人気作家池井戸潤さん原作の
連ドラ「ルーズヴェルト・ゲーム」(TBS・日9)が終わった。
先の連ドラ「半沢直樹」(同)ほどの人気にはならなかったが、
個人的には本作品のほうが好きである。
唐沢寿明さん演じるヘッドハンティングで青島製作所に入った細川社長と
江口洋介さん演じる生え抜きの笹井専務の確執、そして...。
(少し古いが、「愛という名のもとに」のライバル同士の再戦)
存亡の危機に陥る中堅精密器メーカー・青島製作所と
ライバル・イツワ電器との統合話に、
TOYOカメラにおける両社のイメージセンサーのコンペ。
廃部も目前の青島野球部とライバルのイツワ電器野球部との
都市対抗野球本選出場を賭けた試合。
あらすじ的には最初から概ね予想のつくもので、ほぼそのとおりとなった。
それでも、十分楽しめる作品であった。
しかし、第8話の笹井専務の臨時株主総会での発言は驚き、
また本作品で最も感動したシーンであった。
あのシーンだけを観れただけでも
本作品をみた甲斐があったといえるいいシーンであった。
臨時株主総会で、ジュディ・オングさん演じる、
大株主であるキドエステート城戸社長が
笹井専務に「あんたの意見が聞きたいんだよ」と詰め寄った時。
「私は、青島とイツワの統合に、反対です。」
「もちろん、この青島製作所のことなら、
私が誰よりも良く分かっていると自負しています。ですが・・・。
それだけです・・・ただそれだけです・・・。
私に、細川社長の代打は務まらない。」
「以前ある人に言われました。細川社長の強引なやり方は劇薬だと。
その副作用で会社は蝕まれると。その通りです。
だからこそ私はその副作用を抑える薬として、
専務として細川社長を支えていこうと思っています。」
「そう思えたのも、この青島製作所が、楽しく愉快な会社だからです。
たしかに会社は皆さん、株主のためにある。
ですが一方で、そこで働く社員一人一人のためにも存在しているのです。
常にコストパフォーマンスを追求し、
ノルマでがんじがらめにするイツワ電器になるのは簡単だ。
ですが、自由気儘な社風でありながら、技術力の冴え渡る、
青島製作所になるのは簡単ではなかった。
私はイツワの社長より、青島製作所の一兵卒でありたい。
この会社の社員であることを、誇りに思っています。
私は青島製作所が大好きだ。」
最後のコンペの映像の差が明らかになった時も、その差の凄さに感動した。
長くサラリーマンをやっていると、
このように愚直な人たちが認められるかと思うと嬉しかった。
(現実はそうもいかないものである)
連ドラ「ルーズヴェルト・ゲーム」(TBS・日9)が終わった。
先の連ドラ「半沢直樹」(同)ほどの人気にはならなかったが、
個人的には本作品のほうが好きである。
唐沢寿明さん演じるヘッドハンティングで青島製作所に入った細川社長と
江口洋介さん演じる生え抜きの笹井専務の確執、そして...。
(少し古いが、「愛という名のもとに」のライバル同士の再戦)
存亡の危機に陥る中堅精密器メーカー・青島製作所と
ライバル・イツワ電器との統合話に、
TOYOカメラにおける両社のイメージセンサーのコンペ。
廃部も目前の青島野球部とライバルのイツワ電器野球部との
都市対抗野球本選出場を賭けた試合。
あらすじ的には最初から概ね予想のつくもので、ほぼそのとおりとなった。
それでも、十分楽しめる作品であった。
しかし、第8話の笹井専務の臨時株主総会での発言は驚き、
また本作品で最も感動したシーンであった。
あのシーンだけを観れただけでも
本作品をみた甲斐があったといえるいいシーンであった。
臨時株主総会で、ジュディ・オングさん演じる、
大株主であるキドエステート城戸社長が
笹井専務に「あんたの意見が聞きたいんだよ」と詰め寄った時。
「私は、青島とイツワの統合に、反対です。」
「もちろん、この青島製作所のことなら、
私が誰よりも良く分かっていると自負しています。ですが・・・。
それだけです・・・ただそれだけです・・・。
私に、細川社長の代打は務まらない。」
「以前ある人に言われました。細川社長の強引なやり方は劇薬だと。
その副作用で会社は蝕まれると。その通りです。
だからこそ私はその副作用を抑える薬として、
専務として細川社長を支えていこうと思っています。」
「そう思えたのも、この青島製作所が、楽しく愉快な会社だからです。
たしかに会社は皆さん、株主のためにある。
ですが一方で、そこで働く社員一人一人のためにも存在しているのです。
常にコストパフォーマンスを追求し、
ノルマでがんじがらめにするイツワ電器になるのは簡単だ。
ですが、自由気儘な社風でありながら、技術力の冴え渡る、
青島製作所になるのは簡単ではなかった。
私はイツワの社長より、青島製作所の一兵卒でありたい。
この会社の社員であることを、誇りに思っています。
私は青島製作所が大好きだ。」
最後のコンペの映像の差が明らかになった時も、その差の凄さに感動した。
長くサラリーマンをやっていると、
このように愚直な人たちが認められるかと思うと嬉しかった。
(現実はそうもいかないものである)