うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

桂離宮2。

2013-12-13 23:19:23 | 旅行・参拝


浅い池には鯉も泳いでいます。
池沿いをぐるりと回り…

まず石の橋を渡って松琴亭へ。



西日をしょって、影が写り込んでますが(*´-`)あさい

有名な市松柄の襖を!

お庭もさることながら、桂離宮は建物に施されたさりげないデザイン性も気になるところ。

ちなみに、最初に撮影は立ち止まっての説明ポイントのみで…と注意事項がありましたが、歩き始めて納得しました。

まずはツアー一行に遅れてしまうこと、次にはアップダウンが激しく道も狭いこと(そして割りと年配の参加者ばかりだということ)、最後は、道にはほとんど踏み石が置かれていて、必然的にその石の上を歩く事になるのですが…これがまた歩幅が狭かったり、石が全体的に小さかったり(昔の人は足が小さいし草履だったから?)、地面と石に高低差があったりと、足元をよくよく見ながら歩かないとかなり危ないのです(;・ω・)



ここは平らな部分ですがこんな感じ。

ちなみに、石はあり有馬温泉などに行った折りに気に入ったものを運んだそうです。



それにだんだんと辺りは暗くなってきて…みんな寒い寒いと言っていましたよ(*´-`)



かろうじて、紅い落ち葉がきれいでした。

賞花亭、笑意軒とめぐります。



ちなみに、桂離宮の全ての茶室等建造物におくどさんがあるそうで、庭を廻りながらお茶などおもてなししていたのでしょうね。



一番大きな中心的建物の書院は、中は見ることができませんが、雁行造りの奥行きある堂々とした造り。
ちなみにこちらに竹簀子の月見台があります。

月波楼。



建物それぞれ、屋根などの造りが違ったりして面白いです。

いよいよまわりも暗くなってきて…。

いつの間にか月が結構高い位置にぽっかりと。(写真では米粒ほどですが…)



この日は半月。

念願の桂離宮で月を見ることができるなんて、日の短い時期に来たのも良かったかも。

ちなみに、冬枯れで木葉が散った冬の時期は、庭園本来の広さや形が実感できると係りの方もおっしゃっていましたよ(^_^;)

でも、是非また違う季節に来たいなぁと思いました(*^^*)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桂離宮1

2013-12-13 22:30:11 | 旅行・参拝


さて、今回の旅の一番の目的は桂離宮の参観でした。

なんかいつも参観申し込みをしても定員オーバーで振られ続けて…。

苦節数年、今回ようやく15時30分の参観許可をゲット!

この時期のこの時間…ちょっと心もとないですが、一旦ホテルにチェックインしたあとで、阪急電車に揺られ、桂に到着!

夕闇迫る桂川…。

向かう道も、西日が眩しく…。



でも 離宮を取り囲む竹林に期待がふくらみます(*^-^*)

しかし、風が強くて寒い…(((^^;)

ちなみに、京都に向かう新幹線の中で、数年前に買った「月と日本建築」を読み直して復習バッチリ!



昔から桂は月の名所として、平安時代の様々な文学作品に登場するだけでなく、藤原道長も桂院という、観月用の楼閣がある別荘を持っていたそうです。

桂離宮の創建は、1615年(大阪夏の陣の年!)、後陽成天皇の弟、初代八条宮智仁親王。
一時は豊臣秀吉が養子にしたほど多才な方だったそうです。(後に秀吉に鶴松が生まれたため、八条宮家を作り独立させたそうです)

その後は徳川の世になり、朝廷や貴族の政治的介入を防ぐため学芸に専念させられるなど、複雑な時代背景や経歴を経た智仁親王が打ち込んだのが桂離宮の造園。

息子の二代智忠親王にもその意思は引き継がれます。

ちなみに、1615年の中秋の名月の月の出の方位に合わせて設計されたことが分かっており、月見の離宮というのは明らかです。

さてさて、休憩所に集合して本人確認も終了、いよいよおよそ一時間のツアーに出発です!

案内して下さったのはなかなかユーモアセンスのあるおじさま!
たとえはアレですが、TDL「ジャングルクルーズ」で面白いガイドさんに当たった時位、楽しかったですよ!

御幸門からスタートし、最初に見たのは冬支度を済ませた蘇鉄。



西日が眩しいですね!寒いし…?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする