東京都現代美術館で開催されている、「メアリー・ブレア展」に行ってきました。
この美術館の夏の催しには毎年参加しているのですが(近年はいっつもジブリかディズニー関係ですけどね)、今年はディズニー関係。メアリー・ブレアはディズニーで仕事をしていた女性の美術監督です。
不思議の国のアリスとか、ピーターパンとか、そういった有名どころのアニメーションにおけるコンセプチュアル・アートなるものを担当していたようです。まあイメージボードのようなものと考えていただければいいのでしょうか。
この人の写生を見ると、顔が歪んでいたりして、写生ですらデフォルメしてしまうところにある意味凄さを感じたのですが、そのイラストは極めて様式的で、また色彩が鮮やか。特に「イッツ・ア・スモール・ワールド」の頃がぼく的にはこの人の最盛期で、その色使いや線描の画面配置の斬新さには驚かされます。
アニメーターではないので彼女の絵だったかどうか分かりませんが(確認し忘れた)、犬だか猫だかが嵐の中を進んでゆこうとする絵が印象に残りました。上手い。非常にねばっこい絵で、たった一枚の紙からその動物の困難や努力が伝わってくるし、更に先の動作までもが頭に浮かんできます。つまり、動きのある生きた絵。ヤンポリスキーによれば、西洋の絵画は止まった絵を、東洋の絵画は動きのある絵を描いたと言えるそうですが(実際そう思います)、今日ぼくの見たこの絵は、その意味で間違いなく東洋的な絵ですね。そういえば、どこかで見たことあるな、と気がついて、記憶をまさぐってみると、手塚治虫に思い当たりました。彼がディズニーから影響を受けていることは周知の事実ですが、こういう作画技法にも学んでいたんですね。
今回の展示では、いいものとそうとも言えないものと、ムラがあるようにも感じられましたが、最良のものは確かに優れているので、一見の価値はあるかもしれません。
閑話休題。そういえば高校生クイズって、前回から各地を旅行しなくなりましたけど、テレビ局の経費削減のためでしょうかね?前の方がよかったなあ。
~~次回予告~~
ロシアSF小特集です!
この美術館の夏の催しには毎年参加しているのですが(近年はいっつもジブリかディズニー関係ですけどね)、今年はディズニー関係。メアリー・ブレアはディズニーで仕事をしていた女性の美術監督です。
不思議の国のアリスとか、ピーターパンとか、そういった有名どころのアニメーションにおけるコンセプチュアル・アートなるものを担当していたようです。まあイメージボードのようなものと考えていただければいいのでしょうか。
この人の写生を見ると、顔が歪んでいたりして、写生ですらデフォルメしてしまうところにある意味凄さを感じたのですが、そのイラストは極めて様式的で、また色彩が鮮やか。特に「イッツ・ア・スモール・ワールド」の頃がぼく的にはこの人の最盛期で、その色使いや線描の画面配置の斬新さには驚かされます。
アニメーターではないので彼女の絵だったかどうか分かりませんが(確認し忘れた)、犬だか猫だかが嵐の中を進んでゆこうとする絵が印象に残りました。上手い。非常にねばっこい絵で、たった一枚の紙からその動物の困難や努力が伝わってくるし、更に先の動作までもが頭に浮かんできます。つまり、動きのある生きた絵。ヤンポリスキーによれば、西洋の絵画は止まった絵を、東洋の絵画は動きのある絵を描いたと言えるそうですが(実際そう思います)、今日ぼくの見たこの絵は、その意味で間違いなく東洋的な絵ですね。そういえば、どこかで見たことあるな、と気がついて、記憶をまさぐってみると、手塚治虫に思い当たりました。彼がディズニーから影響を受けていることは周知の事実ですが、こういう作画技法にも学んでいたんですね。
今回の展示では、いいものとそうとも言えないものと、ムラがあるようにも感じられましたが、最良のものは確かに優れているので、一見の価値はあるかもしれません。
閑話休題。そういえば高校生クイズって、前回から各地を旅行しなくなりましたけど、テレビ局の経費削減のためでしょうかね?前の方がよかったなあ。
~~次回予告~~
ロシアSF小特集です!