今日の午後14時から外国を知ろうサロンで
国際交流員の中国の王さんと韓国のイヨンスさんから
自国の暑気払い文化について紹介していただきました。
中国の暑気払いは漢方に基づいて
冷たいものを摂るというのではなく、薬湯のようなものを飲むそうです。
また、「不時不食」というような
季節外れのものは食べず、旬のものを食べるという中国の論語があり、
緑豆、西瓜、冬瓜、苦瓜、胡瓜、トマト、西洋人参などの
夏が旬の食材を食べようと言われています。
また、蓮(日本でいう蓮華)は古くから生薬として
滋養強壮や下痢止めなどに効果があるとされ、蓮の葉はお茶(今回のサロンで美味しくいただきました)に、
新鮮な葉っぱは御粥と一緒に炊くなどして利用されています。
韓国の暑気払いでは
暑さを凌ぐために、古くから濯足(川べりで水に足を浸す)、ドゥンモク(上半身の水浴び)、
竹婦人(竹の抱き枕)、石氷庫(天然冷蔵庫)などが伝えられています。
また韓国には小正月の早朝に暑さを人にあげる面白い風習があります。
今回特に興味を持ったのは「密陽氷谷」という夏でも凍る神秘的な渓谷で
もし韓国に行く機会があったらぜひ訪れてみたい場所のひとつです。
最近では昔と変わらず自然に囲まれ、夏の風情を楽しむ風習もありますが、
涼しい図書館やカフェなど、自分だけの暑気払いを楽しむ人も増えています。
どこの国でも涼を求めて避暑地や水浴びをするのだなと思いました。
夏の中国や韓国に行ったら今回知った暑気払いを体験してみたいです。