鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

2016年03月27日 | 日記

桜前線が南から北へ運ばれて行く今日この頃、

鎌倉の、桜の名所観光のお客様でこの週末もにぎわった。

私の好きな桜の木は、名所ではない。

目立たずに、とある場所にポッンと花をつける古木。

毎年花の下で「今年も此処にいる」と確認する。

仕事でお世話になった、大好きな方が1月に亡くなられた。

51歳という若さだった。

秋に「今村さんの夢を見たの」とメールをいただいた。

ご無沙汰をお詫びしてしばらくメールのやり取りをし、

病気療養中であることを知った。

病は深刻なもので、言葉を慎重に選びながら手紙も書いた。

12月に入ると、メールの返事も途絶えた。

元日からロンドンに10週間滞在中、仕事のお仲間に様子を聞こうと思いながら

怖くてできなかった。

「ごめんなさい・・・」

桜の木の下で思わず声が出て、泣いた。

最後まで希望を持ち続けていたと信じている。

明るく、真摯に仕事に取り組む姿に多くのことを学ばせてもらった。

でも、柔らかな印象とは裏腹に、厳しく物事を斬る一面も持ち合わせていた。

「生きていても、生かされていても死んでいるような人沢山いるわよねー」

こんな強いメッセージを、Yさんの死から私は感じ取れてしまうのです。

 

今までありがとうございました。

また会えるその日まで、さようなら。

 

 

 

 

 

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