今日は、平日ですが仕事が休み。
午前中にいつもの家事と雑用を片付けて、ちょっと羽根を伸ばすことにしました。
といっても、日用雑貨の買い出しもしなければならず、ほんのちょっとの時間ではありますが。
前記事で思い出した、いなり寿司のお店がどうしているか気になって、ちょっと遠いのですが、商店街まで足を運んでみたんです。
近くの有料パーキングに車を停めて、歩いてすぐのいなり寿司のお店。
記憶を頼りに行ってみました。
店先に、見本のいなり寿司のパック。
それを見た観光客の女性たちが、これ美味しいんだよね、なんて話ながら、それでも買うこともなく行ってしまいました。
私はそれを買うことにして、中に入りました。
店内は、いろいろな宣伝物が置かれているのですが、例の、憲法9条改正反対の署名活動をしている用紙を探したのですが、なぜかどこにも見当たりません。
くまなく、狭い店内を見渡しました。
やはり、どこにもありません。
拍子抜けです。
2年前、置かれていた場所には、癒やしのCDやらコンサートのチラシなどが置かれており、署名活動があったことすら分からなくなっていました。
私はよほど確認してみようか迷ったのですが、それについては触れずに、いなり寿司を一パック買って、出てきました。
スーパーの駐車場に車を停めて、いなり寿司を味わいながら、どういうことなのか考えました。
もう、署名した用紙は出してしまって無いのか、でも、それにしては憲法9条のけの字も無くなってるなんておかしい。
改正反対だったなら、活動そのものの形跡はあるはず…
なんかもやもやするので、やっぱり、電話で訊いてみることにしました。
でも何て訊けばいいんだろう。
いろいろ考えた末、次女の宿題を理由にすることにしました。
包装紙にあった電話番号にかけると、先ほどの若いご主人が出ました。
私は、先ほどパックでお稲荷さんを買ったものですが、お忙しそうだったので、質問ができませんでした、と。
2年前に子どもの小学校の宿題で、お稲荷さんのことについて取材させてもらったこと(これは本当)
その時のお礼。
そしてまた、調べることができて、それは憲法9条についてであること(これはウソ)。
前に行ったときに、たしか憲法9条について署名活動されてたのを覚えてまして、お詳しいのではないかと。
街の人たちの生の声など、分かっていたらぜひ勉強させていただきたいのだと。
すると、若いご主人は、意外なことを言いました。
「あれは、亡くなった祖父がやっていたもので、わたしたちは何も知らないし、祖父が亡くなってからは完全に手を引きました」
私はちょっとだけ絶句しました。
でも、すぐに、それは申し訳ないことをお聞きしてしまいました、と言いました。
お祖父様以外には、お詳しい方はいらっしゃらないのですか?
と訊くと、誰もいません、祖父一人でやっていたことです、とのこと。
これはもう、これ以上聞けることはないなと諦めて、そうですか、すみませんでした、別のところを探します、と言って電話を切りました。
つまり、このお店はもう、憲法9条改正反対でもなんでもなくなったということです。
ウクライナ危機により改心したのでもなんでもなく、受け継ぐ人が居なくなったというだけなのでしょう。
できれば、改正に賛成に回ってほしかったですけど、変な平和思想でなくなっただけでも良かったのではないでしょうか。
それと、ご主人は、署名活動のことを聞かれるのが嫌そうでした。
もしかしたら、活動そのものも嫌だったかもしれません、が、外からは何も解りません。
そして、関わるのはこりごりといった雰囲気でした。
とりあえず、このお店の件は、これでご報告を終わります。
ちなみに、この商店街では、他に政治活動をしているようなところは無かったです。
みなさん、商売で忙しいのでしょう。
商売繁盛を祈ります。