万葉の小径で、白い野路菊が満開でした。
万葉集の時代には「百代草(ももよぐさ)」と呼ばれ、防人の歌が残されています。
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” 父母(ちちはは)の殿(との)の後方(しりべ)の
ももよぐさ
百代いでませ わが来たるまで ”
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国に残してきた年老いた父母を按じて、防人が詠んだ歌です。
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屋敷の裏に咲いている「百代草(ももよぐさ)」の名のように、
百代までも長生きしてくださいね、
私が任を終え無事に戻るまで
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野路菊は日本固有種で、古代より西日本それも瀬戸内海沿いを中心に多く自生している花だそうです。
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兵庫県の県花です。
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この歌を詠んだ防人は無事に帰郷したのでしょうかね、
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防人は大変過酷な任でした、是非無事に帰郷でき、父母とも再会できたことを念じつつ、シャッターを切りました。
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長居植物園「万葉の小径」にて
(D600+24-85)