実家でボケばーちゃんと同居の弟から
朝いちで電話がきました。
「ばーさんの、汚い服を捨ててくれ」・・・との事です
はい。はい。
わかってましたよ。おばーちゃんが、サイズの合わない服を着たり
ずいぶん古臭い洋服を着ていることは・・・
私も何度か、声をかけました。
一緒に片づけようと・・・
でもね~
年寄りは、なかなか捨てることはできないのよ。
急に服を片づけてしまったら
パニックになってしまうのよ。
ボケ症状が進んでしまう事だって・・・
私は、まだまだ自分で管理できているので
そ~~としておこうと思っていました
でも、同居の弟夫婦にしてみたら、
おばあちゃんが、汚い、みっともない恰好で
ふらふらされるのが嫌なのでしょう
その気持ちもわかります
ここは、かわいそうだけれど
娘の私にしかできない仕事かな・・・
実家に出向き
優しくおばあちゃんに声をかけました
「おばあちゃんさ~~そろそろ、暖かくなって
きたから、衣替えしようか~~。手伝うよ~~」・・・って
なかなか、タンスの中を触らせません。
最初のうちは、優しかった私の声も
段々大きくなり。
「もう何年も着てない洋服は、捨てようよ。」
ばあちゃん、ため息つきつつ
「そんなことは、私が死んでからやっておくれ・・・」
あ~~切ない、心が痛みます。
まったくその通り、衣類の整理なんて
本人が死んでからやれば、いいんだよ
なんだか、無性に弟夫婦に腹が立ちます
でもね~~
同居してたら、嫌なんだよね
ばあちゃんが、みっともない恰好してたら・・・
認知症番組で、「寄り添う嘘」
っての放送してた。
嘘をつくのは、本当につらい事ですが
「寄り添う嘘」つきました。
「おばーちゃん。タンスの中の衣類
クリーニングに出すね~~」
綺麗に洗って、来週持って来るよ
それでも、きれいだから、クリーニングはいらないという
おばーちゃんを、だましつつ、心を痛めながら
片づけてきました。
こんな切ない思いを、私の子供達には
絶対にさせたくない
余分な洋服、荷物は
今から持たないように、すっきり暮らせるように
心がけなくちゃ
なんだか、悲しい母の日でした。
お母さん、悲しい思いをさせて、ごめんなさいね