か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

外交敗北  拉致被害者は帰らない

2014年10月28日 | 国際・政治


外交交渉の中身は予備交渉で課長あたりがすべてつけてしまっている。北は、何らかの国内向けポーズが必要な日本の下心を見抜いた。

今回は条約ではないが日朝合意書、出来れば協定、協約、確認、確約・・・なんでもいいが、つまるところ国交回復に対する足がかりがほしいのが北の事情だ。

日本の事情はやや複雑だ。被害者家族の北朝鮮に対する不信感は強い。北を追い込んで選択の余地をなくし拉致被害者を帰国させようというスタンスは、情にかなったものだ。

その切なる肉親の情の利用価値に日本政府は気がついた。藁をもすがる被害家族が政府に言いくるめられた。つまり、拉致被害者家族が下駄を日本政府に預けた時点で拉致被害者の帰国はなくなった。政府は拉致カードをなるべく有効に使うため解決を引き延ばし反共宣伝に利用する。

被害者は帰らない。



朝鮮人にとってプライドとは命の何倍も大切だ。頭を下げてくるから話し合いをしている。あなた方日本は拉致というが、共和国(北朝鮮)を望んで訪朝した者がほとんどだ。とのスタンスを寸分とも曲げるはずはない。

いかなる国家も自らに利益がないことはしない。

被害者の会は、政府にも警察にも相手にされず助ける人もいなかった時代から駅前でビラを配ってきた人達だ。態度を硬化されるのは十分理解しなければならないし、被害者の会がおっしゃるようにこれが最後のチャンスだ。

むごい言いかただが、しかしながら今はどちらが正しいかの話をしているのではない。しかも正義という概念が歴史をリードしたことはない。正義はあとからついてくる。

卑怯なのは日本政府だ。利用価値がないときは無視し、あるときは北朝鮮に協力した反国家勢力だといった。そのうち反共宣伝に利用できると踏むと突然態度を翻し、人さらい国家に拉致されたかわいそうな人達を900人近くでっち上げた。


井原局長はカラのかばんを抱えて北に乗り込んだといってよい。北の事情は上述したが、日本は国交回復を緊急の課題に置いてない。北の悪印象を強調するためにこの事件を利用できればそれでよい。そんな井原に、「はい、拉致された人はこのひとです、一緒に日本に帰ってね」、というほど北は馬鹿ではない。

僕は思う。今北に行く理由はまったくない。北もお土産としては何も持ってない。せいぜい日本人妻の遺骨か1945当時の日本人の遺骨だ。拉致被害者が帰る可能性はまったくない。

 

アメリカの言いなりになり、ある時は対話より圧力と言って敵対視し、いまさらのように無条件で対話といっても北が乗るはずない。アメリカの言いなり小僧、安部とわざわざ交渉する必要はない。


可能性がまったくないことをしてはいけない。井原局長には気の毒だが、飛んで火にいる夏の虫、だった。

長くなったので簡単に、

北に交渉団を派遣しないと調査ができなくなる・・・ と安倍は言う。ちがう。派遣してもできない。北は日本の外務省を始め10人の官僚どもが来ることで、どこまでも尻尾を振る日本人を見下すことができる。どこまで引きずりまわしてもすがりつく日本の保守どもの哀れな姿を見物できる。労働新聞が喜ぶ。

北の思う壺だ。



国交回復は日本が持つ数少ないエサだ。拉致被害者の帰国は北が持つ幻のエサだ。山谷大臣のような低脳ヒステリーには一理もない。日本にとっての実とは何か考えろ。本来的には日本は不利な交渉ではなかった。

そこで僕から北朝鮮に提案だ。

佐賀県を走ると横道からぐっと飛び出したり、意味もなく道の真ん中に停車して電話をかけはじめたりするのがいる。そこで佐賀県人5人対拉致被害者一人でいいから交換してもらえないだろうか。

 

 

 

 

 


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