か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

うめき灯篭

2016年05月02日 | 東洋歴史

僕は狛犬や灯篭、石碑を読むのが好きだ。年代を読み天明の頃か、とか万延の頃かとか考えるのが面白い。江戸以前のものもあるが風化しているのでよほど光線がよくないと判読出来ない。

 

狛犬も、その姿をよく見ると、神社ごとに個性がある。阿吽の像ではなかったり、鳥居の外にあったり、さらにはそもそもなかったりる。鳥や馬の狛犬もいた。

その向きも相互に向かい合ったり、参拝者のほうを向いたり・・・昔になればなるほど頭は柔軟だった。簡単に彫れたら粗雑な出来になる。

その彫刻能力は現代になればなるほどつまらない。動力を使って瞬時に掘り出しているようだが、狛犬の顔に怖さと個性が無い。

何百年も前の子供は、睥睨されただけで「おとう」の手を握り締めただろう。

 

国道385号線、50年も工事が続く。そのやる気の無い国道を走り筑後川を越えたら青木神社がある。その横の温泉で僕の送別会があった。本職はすでに辞めていたので非常勤職員にまで送別会をしていただくとは恐縮だった。

少し時間があったので青木神社に行った。

面白い占いがある。泥で固めた10円玉程度の大きさの泥饅頭を、3メートル離れた池の中の石に乗せる。平たく半径50センチメートルの石を狙う。大きく放物線を描かないとだめだが。この曲線で狙ったところに石をとどめるとは至難の業だ。

僕は奇跡的に2回投げて2回とも平たい石に乗った。よその子供が来たので二人で遊んでいたら、お母さんらしい人が血相を変えてやった来た。

「何をするんですか」

僕は不審者なんだな。

 

 

 

 

 

 


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