10月1日(土)午後2時、海老川沿いを歩き診療所に向かう。
秋になろうとする陽射しが水面に射し込み、川底に揺らぐ水草を映し、鯉が水草の中に入ってじっと動かなくなる。
秋の水温はまもなくやって来る冬の到来を告げ、川の生き物達は脂肪を蓄へ、
越冬準備に取りかかる。
診療所で血圧の薬を受けとる。
老先生とは敬老の日の夕方、馬喰町駅でばったり会った。
先生は世田谷に住み、船橋の診療所まで医療事務をする奥さんと通っているの知った。
血圧の薬をもらい、午後3時開店の居酒屋一平に入る。
月に一度、診療所の帰りに寄るようになった。
昨年亡くなった友人が毎晩飲んだ店だ。
30分程で切り上げ、漁港に向かう。
茜色に染まった船溜りは早朝の出船入船の喧騒は消えて
漁師の影は無く、ハゼ釣り人が少しいるだけ。
一昨年9月互いに手術入院する前にハゼ釣りしたのだ。
食道癌で逝ったあいつが漁港のたいこ橋を渡って
沈みかけた夕陽を背にうけて帰る後ろ姿は寂しかった。
たいこ橋遠景
水門は大震災で破壊され閉じられたままだ。
明日はあいつを偲んでハゼ釣りをするか!