北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

Félix Candela (フェリックス・キャンデラ) その4

2016-10-11 20:05:41 | 日記



フェリックス・キャンデラさんが、さまざまなハイパボリック・パラボロイド・シェル

を組み合わせて、いろいろな建物を構成している様子の動画です。(無音です。)








最後のBacardí(バカルディ)の建物は、増築の後です。











3分頃に出てくる複雑な構造の建物はIglesia de la Medalla de la Virgen

Milagrosa 1953 という教会です。





屋根の雨水は柱の真中を通っているの? 詰まらないの?
















最後の競技場はメキシコ・オリンピック 1968 の時のバスケットか何かの競技場です。

















        Félix Candela (フェリックス・キャンデラ) その5 につづく
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Félix Candela (フェリックス・キャンデラ) その3

2016-10-11 14:14:34 | 日記



H.P.、と言っても「日本ヒューレット・パッカード株式会社」ではない。(.ドット注意)








パソコンもプリンターもお古で頂き物なのは良いのだけど、インクが高くてどうしようも

ない。だいいち、田舎じゃ、そんじょそこらで、おいそれとは売っていやしない、、、。



H.P.、とはフェリックス・キャンデラさんが多用している「ハイパボリック・パラボロ

イド・(シェル)」 HYPERBOLIC PARABOLOID (SHELL)の事。SHELLはシェル石油の

SHELLだから「貝殻」。






下の図の真中あたり


Hyperbolic paraboloid  z=x2/a2-y2/b2


と書いてある「鞍形」の図に注目して下さい。








z=x2/a2の下に凸の放物線が、yが変化していくと、yは-y2/b2でマイナスですから、

上に凸のyの放物線に沿って動いていきます。







こんな「鞍形」の三次元曲面が出来上がります。





HYPERBOLIC PARABOLOID  ハイパボリック・パラボロイド曲面です。




上の図の格子状の線は放物母線generatrixですが、ハイパボリック・パラボロイド曲面

には直線の母線群があり





建築の場合、コンクリートの型枠などが、曲面なのに真っ直ぐな木材などで施工が容易と

されています。




     Félix Candela (フェリックス・キャンデラ) その4 につづきます    
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Félix Candela (フェリックス・キャンデラ) その2

2016-10-10 22:46:47 | 日記


EXILE(エグザイル)と言っても、この方達ではありません、、、。







EXILE で「亡命者」なんです。



いままで、ずーっとFélix Candela (フェリックス・キャンデラ)さんは、メキシコ

生まれのメキシコ人建築家だとばかり思っていました。でも、違っていたんです。

Félix Candela (フェリックス・キャンデラ)さんは『亡命建築家』だったのです。



正確な人数は判りませんが、1936~39年のスペイン内戦 Guerra Civil Española

の時、50~70人のスペイン人建築家がフランコを嫌って、スペイン国外に亡命します。

一番多かったのが、同じスペイン語圏のメキシコで25人くらい、南米が20人くらい、

キューバなどカリブの島が10人くらい、アメリカは存外に少なくて5人くらい。(この中

に後に、イエール大学やハーバード大学などで教鞭を執ったホセ・ルイ・セルトJosé

Luis Sertも含まれると思います。)中には、旧ソ連や中国に亡命した人もいたようなの

です。




            亡命したスペイン人建築家たち

            ARQUITECTURAS DESPLAZADAS




       ホセ・ルイ・セルトさんは右から2列目、上から2人目  
 

       
      

       フェリックス・キャンデラさんは中央列、下から4人目





写真の説明に、1975年にスペインの巡礼地サンティアゴ・デ・コンポステーラで、とあ

りますから、フランコが1975年の11月に亡くなって、その年の内に故国に集まった際の

ものでしょうか、、、?

          
       





ホセ・ルイ・セルトさんは、この時73歳、亡くなる8年前。(右から2人目)

フェリックス・キャンデラさんは、まだ65歳で若いです。(左から2人目)



キャンデラは、まだフランコが健在の1960年代の終わりにマドリード建築大学名誉教授

になり、(あくまでも「名誉教授」だから書類上の称号だけで、帰国したのかどうか?)

そして、マドリード市内に教会を設計しています。(確認申請は別の人の名前?現場監理

出来たんだろうか、、、?)


















Iglesia de Nuestra Señora de Guadalupe en Madrid, España, 1963






Félix Candela (フェリックス・キャンデラ) その3 につづく

















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