今日は土佐経済同友会同友会の定例総会で、これまでの1年の総括と、新しい年度のスタートを
みんなで確認する日です。
私たちの同友会としては珍しく(年2回)の宴会付き親睦会がありました。
今日のゲストは、東京いや江戸初期から400年以上続く和紙と浮世絵を生業とした
超老舗「伊場仙(いばせん)」の第14代当主、吉田誠男(よしだのぶお)氏で
「浮世絵から見た江戸時代-元気付く高知の地場産業・地域活性化のヒント-」と題して
ご講演をいただいた。
その中で、とても考えさせられた内容を少し皆さんにご披露しますね。
まず、吉田さんが属する江戸会のアンケート調査による江戸の老舗の経営について・・・・
●江戸の老舗の平均像
継続年数 200年(7代)
資本金 6600万円
従業員 116人
年商 50億円
●長期継続の要因
技術を継続しつつも、発展強化に努めた
今までの技術を守り通した
取引先と良好な関係を継続してきた
伝統を守り、無理な事業拡大を行わなかった
新たな事業・製品の開発を常に挑戦
経営姿勢など近代化・合理化に努めた
創業者の一族で事業を継続した
●家訓・口伝に見られる江戸の老舗の考え方
※江戸の商家には家訓が残っているケースは多くはない。
何故なら家と商いは別であって家系=商家のオーナーでは必ずしもないからである。
1.店主は質素倹約を重んじ、華美な服装・贅沢な食べ物・派手な園芸に凝ることなど
奢侈(しゃし/身分不相応なくらし)に走ってはならない。
また「二」とつくものは所有してはならない。
※「二」とは二号とか別宅、別邸とかというものらしい
2.店主は投機、賭け事、華美な習い事をしてはならない。
3.店主は日々勤勉を重んじ、使用人よりも早く仕事に就き、使用人より遅く退店する。
4.後継者は長子に拘わらず店の将来に相応しい者を選べ。
5.奉公人、仕入先には誠実、謙虚を持って接し、決して奢り高ぶってはいけない。
6.借金は避けなくてはならない。どうしても必要な時は総資産の2割が限度である。
7.役人、芸人に金を貸してはならない。
8.町や村、周りの人々に常に様々なかたちで貢献することが店主の務めである。
9.神仏・先祖・生類を常に敬う気持ちが大切だ。
みなさん、どうです? えっ、私?
もちろん「うわぁー、ごめんなせぇやし・・・・」ですよ。
でも200年で7代ということは、1代約30年ということですよね。
事業を30年継続するって、大変ですよ・・・。
しかも当時は47歳くらいでご隠居さんだったわけですから、なんと17歳くらいで経営者ということですよ。
そういえば土佐藩の家老職だった 野中兼山 も、17歳で土佐藩の執政、22歳で家老職を継いだと記録にのこっています。
当時のニッポンは、まさに若者がリーダーシップを発揮していたのですね。
現代日本は、政治も経済も、まさに超高齢化時代をひた走っていますね・・・。
また、江戸期に老舗が登場しているのは、政治的な改革などでデフレ傾向にある時で
新たなビジネスモデルが求められる時代という点では、今の日本は、
まさにそれに当たるのではということでした。
いつの時代もピンチはチャンス。
継続は地道な努力と誠実で謙虚な日々の努力だと、再確認させられませんか?
以上、本日のお勉強でした!
みんなで確認する日です。
私たちの同友会としては珍しく(年2回)の宴会付き親睦会がありました。
今日のゲストは、東京いや江戸初期から400年以上続く和紙と浮世絵を生業とした
超老舗「伊場仙(いばせん)」の第14代当主、吉田誠男(よしだのぶお)氏で
「浮世絵から見た江戸時代-元気付く高知の地場産業・地域活性化のヒント-」と題して
ご講演をいただいた。
その中で、とても考えさせられた内容を少し皆さんにご披露しますね。
まず、吉田さんが属する江戸会のアンケート調査による江戸の老舗の経営について・・・・
●江戸の老舗の平均像
継続年数 200年(7代)
資本金 6600万円
従業員 116人
年商 50億円
●長期継続の要因
技術を継続しつつも、発展強化に努めた
今までの技術を守り通した
取引先と良好な関係を継続してきた
伝統を守り、無理な事業拡大を行わなかった
新たな事業・製品の開発を常に挑戦
経営姿勢など近代化・合理化に努めた
創業者の一族で事業を継続した
●家訓・口伝に見られる江戸の老舗の考え方
※江戸の商家には家訓が残っているケースは多くはない。
何故なら家と商いは別であって家系=商家のオーナーでは必ずしもないからである。
1.店主は質素倹約を重んじ、華美な服装・贅沢な食べ物・派手な園芸に凝ることなど
奢侈(しゃし/身分不相応なくらし)に走ってはならない。
また「二」とつくものは所有してはならない。
※「二」とは二号とか別宅、別邸とかというものらしい
2.店主は投機、賭け事、華美な習い事をしてはならない。
3.店主は日々勤勉を重んじ、使用人よりも早く仕事に就き、使用人より遅く退店する。
4.後継者は長子に拘わらず店の将来に相応しい者を選べ。
5.奉公人、仕入先には誠実、謙虚を持って接し、決して奢り高ぶってはいけない。
6.借金は避けなくてはならない。どうしても必要な時は総資産の2割が限度である。
7.役人、芸人に金を貸してはならない。
8.町や村、周りの人々に常に様々なかたちで貢献することが店主の務めである。
9.神仏・先祖・生類を常に敬う気持ちが大切だ。
みなさん、どうです? えっ、私?
もちろん「うわぁー、ごめんなせぇやし・・・・」ですよ。
でも200年で7代ということは、1代約30年ということですよね。
事業を30年継続するって、大変ですよ・・・。
しかも当時は47歳くらいでご隠居さんだったわけですから、なんと17歳くらいで経営者ということですよ。
そういえば土佐藩の家老職だった 野中兼山 も、17歳で土佐藩の執政、22歳で家老職を継いだと記録にのこっています。
当時のニッポンは、まさに若者がリーダーシップを発揮していたのですね。
現代日本は、政治も経済も、まさに超高齢化時代をひた走っていますね・・・。
また、江戸期に老舗が登場しているのは、政治的な改革などでデフレ傾向にある時で
新たなビジネスモデルが求められる時代という点では、今の日本は、
まさにそれに当たるのではということでした。
いつの時代もピンチはチャンス。
継続は地道な努力と誠実で謙虚な日々の努力だと、再確認させられませんか?
以上、本日のお勉強でした!
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