歌がうまくなりたい

「誰にでもわかる」「実感できる」カヌマミュージックスクールのレッスン風景

【年配のチンタラバンド】

2019年11月06日 07時34分30秒 | 今は昔

神奈川県相模原市のボーカル教室 カヌマミュージックスクールです。

 

またまた ン十年前のお話です。

カヌマの友人はバンドのリーダー。

彼のバンドが八王子の大きな箱(お店 大きなキャバレー)で仕事をした時の話です。

大きなお店なので2つのバンドが対バン(交代)で入っていました。

友人のバンドは若く、その当時流行っている曲をガンガン演奏してお客さんの受けも

よかったそうです。

 

対する対バンのバンドは彼いわく

「ジイさん達の集まりでなんかチンタラチンタラ大人しく演奏しているんですよね」と

バカにしていました。

 

ところが ある日お客さんのの女性がバンドのスコア(パート別の楽譜)を持ってきて

「これ演奏していただけませんか、歌わせていただきたいのですが」

 

友人のバンドはテクニシャン揃いですが楽譜の“初見”は出来ないので断ると

対バンの年配バンドのリーダーが女性から楽譜を受け取りそれぞれのパートの楽譜(ドラムならドラム譜)をメンバーに渡し「じゃあ やりましょう」

 

女性はプロのシンガーだったのです。

バッチリ息のあった演奏で女性歌手も「最高の演奏でした。気持ちよく歌えました。

ありがとうございました」

 

それ以後、友人はお店で年配バンドと顔を合わせると最敬礼で挨拶するようになりました。

 

いいお話でしょ。