りの風になっていた。
しかし、潮が大きな渦を巻くような、船が回転するような流れになっている。
船の向きを調整しながら、流していく。
強いアタリが来た。

アタリが来ては、直ぐに外れる。
ジグを落としていくと、又すぐに当たる。
3度目のアタリで、ガッチリと針掛かりした。
ラインが出される。

慎重なやり取りの末に、姿を見せたのは真鯛。

73㎝、3キロの良型真鯛。
笑顔が輝いて見える。
真鯛のアタリは、続けて来た。


真鯛独特の引きを楽しみながら、巻き上げる。
途中から、抵抗がなくなった。
真鯛が姿を見せた。

68㎝の、良型真鯛。
「まだまだ行くぞ」と、思ったのだが…。
一流し毎に、風が変わり始めた。
南東の風が、吹き始めて来た。
ポイントを移動する。
青物と思われる、アタリが来た。

真下に、突っ込んでいる。
ゆっくりと、巻き上げて行くが…。
あと少しで、針が外れた。
気持ちを切り替えて、ポイントを移動する。
鰺のアタリは、続いている。
その中に、ハガツオや太刀魚が混じってくる。


しかし、口惜しいかな…、南東からのウネリが高く成り始めた。
ラストに入ったポイントでは、タコのアタリも来た。
姿が見えたのだが、海面近くで逃げられた。
南東の風く中、アタリが回復して来たのは、嬉しい。