今年「麓集落」の住民が一同に会したのは、1月「神應寺庫裏の雪下ろし」、今年から神職宅で開かれた一年の安全を祈願する「春祈祷」。2月「火まつり」に続き3月9日が部落総会だった。総会のすべての議事終了後の懇親会で、「里山スノーシュー探索で例年より動物の足跡が少ない」ことを話題にしたら、市役所勤務の栗林君から「カモシカ」が自宅に来たという話になった。2月9日(日曜日)午前10時28分頃玄関前で出会い、その後3日間ほど同じ場所に来たという。周囲は大雪で木の芽が隠れたせいか、わずかな食べ物を求めて玄関前の庭木の芽を食べた跡があると話し、携帯カメラの画像を見せてもらった。
2014.2.9.10:28 栗林君宅玄関前 携帯(栗林)
写真でもわかるように小さめな「カモシカ」だ。下記の写真の足跡に見られるように集落を大回りしたり、他の人からも集落内道路に足跡があることは聞いていた。内沢やカジカ沢探索で例年より少ない動物の足跡の中で「カモシカ」は確認されていた。その足跡もいつもより小さ目だったから、もしかしたらこの「カモシカ」だったかもしれない。「カモシカ」は一年中同じ地域を行動圏として、直径500m~1Kmの縄張りを持っているといわれている。10数年前から「切崖」を行動圏の中心にしていることが知られていた。麓集落では数少ない雑木林の一角だ。この場所は湯沢市稲川支所から直線距離で400m弱。約100m離れた道路は稲川中学校に通じる交差点、国道398号線から分かれて横手市の「みずほの里ロード」につながる。大型の自動車もひっきりなしに走る場所になる。
集落を回る足跡 住宅を回っている 2014.3.9 黒森
かつて「カモシカ」は保護されていなかった時代には、人家のそばに出てくることも少なかった。特に戦後の社会の混乱で良質な肉と毛皮を目的とした密猟が絶えず、昭和30年に国の「文化財保護法」により特別天然記念物に指定され保護されるようになった。戦後の拡大造林政策で杉林の増加と木材の価格の暴落で山林の荒廃が増え、さらに保護されることで人を恐れなくなり集落の近くを行動圏にする「カモシカ」も出てきた。
「カモシカ」は哺乳綱ウシ目(偶蹄目)ウシ科カモシカ属に分類されている。シカではなくウシの仲間ということになる。シカの雄の角は枝に分かれるが、「カモシカ」の雄の角は枝分かれはしない。以前肉は「カモの味がするシカ」なので、「カモシカ」名がついたとの俗説を聞いたことがある。一方カモは鴨でなく、毛を氈(かも)と呼んでいたことによる氈鹿(かもしか)との説が正しいのかも知れない。
自宅の縁の下に「アナグマ」が棲みついている。昨年夏ごろから気がついていたが、昨晩やっと姿を見ることができた。自宅は築100年の住宅で「アナグマ」や野良猫は自由に出入りができる。棲みついたとおもわれる昨年夏ごろからは、それまで数年住み慣れた野良猫は「アナグマ」に占領されてどこかに移ってしまった。夜行性と言われ、野良猫から陣地を占領した「アナグマ」は、縁の下をわが物顔に走り周る。平成10年秋撮った写真が下記のだから数年前から棲みついているのかもしれない。
アナグマ 自宅坪庭 2010.9.10
ニホンアナグマ(日本穴熊、学名:Meles meles anakuma)は、ネコ目イタチ科アナグマ属に属するアナグマの日本産亜種。独立種とする説もある。体は頑丈で幅広く、全体にずんぐりとした感じがする。尾は短くて、四肢も太くて短い。また、四肢にはそれぞれに5本の指を持っているが、前足の爪はとても長い。毛色は背側が灰褐色や褐色などで、腹部と四肢は黒っぽく、口先から目、耳にかけて暗い縞があり、その間は白っぽい。体長は40~50cm。尾長6~12cm。体重4~12kg。一見してタヌキに似ているが、タヌキはイヌ科に属しているが、アナグマはテンやカワウソなど同じイタチ科に属していてる。当地では「アナグマ」も「タヌキ」も「ムジナ」と呼んでいる。
一般的には夜行性といわれているが、我家の「アナグマ」は昼夜問わず動き回るが、特に夜中が賑やかだ。大雪のため屋根までぎっしりの雪で夏のような身動きが制限されている。住宅の雪囲いのわずかな隙間が彼らの通路らしく、昨晩はこの雪囲いの丈夫な杭がジャマらしく前足の爪を雪囲いをしているビニールテープを引っ張りはがしにかかった。ガリガリと音をたてテープを引き裂き、丈夫な杭を寄せてしまった。縁の下から外への出入り口にある杭がジャマだったらしい。引きちぎりに夢中の「アナグマ」はLEDの電燈がまぶしかったのか、照らされても驚く素振りがなかった。
