この車について思い出すとき、どうしても気が重くなります。自損事故で廃車にしてしまったからです。
P11プリメーラを愛車としていた件はすでに触れました。2年ほど乗るうちに、「あ~、グランツーの乗り心地は良かったよな・・・」などと考えるようになっていました。プリの前に乗っていた、Y32グロリアが高級車だったこともあり、そこはかとなく、「乗り換えようか・・・3?車に」という思いが日に日に募っていったのです。
当時、友人がデボネアVに乗っていて、「あ~、でかいクルマはやっぱいいもんだ」と、再認識したことも要因の一つです。
しかし、これから愛車にしようとするからには、あまり台数の多い車ではツマラナイ。しかも日産のクルマから選ぶとすれば、おのずと選択肢が限られる。
「レパード」。セドリックでもグロリアでもない、「これみよがしな高級」をあえて否定した、「我が道を行く」雰囲気に惹かれました。
実は、私は「レパード」に対して、ある特別な感情を持っていました。高校生の頃、死ぬほどF31型レパードに憧れ、「いつかは・・・」と考えていた時期があるのです。当時レパードは「ソアラの真似」などと言われていましたが、あの独特の雰囲気・大人っぽさへの憧れは、好きになった人なら分かると思います。その頃から10年は過ぎたある時、一念発起して中古のF31を探し始めました。しかし時の流れは切ないもの。程度の良いF31は、もはやその頃無かったのです。
そのF31をあきらめて購入したのが、Y32グロリア・グランツーリスモだったのです。
Y33レパードは、その中身については当然セドリック・グロリアです。それを承知の上であえて、「レパード」の名を冠した車を手に入れること、それは、私の中でくすぶっていた「手の届かぬ想い」への、ある意味での結論だったのです。
後期型・直噴エンジン搭載。希少モデルです。プリメーラと入れ替わりで神奈川からやってきました。前オーナーは週末ドライバーで、わずか18000kmの走行距離でした。
グリルが一段引っこんでいるのがポイント。「そこどけ!」系の顔ではなく、やさしい感じ。
リアビューは絶品でした。赤一色というのはなかなかありません。ウインカーはバンパーに組み込まれています。
こだわったのはデジパネ。後期型の燃料計は、最後のひとめもりが更に細かく表示することが出来ます。メーター類は3パターンの切り替えが可能です。
BMWの5シリーズと。それなりに押し出しもあります。
最後の一枚。いつまでも忘れないよ。