【1/600イデオンとは】
私が小学生の時分は、空前のガンプラブーム。今のDSなどとは比べ物にならないほどの超ブームであり、新発売のアイテムは飛ぶように売れた。
しかし、後からトータルで考えると、私はアオシマから発売されていた「イデオン」の方をより多く作っていた。
それは、ガンプラが入手しずらい状況だからだったわけではなく、イデオンのあのデザインと色使いに魅力を感じていたからではないかと思う。
しかし、子供たちの間では、イデオンはやはり傍流だった。
また、当時ガンプラが統一スケールでモビルスーツをコレクション出来たのとは異なり、イデオンのキット群はスケールもバラバラで、幼児向けの合体シリーズ等もあり、さらに決定的なのは、アオシマ(イデオン)のキットがバンダイ(ガンプラ)にキットと比べ、クオリティが劣っていた事だ。それは否めない。
イデオン贔屓の私としてはとても歯がゆい想いだった。
アオシマは何時になったら、統一スケールでクオリティの高いキットを出してくれるのか、と。
イデオンの新製品を買うたびに「あぁ・・・進歩が無いなぁ・・・」とため息をついたものである。
当時そのように考えていた層は、数こそ少ないとはいえ、確実に存在した。
それは、ガンダムのシリーズが統一スケールものとして認知され、それまでいわゆるヒコーキや戦車を作っていたモデラー層、つまりスケールものと呼ばれるモデラーまでもを取り込んでおり、ガンプラで確立したリアルな世界を、イデオンの世界にも持ち込もうとする人達が増えたためだ。
そういう空気をアオシマも読んでいたのだろう(小学生の私ですらそう感じていた)、満を持して1/600スケールの新シリーズを発売させた。
【作例のイデオンについて】
当時1/600イデオンには、A、B、C、の3機のメカが変形・合体するバージョンと、合体機構を廃し、アニメの設定に近いカタチの「プロポーションタイプ」の2種があり、作例は後者となっている。
実はこの「プロポーションタイプ」の存在を当時知らず、以前発売された「超絶プラモ道・アオシマ編」においてその存在を初めて知り、「知らなかった!」と驚いた次第である。おそらく合体バージョンのインパクトが強かったのと、まさかプロポーションを重視したキットをもうひとつ用意するという2面作戦など、子供の頭と情報量では考え及びもつかなかった、というところだろう。
これは10年くらい前に再販されたキットで、ボックスアートなどは当時モノとは大きく異なっているが、キット自体は同じものである。
また、制作自体も、数年前息抜きに作ったもので、雑なところもあるがご容赦願いたい。古いキャラクターもののキットなどは、今風のプロポーションに改造してしまうモデラーも多いが、それではキットの魂が浮かばれないので、基本、素組みです。
最後に言いたい。
これはイデオンのベストキットではない。完璧なキットが発売される事を、バンダイあたりにお願いしたい。
そして・・・・・イデオンの「赤」はなかなか難しい色である。
※画像クリックで拡大します
同スケールの重機動メカ、ガンガ・ルブと。設定画に合わせてピンクの目玉?部分はオレンジで塗装してあります(小さなコダワリ)。
「ガシッ!」
「・・・・・・・・・」(ジャンケンの瞬間)
【イデオンとは】
イデオンは、ソロ星で第6文明人の遺跡として発掘され、地球人の手で復元・改修された、3機合体型のロボット兵器である。
【全長】105m
【重量】5650t
【武装】150㎝グレンキャノン:1門
ミサイルポッド:549門
イデオンガン、イデオンソード等
2009/10/15追記:このページ、結構アクセス数が多いです。イデオンのプラモデルの完成品を見たい!と渇望されてる方々が相当数いるんですかね~。