紅い「紅筆」の隣で、純白の鴬宿梅が咲き始めていました
名前の「鴬宿梅」には,さぞ何かの由来があろうかと、検索してみました
「大鏡」などに見える故事。
村上天皇の時、清涼殿の前の梅が枯れたので、
京のある家からもってきて移し植えたが、
その枝に
「勅なればいともかしこしうぐひすの宿はと問はばいかが答へむ」
という歌が結びつけてあった。
天皇はその家の主が紀貫之の娘の紀内侍(きのないし)であったことを知り、
深く感じてその木を返したという。
「精選版 日本国語大辞典」
(村上天皇は、平安時代初期の天皇で、在位は946~967年、)
枝に、歌を結びつけた紀内侍の気概ある女性の凜とした知的センスも素晴らしいですが、
それに深く心動かされた村上天皇の豊かな感性と知性がなければこの逸話は成り立ちません
これは、1000年を超える昔のお話しです
昔の人は偉かった!
1000年も経て、唯々、感心することしかできない私など、
現代だからこそ、こうして生きながらえているのでしょうねぇー
毎日が、是、反省の日々です
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長居植物園梅林にて
(D600+24-85)