車谷長吉氏の「悩みのるつぼ」の回答でＦＰを考える。

朝日新聞土曜日の「悩みのるつぼ」を愛読している。
特に回答者が車谷長吉氏の時は、何回も読み返す。

彼の回答にほっとさせられることが多いからである。
彼の回答の特徴は相談者に共感することである。
悩んでる相談者にその悩み分かる分かると回答する。私も昔同じことで悩んでいました、と同調する。悩んでいる人の味方。
私は、この回答で、きっと相談者は救われているんだろうなあ、と思いながら読んでいる。

今日の相談は「中学試験の失敗が尾を引いて前向きになれない」「どうしたら前向きなれるようになれるでしょうか」という中学３年生の女子からのもの。
車谷氏の回答は、まず自分も失敗したことを紹介し、前向きに生きていきましょう、なんてアドバイスはできません、というもの。
挫折を知って、苦しむ人の気持ちが分かる「味のある憂い顔の大人になってください」と締めくくる。
私は添付されている車谷氏の顔を見る。まさしく「味のある憂い顔」そのもの。

相談者の中学生はこの回答にどう感じただろうか。
私は彼女が「何をやってもダメだと思ってしまう」と言っているが、今後は「それでもいいんだあ」と思ってもらえればいいと思うね。
「気持ちを切り替えて志望大学にいって見返してやれ」なんて回答だと、相談者は物凄いプレッシャーがかかると思う。またそこで失敗したら、人生を失敗したと思ってしまうかもしれない。
いなくていいんだ、と思うかも。
車谷氏はちゃんと逃げ道を作ってあげている。

朝日新聞も偉い。車谷氏を回答者に選んでいるんだからね。やっぱり人生経験豊富な人が回答者になるべき。
銀行のＦＰで、大学出たての試験に受かっただけのがいるが、結婚もしてない、子供も産んだことない、家を買ったことがない、親の介護をしたことがない、子育てをしたことがない、等々全く経験してない人がいます。
それで、本当に説得力のある、相手のことを考えた提案なんてできるのかしらねえ。
外貨投信売って退職金を大損させても、ご本人の了解を書面でちゃんと頂いてます、と言って開きなおっているのがいる。私だったら退職金は元本確定商品を勧める。外貨投信なんて顧客が望んでも思いとどめさせる。それがＦＰだと思う。

凄いぞ、凄いぞ、錦織圭！

錦織、快勝でベスト４入り テニスのマスターズ上海
[ 共同通信 2011年10月14日 23:10 ]
【上海共同】男子テニスのマスターズ上海大会は１４日、上海で行われ、シングルス準々決勝で世界ランキング４７位の錦織圭（ソニー）が同１８位で第１２シードのアレクサンドル・ドルゴポロフ（ウクライナ）に６－４、６－３で快勝し、四大大会などに続いて権威のあるマスターズ・シリーズで初めてベスト４に入った。１５日の準決勝で、前週の楽天ジャパン・オープンを制した第２シードのアンディ・マリー（英国）と対戦する。

といううれしいニュース。

次のアンディ・マリーを破ったら優勝も夢じゃない。
でも体力がついたねえ。普通実力があってもこれだけ連戦が続くと故障したりして体力がもたない。
一時の石川遼がいい例。１日２日目はスコアが良くても３日目４日目には体力が持たなくて失速していく。

ところが今回の錦織は尻上がりに調子を上げている感じ。

ここで錦織のブログを見ると、なんとウイルソンのコマーシャルに登場。世界ランク４５位を越えて明日にでもトップ１０になるという強い発言。
でもやっぱり松岡の４５位は気になっていたんだねえ。当たり前か。

次で勝つとベスト３０も夢じゃないという。
頑張って日本を元気づけてくれ！

テニスブームが来て、もっとテニスに行きやすい環境になって欲しいね。
私と妻のことを知っている人とテニスをすると、「奥さん怒ってなかった？」とか「よく出てこれたね」とか言われる。
今のところは「なんとか大丈夫」とか言ってごまかしているけど>、ブームになってみんなやってれば、テニスに行きやすいもんねえ。(笑)