只今、通信制高校に在籍している長女が、レポートの追い込みをしています。
課題は自由研究で、自分のイラストの作品について分析したり、紙に描いたものと、デジタルで描いたものを比べたりなど、全4回にわたって提出する予定。
現在3回目を作成中なのですが、終わらないのです。
一度は諦めかけて、下書きだけで3か月かかるんだぞ、なんてふざけたことを言っていましたが、見せてきたスケッチが意外に良かったので「いいんじゃない?」って言って褒めたらやる気が出たみたいです。
それに、提出期限を担任の先生に電話で訊いたら、今月の19日って言われて、先生も「これ提出出来なかったら、卒業出来ないんです」って焦っていました。
先生によると、1、2回の提出分は、かなりクオリティが高かったので、3回目、4回目はそこまでのクオリティは求めないので、提出が間に合うことだけ注意してくださいって言っていました。
全部、長女には伝えましたけどね。
長女、今回はデジタルで描くことにしたらしく、次女のiPadをやっと借りて作成しています。
でも、次女のiPadは、借りる条件として、次女が起きているときだけ使っていいということらしいのです。
けっこう制限されてまして、一日中使えたらそれなりに早く終われるのですが、制限があるのでなかなか進みません。
今日も夕方からやっと色付けをしていました。
めずらしく次女は部屋でごろごろしていて、台所のテーブルで私と夫が焼肉の準備をしているそばで、長女はiPadを操作していました。
そして長女は、急に、「なんであーちゃん(次女)iPad勝手に使ってダメって言ってるかわかる?」って言うんです。
「それはな、中に保存してあるイラストを、お母さんとかに見られるのが嫌だからなんだぞ」
そう言いながら、長女、次女のイラストを画面に表示してしまったんですよ。
今風のタッチで、女の子のイラストが出てくる出てくる。
いつの間に描いたのか、かなり描き込んであるフリフリのスカートとか、小物とか、髪の表現だったりとか、やわらかで伸びやかな線で30通りほど出てきました。
「あーちゃんも、中学生らしい絵が描けるようになったんだね」
って言うと、長女もけっこう上手いよな、なんて言いながら、次女が起きて来る前に急いで画面を戻しました。
そこまでは良かったんですけどね。
長女、お風呂から出てパジャマを着ながら、脱衣所で待っている次女に、イラストを私と夫に見せたことを喋ってしまったんです。
とたんに次女はぶち切れ!
なんでダメって言ってることやるのよって怒って、脱衣所で大暴れです。
挙句に、拭き掃除をするときシートを付けて使うワイパーを振り回して、長女を追いかけ回しました。
私が、ガラスを割っては大変ですから、間に入って取り上げると、今度は長女を殴ろうとするので、長女は私を盾にして後ろに回る。
次女は、私に当たることなんてお構いなしに、がんがん殴ってくるし。
それで夫は、「喧嘩ばかりするなら、iPadは解約する!」ってきっぱり(笑)
それを聞いて次女は、「お姉ちゃんが悪いのになんでiPad解約なのよ!」って泣きながらお風呂に入りました。
そして、お風呂場で、あーだこーだと怒鳴り声が聞こえていたのですが、そのうち静かになりました。
こちらは何事も無かったように焼肉をホットプレートで焼いて食べていたのですが、夫はシマチョウを焼き始めると、「〇〇〇(次女)も食べるかどうか訊いてきてみ?」と言います。
次女が好きな部位なのです。
私はお風呂場をのぞいて、「あーちゃん、シマチョウ食べる?」と訊くと、次女は湯船の中でおとなしく頷きました。
シマチョウがいい感じに焼けたころ、次女はお風呂から出て来て、席に着き、これまた何事も無かったように食べ始めました。
私は、肉類が嫌いな母親用に、鮭を焼いて、お惣菜のひじきの煮物、それから白菜の漬物を母親がお風呂から出てくるまでに並べました。
母親は耳が遠いので、和室でテレビを見ながら、こちらの騒ぎなどまるで気付かず、玄関の鍵閉めてな、なんて呑気なことを事を言っています。
次女は、しばらく黙って食べていたのですが、突然、
「漫画買ってくれたら、全部無かったことにして、iPad貸してあげる」
と言い出しました。
前から、漫画買ってって言ってたのですが、本屋さんに並んでいなくて、ネットで買わなければならないものらしく、しかも高いのでダメって言ってたものがあるんです。
どうしてもその漫画が欲しい次女は、きっとお風呂場で作戦を練っていたに違いありません。
11巻出ているらしいのですが、1冊幾らなのか訊いたら「千円しないよ」と言います。
つまり、千円くらいです(笑)
11冊で1万超え(笑)
漫画に1万!?
冗談じゃないので、保留にしてあります。
でも、iPadを貸してもらわないと、長女は卒業出来ないのです。
まんまと次女の策略にハマったのです(笑)