韓国は日本より寒暖の差が激しい。きっと、今頃は朝露が降りている。
日本もこの台風が過ぎれば朝露の季節になる。昔の人は朝露を見て生命の誕生を感じた。なぜなら、雨の雫でもないのに、野の草には多くの朝露が生まれるから。
自然だ、環境だ、エコだと、いくら叫んでも、ゆっくり物事を見て考えることをしないと、見識は深まらない。物事は考える材料に過ぎない。モノに本質はない。自分とそのモノとの間に本質はある。つまり自分で考えないと、誰がどうしたこうしただけでは、そんな人はモノに退化する。
なかったところに朝露が生じるように、思考することのみが我らを創造するのだ。
モノと自分との関係性に無頓着で、また同時に、物自体、とくにカネになることには目がない人は多い。このての人で世の中は満ちている。今日の富は過去の我々が勝ち取ってきたものだ。その富を自分が稼いだのだからという理屈で個人的に消費してしまったなら今日の豊かさは消える。
ところが、バカに節操はない。
人の給料ばかり憶測して、自分が安ければ劣等感にさいなまれる。高ければ何かに勝ったような気になる。
正義感がない。
なぜバカは不正や不公平に怒ることをしないのか。自分のことしか考えが回らず、今日の10円を拾って明日の100円を逃す。
아침이슬(朝露)
日本との違い。
韓国の学生は怒り行動し変革した。壁は厚く既得権は気違いのように弾圧した。
80年代の日本のバブルと異なり、そのころ韓国はまだ低開発国だった。学生は、とくに僕の大学は、例外的に恵まれた環境にいた。がそこの学生たちは多くの労働者階級の涙の上にあぐらをかくことはなかった。教室で授業ができなくなるほどの催涙弾にもくじけなかった。
考えてください。歌にまで健全曲とか禁止歌謡とか政府が指定する国の息苦しさを。
「朝露」は70年代の歌だ。80年の光州事件のときにも歌われた。学生じゃなければだれがこの国を憂うる余裕があったろうか。「朝露」はもちろん禁止歌謡。
韓国政府がいかに学生を恐れていたかが分かる。韓国の政変はすべて学生がリードした。
아침이슬(朝露)
긴밤 지새우고 풀잎마다 맺힌、진주보다 더 고운 아침 이슬처럼
眠れぬ夜が明け 草の葉に連なる 真珠よりも美しい 朝露のように
내 맘에 설움이 알알이 맺힐 때 아침동산에 올라 작은 미소를 배운다.
私の心に悲しみが 粒になって結ばれる 朝、丘に登って小さな微笑みを知る
태양은 묘지 위에 붉게 떠오르고、한낮의 찌는 더위는 나의 시련일지라
太陽は墓地の上に赤く昇る 真昼に刺す暑さは 私の試練なのだろう
나 이제 가노라 저 거친 황야에 서러움 모두 버리고 나 이제 가노라.
さあ 行こう あの荒野へ 悲しみなんか捨てて さあ行こう 訳) ©からけん
曲はYou Tubeにあります。
分派活動もなく右翼もいなかった。そして国は、はるかに良くなった。