今日は、午前中、弱い雨がシトシトと降り続きました。
寒くはないのですが、何処かしら肌寒さを感じる一日でした。
正岡子規の門下で高浜虚子と並んで双璧をなす河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)の代表作に
「赤い椿白い椿と落ちにけり」
があります。
赤い椿が今、枝から離れ落ちて行く、それにつられるように隣に咲く白い椿も続いて落ちて行く、
という椿の落下する風情を詠んだ句でしょうか。
「赤い椿白い椿と落ちにけり」か、なるほどなぁーと感心していると、
先ほどまで人気が多かったツバキ園ですがバッタリと人気が絶えていました。
人気が絶えた正午過ぎのツバキ園。
耳を澄ますと聞こえてくる、花が地に落ちるときに発する微かな音。
チッチ、チッチと梢で鳴く小鳥たち、時折り頬を撫でて行く微風。
穏やかな春のひとときでした。
長居植物園ツバキ園にて
(D7200-35mm)