その出会いは、突然に! ~想像だにしなかった二人の乙女との出逢い~
身延山久遠寺・ご本堂 |
当日は一路、身延山久遠寺を目指す。ここは樹齢400年超の「しだれ桜」が有名だが、まだ行ったことがない。下見って感じかな。本栖湖沿いに国道300号線・本栖みちへと入り西進する。道の駅・しもべで休憩。さらに、西進し、下部温泉などを通り過ぎ、身延道へ入る。いやぁ~、想像以上に遠かったなぁ~。狭山から3時間近く、河口湖ICからでも1時間半である。
いつもと同様、妻との二人旅。そう、神社仏閣を参拝して、いつも思うことがある。健常者より、体の不自由な方々ほど神や仏に参拝したいのではと思うのだが、だらだらの坂道やら長くて急な階段がその行く手をさえぎるのである。
ここ、久遠寺のご本堂も驚くほどの威容を誇る。また、ご本堂での参拝はおんぶしながら登るのかなと思っていると、車椅子専用のエレベーターがあるという。いやぁ~、初めてである。本堂内も車椅子での移動が可能とのことで、さすがにご上人様のお膝元は違いますねと感嘆しきり。有難くご本堂に昇殿して拝観し、御朱印を頂く。
参道を下り、あらかじめチェックしておいた店で、名物の身延饅頭を購入。さらに、付近で名代の蕎麦を満喫し、そそくさと宿を目指す。
戻る道すがら道の駅・なるさわに立ち寄る。ふと見ると、小さな山野草店がある。ここで、件のヤマルリトラノオとヒメギボウシを購入。2つで450円。安いのかなぁ~?
宿は山中湖畔。すぐ近くには山中浅間神社が。小さな割烹旅館。天然鰻を食せるとか。リーズナブルな値段設定に食いついたわけ(笑) 感激したのは鰻の塩釜。こんなの初めて。もちろん、新鮮な駿河湾の魚と飛騨牛の朴葉焼きにも舌鼓。ありゃ、そう言えば、道の駅で買ったあの子たちは車のトランクの中! 花より団子。こんなものなのである(笑)
翌日、山中湖花の都公園などに立ち寄り、忍野の豆腐屋や農産物直売所で買い物をして帰路に就く。
えっ、鰻の塩釜って? |
パッカーン! |
おっ、飛騨牛の朴葉焼きかい! |
何が出るかな? 何が出るかな! | ジュルル― 、白焼きだぁ~(◎_◎;) | うっ、うっ、美味し (๑´ڡ`๑) |
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瑠璃色の花穂に心が躍り、くるんとしたシベに酔う!
6月7日、ヤマルリトラノオとヒメギボウシ、2つを鉢に移す。今年は咲かないのかな? なんて思いながらの作業。青い鉢に斑入りの葉が見える。これがヒメギボウシ。もうひと鉢、右に見えるヤマルリトラノオの影に5~7株ほど。
7月24日、購入から一月半、だいぶ膨らんできた。
ヤマルリトラノオ |
ヒメギボウシ |
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花穂が立ち上がってきました。 |
ツンとした花芽が出てきたんです。 |
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芽が上がってくると、自ずから期待も膨らんでくる。この場だけでなく、何度も申し上げてきたが、花を育てることなどまったくの初心者である。たまさかホームセンター(HC)から花開いた鉢を購入するくらいが関の山。まして、山野草などの類など、ハードルが高いものと思っていたのだ。それが、日ごとに蕾が膨らみ、花茎も伸長してくる。期待するなという方が無理であろう。
8月2日のヤマルリトラノオ |
8月2日のヒメギボウシ |
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日ごとに長くなる花穂。 |
蕾の一つひとつがコロンとしてきた。 |
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翌日、8月3日である。蕾に色がついてきた。ねっ、見えるでしょ。
8月3日のヤマルリトラノオ |
8月3日のヒメギボウシ |
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ちょこんと出た花びらが濃い紫! |
花びらの花脈、そう紫なんです! |
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1週間ほどが経った8月9日の朝、ヤマルリトラノオは開花、ヒメギボウシはいまにも蕾が破裂(?)しそう。
8月9日のヤマルリトラノオ |
8月9日のヒメギボウシ |
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主軸はご覧の通り開花。側枝も伸びて。 |
いまにも花開こうかという状態。 |
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8月になってからこのかた、日照時間があまりにも少ない。今日は16日だが、昨日から降り続き、朝から雨である。戻り梅雨? そうであれば、もう一度、あの夏の日の陽射しが期待できるのだが、秋雨前線となると夏は終わってしまうことになる。
そんな不順な天候のなか、想定外の健闘を見せているヤマルリトラノオ。主軸はほぼ満開状態、側枝もたくさん出し、これからも期待できそうだ。
もちろん、ヒメギボウシも頑張っている。1本の花茎に、花こそ3~5輪ほどと少ないが、シベの先をくるんと曲げて雨模様の空を睨んでいる。
いずれにしても、この道の駅なるさわからの使者は、ここ狭山市でのミッションを大過なく遂行してくれているようである。