アナグマはヨーロッパからアジアにかけての寒帯から温帯域に広く分布し、国内では北海道を省く、本州・四国・九州に分布している。山地から平野部の森林地帯、雑木林、草原などに生息し、分布域が広い為、様々な環境に見られる。主として夜行性の動物で、昼間は巣穴に潜んでいることが多いという。
縁の下の「アナグマ」が集団か単独かはわからないが、下記は2012.8.8の写真、4頭のうちの2頭撮れた。もしかしたらこの「アナグマ」が集団で棲みついているのかもしれない。「アナグマ」は主にミミズや昆虫類などを食べる、カエルやトカゲ、ヘビなどのほか、モグラやウサギなどの小動物、鳥など、何でも食べるといわれている。また、雑食性で果実などの植物食も食べるといわれるが、冬の食べ物はどうしているのだろう。我家の越冬野菜等の被害はみられない。昨晩の「アナグマ」はそれにしても丸々と太っていた。一般的には縄張りの広さは地域や食糧事情などによって変わるが、平均で1~4k㎡と言われているから、140戸近い集落を縦横に回っていることになる。雄は2年、雌は1年ほどで性成熟し、寿命は10~15年程度と考えられている。昨晩の狭い雪囲いの間の「アナグマ」は撮影できなかったが、写真と同じか、その一族と思われる。
アナグマ ポンプ小屋前 2012.8.8
「アナグマ」は分布域が広いこともあり、国際自然保護連合のレッドリストでは、現在のところ絶滅の恐れが少ないとされている。昔から「けもの」では最高に美味との話もある。
捕獲する場合、事前にアナグマは市役所経由で県知事の捕獲許可が必要で、知事宛の許可願い「有害鳥獣捕獲等依頼書」を出し、許可が下りて初めて捕獲できるのだそうだ。
雪がきえたら縁の下から追い出したいものと願っている。
昨年の冬は天井に「ハクビシン」が棲みついたが、どうにか追い出した。集落内で貯蔵のリンゴやジャガイモの食い散らかしも聞こえてきた、この冬も健在らしい。昨夏はとうとう「クマ」も出没して大騒動になった。旧稲川庁舎から1Kmにも満たない地域で夜な夜な動物が這い回っている。戦後荒廃した山々に植林により杉林ばかり、杉林は手入は行き届いていないので、これらの動物が棲むには適さなくなったようだ。比較的食べ物の豊富な集落を棲む場所に決めたのかもしれない。
2014.2.9.10:28 栗林君宅玄関前 携帯(栗林)
写真でもわかるように小さめな「カモシカ」だ。下記の写真の足跡に見られるように集落を大回りしたり、他の人からも集落内道路に足跡があることは聞いていた。内沢やカジカ沢探索で例年より少ない動物の足跡の中で「カモシカ」は確認されていた。その足跡もいつもより小さ目だったから、もしかしたらこの「カモシカ」だったかもしれない。「カモシカ」は一年中同じ地域を行動圏として、直径500m~1Kmの縄張りを持っているといわれている。10数年前から「切崖」を行動圏の中心にしていることが知られていた。麓集落では数少ない雑木林の一角だ。この場所は湯沢市稲川支所から直線距離で400m弱。約100m離れた道路は稲川中学校に通じる交差点、国道398号線から分かれて横手市の「みずほの里ロード」につながる。大型の自動車もひっきりなしに走る場所になる。
集落を回る足跡 住宅を回っている 2014.3.9 黒森
かつて「カモシカ」は保護されていなかった時代には、人家のそばに出てくることも少なかった。特に戦後の社会の混乱で良質な肉と毛皮を目的とした密猟が絶えず、昭和30年に国の「文化財保護法」により特別天然記念物に指定され保護されるようになった。戦後の拡大造林政策で杉林の増加と木材の価格の暴落で山林の荒廃が増え、さらに保護されることで人を恐れなくなり集落の近くを行動圏にする「カモシカ」も出てきた。
「カモシカ」は哺乳綱ウシ目(偶蹄目)ウシ科カモシカ属に分類されている。シカではなくウシの仲間ということになる。シカの雄の角は枝に分かれるが、「カモシカ」の雄の角は枝分かれはしない。以前肉は「カモの味がするシカ」なので、「カモシカ」名がついたとの俗説を聞いたことがある。一方カモは鴨でなく、毛を氈(かも)と呼んでいたことによる氈鹿(かもしか)との説が正しいのかも知れない。
