写真の財布、鎌倉今村のロングセラー「道中財布」です。
二つ並んでいますが、上の方は25年前に亡くなった祖母の箪笥から出てきたものです。
精巧な織り地に、凝った銀の蝉の細工物が留め口についています。
何時の時代の、何の用途に使った物なのか正確にはわかりません。
おそらく昭和の初期の物と思われます。金沢で生まれ育った祖母は、かなりのお嬢様で
朱塗りの雪下駄をはいて、人力車の前と後ろに人が付いて学校に行ったそうです。
「何で後ろに?」と聞いたら、引く人が滑らないように、後ろでこれまた引いていたと。
鎌倉道中財布は、実はこれがモデルなのです。
銀の留め金なんて作れませんから紐にして、お札、カード、小銭が入るようにしました。
この財布、男性のお客様に人気です。
革製のブランド物などを長年使っていらした方々が「軽くていい!」とのご意見を。
釣り、登山、ゴルフなど、普段遣いのお財布から鎌倉道中財布に着替えて、
気軽に、様々なシーンでご利用頂いて居ります。6,7年使い込んで催事場にいらして
「そろそろ変えようかと思って・・・」とおいでくださっっと客様もおいででした。
感激しました。ありがとうございました。
しかし、何といっても手作業で、月の生産数が限られます。
催事でもいつも品不足です。申し訳ございません。
現在は、有隣堂横浜西口店書籍売場で販売して居ります。
是非のぞいて下さいませ。
よろしくお願い致します。