湖南三山・長寿寺の続きです。
本堂には、本尊である子安地蔵尊が安置されています。
多分、古いお地蔵さんだと思います。
風雨によって全ての角が取れ丸くなったお姿とかすかに残るお顔の表情。
どれだけ、人の世の儚い移ろいを、見てこられたことでしょうか。
水車小屋とカエルの親子。小屋の上に乗っている五つの小さい置物は鳩でした。
こんな所にも、とっくり(?)に差した赤いお花が供えられていました(右下)。
ほとんど落葉してしまった境内の”もみじ”ですが、まだ踏ん張っているものもありました。
このお地蔵さんは、ほんの最近に安置されたのではないでしょうか、
狸の親子も長寿寺の本尊・地蔵菩薩に、家内安全と子狸の長寿を祈願しに来たのかもしれません。
長寿寺は、今から約1300年前に聖武天皇の命によって
東大寺の初代管主を務めた良弁僧正が建立した
と伝えられているほどの古刹です。
にも拘わらず古刹にありがちな格式ばったところがなく、逆にほのぼのとした雰囲気を持ったお寺でした。
これは多分に今のご住職方々のお人柄がそうさせているのだと、
境内の沢山の小さいお地蔵さんが教えてくれました。
それでは最後にもう一度「聞きます地蔵」さんをご覧下さい。
END