自宅の縁の下に「アナグマ」が棲みついている。昨年夏ごろから気がついていたが、昨晩やっと姿を見ることができた。自宅は築100年の住宅で「アナグマ」や野良猫は自由に出入りができる。棲みついたとおもわれる昨年夏ごろからは、それまで数年住み慣れた野良猫は「アナグマ」に占領されてどこかに移ってしまった。夜行性と言われ、野良猫から陣地を占領した「アナグマ」は、縁の下をわが物顔に走り周る。平成10年秋撮った写真が下記のだから数年前から棲みついているのかもしれない。
アナグマ 自宅坪庭 2010.9.10
ニホンアナグマ(日本穴熊、学名:Meles meles anakuma)は、ネコ目イタチ科アナグマ属に属するアナグマの日本産亜種。独立種とする説もある。体は頑丈で幅広く、全体にずんぐりとした感じがする。尾は短くて、四肢も太くて短い。また、四肢にはそれぞれに5本の指を持っているが、前足の爪はとても長い。毛色は背側が灰褐色や褐色などで、腹部と四肢は黒っぽく、口先から目、耳にかけて暗い縞があり、その間は白っぽい。体長は40~50cm。尾長6~12cm。体重4~12kg。一見してタヌキに似ているが、タヌキはイヌ科に属しているが、アナグマはテンやカワウソなど同じイタチ科に属していてる。当地では「アナグマ」も「タヌキ」も「ムジナ」と呼んでいる。
一般的には夜行性といわれているが、我家の「アナグマ」は昼夜問わず動き回るが、特に夜中が賑やかだ。大雪のため屋根までぎっしりの雪で夏のような身動きが制限されている。住宅の雪囲いのわずかな隙間が彼らの通路らしく、昨晩はこの雪囲いの丈夫な杭がジャマらしく前足の爪を雪囲いをしているビニールテープを引っ張りはがしにかかった。ガリガリと音をたてテープを引き裂き、丈夫な杭を寄せてしまった。縁の下から外への出入り口にある杭がジャマだったらしい。引きちぎりに夢中の「アナグマ」はLEDの電燈がまぶしかったのか、照らされても驚く素振りがなかった。
アナグマはヨーロッパからアジアにかけての寒帯から温帯域に広く分布し、国内では北海道を省く、本州・四国・九州に分布している。山地から平野部の森林地帯、雑木林、草原などに生息し、分布域が広い為、様々な環境に見られる。主として夜行性の動物で、昼間は巣穴に潜んでいることが多いという。
縁の下の「アナグマ」が集団か単独かはわからないが、下記は2012.8.8の写真、4頭のうちの2頭撮れた。もしかしたらこの「アナグマ」が集団で棲みついているのかもしれない。「アナグマ」は主にミミズや昆虫類などを食べる、カエルやトカゲ、ヘビなどのほか、モグラやウサギなどの小動物、鳥など、何でも食べるといわれている。また、雑食性で果実などの植物食も食べるといわれるが、冬の食べ物はどうしているのだろう。我家の越冬野菜等の被害はみられない。昨晩の「アナグマ」はそれにしても丸々と太っていた。一般的には縄張りの広さは地域や食糧事情などによって変わるが、平均で1~4k㎡と言われているから、140戸近い集落を縦横に回っていることになる。雄は2年、雌は1年ほどで性成熟し、寿命は10~15年程度と考えられている。昨晩の狭い雪囲いの間の「アナグマ」は撮影できなかったが、写真と同じか、その一族と思われる。
アナグマ ポンプ小屋前 2012.8.8
「アナグマ」は分布域が広いこともあり、国際自然保護連合のレッドリストでは、現在のところ絶滅の恐れが少ないとされている。昔から「けもの」では最高に美味との話もある。
捕獲する場合、事前にアナグマは市役所経由で県知事の捕獲許可が必要で、知事宛の許可願い「有害鳥獣捕獲等依頼書」を出し、許可が下りて初めて捕獲できるのだそうだ。
雪がきえたら縁の下から追い出したいものと願っている。
昨年の冬は天井に「ハクビシン」が棲みついたが、どうにか追い出した。集落内で貯蔵のリンゴやジャガイモの食い散らかしも聞こえてきた、この冬も健在らしい。昨夏はとうとう「クマ」も出没して大騒動になった。旧稲川庁舎から1Kmにも満たない地域で夜な夜な動物が這い回っている。戦後荒廃した山々に植林により杉林ばかり、杉林は手入は行き届いていないので、これらの動物が棲むには適さなくなったようだ。比較的食べ物の豊富な集落を棲む場所に決めたのかもしれない。