馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

雪降る中、娘を向かえに行く。(2)8年前の雪。

2022-02-11 08:09:02 | 日記
8年前のブログを検索された方がいる。
久しぶりの大雪で、娘を駅まで迎えに行くブログ。

雪降る中、娘を向かえに行く。
2014-02-09 17:14:49 | 日記

10日 午後10時 ベッドに潜り込む。
窓外から、トラックが雪を引き摺る音が
打ち寄せる波の如くガラス窓に伝わる。
カーテンを少し開けた。


起きて安ワインと焼酎霧島をグラスに半々に注ぎ
90秒レンジで温める。
ユニクロの10年前に買ったフリースを首まで覆い
ベランダに立つ。
指はグラスの温もりで
喉をスローに通過。
ワインと焼酎の香が冷気と一緒に鼻腔に注ぎ込む。
夜の静寂に月はない。
南洋樹の葉陰に映し出される雪粒は
雪華が沈黙しながらコンクリート面に下りた。
太古から変わらぬ降雪と現代社会の夜の帳は
LEDライトの煌きが現代絵画を表現する。
夜の静寂にショッピングセンターに降らす雪1
画家は、如何にして、一辺をえぐり取り
人生の儚い半生を現すのだろうか。
僕は東京下町の一家5人暮らしの狭いアパートに住んでいた。
幼い男の子は犬と同じように、雪に転げまわるのが大好きだ。
特に僕は好きで
夕飯を食べ終わると、お袋が出してくれた足袋を履き
重いゴムカッパで頭と全身を覆い
長靴で
アパートの軒下で一人じっと雪降りを見続けた。
夜の静寂にショッピングセンターに降る雪2
お袋が2階から呼ぶまでじっと立ち続けた。
高校生になると、雪山登山を単独で登った。
何の冬山登山の知識と訓練も無しだ。
少年期の心の吹雪を癒すため
無謀登山をしたのだ。









下の写真は北アルプス
北尾根登攀に向かう。
僕は左から3人目

他の3人は既に黄泉の渓谷を渡ってしまった。
しぶとく、性懲りもなく生きている僕。



『白い想い出』  ジョーン・シェパード