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ラショウモンカズラ(羅生門葛)

2015年05月10日 | 地域の山野草
内沢の杉林の一角に「ラショウモンカズラ」が咲いている。広さはせいぜい畳3枚ほどの場所。この青紫色の花の咲く時期になると通いだす。今年は雪消えがいつもより早く、花の時期も早いかもしれないなどと思っていたがいつもと同じ時期に咲いた。この花に出合うと何かを訴えているように思うのはなぜなのだろうか。

 湯沢市川連町内沢 2015.05.10

「ラショウモンカズラ」とは次の解説がある。
高さ5-25cmのつる性の多年草。葉は対生し長いハート形で長い柄がある。長さ4-5cmの青紫色の筒型の花をつける。花弁は先で裂け、下唇が下向きに反り返る。下唇には特徴的な鮮やかな模様があり、長い白毛をつける。名前の由来は京都の羅生門で切り落とされた鬼女の腕に似ているとか、羅生門の付近に多く咲いていたからとの説がある」。

科属:シソ科ラショウモンカズラ属 
学名:Meehania urticifolia 
漢字表記:羅生門葛 
花期:4~6月
園芸分類:多年草、山野草 
花色:紫色 
草姿:立性 
草丈:15~30cm 
分布:本州~九州
原産地:日本、朝鮮 
花言葉:幸せを招く 


湯沢市川連町内沢 2015.05.10 

葉っぱがシソの葉そっくり、「ラショウモンカズラ」とはたいそう仰々しい名と思える。「カズラ」は蔓(つる)のことだが、「ラショウモンカズラ」は蔓ではなくランナーと呼ばれる蔓のような細い茎が地を這うように伸びている。だから立って咲いているところから根が少しずれているように見える。「羅生門で切り落とされた鬼女の腕に似る」等といわれても想像できそうもないが、この花の咲く時期になるとこの場所に通う。連日の真夏並みの天気が続いて「ラショウモンカズラ」の花は終わりに向かっていた。

そろそろ「あきたこまち」の田んぼに水が入り代かきとなる。田んぼに「逆さトンガリヤマ(雄長子内岳)」の風景が目前になった。「ラショウモンカズラ」の開花は田んぼの作業の目安となって数年になる。明日「あきたこまち」を植える田んぼに秋田の川、雄物川の支流皆瀬川から栗駒山系の水を入れる。田植は5月20日を想定して「ラショウモンカズラ」の開花の確認で作業を進めることにした。