1月12日(木)
去年12月27日
千葉街道を5キロ程歩き10時20分病院に着いた。
千葉街道
泌尿器科に予約表を提出。
10時45分 造影剤注射が開始されるのだが
呼び出しがない。
受付に尋ねると、書面が紛失。
患者多数 よくあることだ。
パジャマに着替えて、医師が注射針を刺し込む。
若い医師の顔を見た。
前回、注射を失敗した医師だ。
医師は憶えていたようで
「あなたの腕は刺しにくい」と言う。
体が熱くなる。
11時半 終了。
13時半 CT検査。
2時間 待機しなければならない。
食事しても構わないと言われた。
食事はせずに、天気晴朗なので院外へ。
近くの公園に行く。
園内は、母親と幼児が芝生と遊技で遊んでいる。
それと、男老人が行きかう。
幼児のペンギン歩きは、眺めていて微笑ましい。
老人の徘徊?は時間を持て余し、女房に邪魔扱いに
されているのかと想像する。
振り返り、我が身を見れば
どう見ても ホームレスに見間違われる。
海神 公園
怪しい身なりなので、ママさん達に警戒心を持たれてはいけないので
見ないことにする。
陽だまりは暖かく、コートと帽子、手袋をリュックにしまい込む。
13時20分 CT検査室へ。
パンツを脱ぎパジャマ姿で
ツタンカーメンの棺のミイラように横たわる。
60分間 身動き出来ず、全身の骨をスキャンする。
ツタンカーメンは1千年を超えて
静かに横たわっているが
生身の私は苦痛である。
撮影前の注意として、「事前に排尿をしてください」
前立腺肥大なので、排尿は時を待たずして頻繁のもよおす。
なので、昨夜から飲まず食わずしたのだ。
公園で日光に当たったのも、水分を減らすため。
5年以上 通院すれば実体験で対策はしていた。
動かずにいるには、どうすれば良いか?
昨夜 睡眠不足にする。
ゆったりとした音楽が流れる検査室で
スキャン中に眠れるのであります。
目が醒めた時には
アインシュタインの相対性理論を行うのだ?
即ち、恋する女性といる時は
時間が短く感じる。
逆に、小中高で校長先生のお話は
たとえ。5分であっても50分に感じる。
従って、回想するのです。
青春時代です。
恋い焦がれてた女
振られた女
添い遂げられなかった女
想い出ずること。
どうしているかな?
そして、馬鹿旦那を案ずる最愛の妻を想うのです。
忽ち、時間は過ぎて
「はい!終わりましたよ」
「お疲れ様でした」
そうやって、起き上がるのです。
排尿、動きも耐えられた。
15時 会計を済ませて病院を出る。
裏道を通り船橋駅へ向かう。
15時半 飲み屋小路に着く。
飲まず食わずだったので酒場に直行。
チューハイでほっと一息。
今日羽織っていたコートは
そして、この酒場もあいつと毎晩飲んだ思い出酒場。
なぜかって?
16時 漁港に来た。
水門の先に茜の陽射し。
船橋漁港
凪の海面には都鳥。
護岸には、あいつが最後の住家としたマンション。
三階の窓辺に向かって、合掌。
病院への付き添いは無用とした
妻は静かに無言で待っていた。
本日の歩数計