年が明けたと思ったらはやくも半月ほどが軽く過ぎました。
これだもの、歳をどんどん取るはずですね。
先日のこと、我が社でのお仕事で訪問された方が雑談の中で、
「家を建てる時に何に気をつけたたらいいですか?」
と質問されました。
それに対して私は、「う~ん・・・高い断熱気密と丁寧な施工かなぁ。」
と答えました。
今の日本の多くの家では、あまりのも断熱気密が悪いので、暖かさ涼しさが
ドンドン漏れてしまい、それを補うように冷暖房を行う状態になっています。
しかもそれぞれの部屋でそれを行うので、部屋を出ると暖かさや涼しさは感じ
られず、冬だと暖かい部屋から一気に極寒な廊下へ出て、さらに寒い?
トイレや洗面所へ。
そりゃあ頭や胸に悪い影響があっても当たり前で、倒れる人も・・・。
という環境なわけです。
冷暖房にお金をかけるけど、総合的に見てそれほど快適には過ごせて
いないこの状況。
幾度かの大地震を繰り返しながら家が丈夫になり、設備が進化して快適になり、
仕上げ素材が良くなって綺麗な家になってきている今の日本の住宅。
住環境に関する大きな不満の中で数少ない残された部分と言っていいのが、
断熱気密に関わる熱環境の部分だと思います。
そこをしっかりやっておけば、20年先30年先も快適に過ごせているに
違いないと思います。
東北や北海道では寒さが生死に関わりますので、高い断熱気密化が進んで
いますが、比較的暖かい関東ではそこまでの関心にはなっておらず。
ましてや南関東で温暖だと言われる南房総地域ではなおさら。
造り手としても深い知識が必要で、手間とコストがかかる断熱気密の
レベルアップは造り手側からの提案ではなかなか進まず。
お施主さんの興味も、コストを聞けば消極的になったりして、目に見えない
断熱性能は目で見える快適な設備機器などには勝てる訳もなく。
そんな状況では断熱気密が進むわけもないですよね。
住宅への不満では暑い、寒いが上位にいるのですが・・・。
私は7~8年ほど前から断熱気密という分野に徐々に関心を持ち始めました。
それ以前も窓の複層化ということでの断熱強化は行っていましたが、
それだけではまだまだ快適ではないため、断熱気密をしっかりしていこうと
思い立ち試行錯誤しながらいまに至っています。
私が設計・監理・施工に絡んでいますので、設計で学び、現場で考え実践して
いましたので、いろいろなことを考え試しながら丁寧な断熱施工をやってきました。
あまりにうるさい事を言うので、年輩の職人さんは断熱施工はやりたがりません。
いや、やりません。(^^ゞ
(会社で高気密高断熱を掲げていても施工が・・・(-.-) という現場も多々だそうです)
断熱性と気密性の向上は快適な暮らしにはなくてはならないことだと思います。
そこをご理解いただければ、寒暖の差でトイレで倒れた、お風呂で倒れた・・・。
ということを減らせると思います。
断熱気密は壁と床の下地をすべてはがさなければ施工できません。
後から断熱気密を含むリフォームは、とてもコストと時間がかかります。
後から比較的簡単に交換できる住設機器よりも、後から簡単に強化できない
断熱気密に興味を持ってみませんか?
より丁寧な施工で、快適な熱環境実現のお手伝いをさせていただきたいと思います。
ひとつひとつ、ていねいに。
千葉・南房総 (株)加瀬工務店
T.K
http://www.kasekoumuten.com/