一平
チェコのバー
12月11日(土)自宅で昼食後、ソファで昼寝。
寝すぎてしまった。午後2時半に目覚めた。
妻も体調が優れず畳の上に毛布掛けて休んでいる。
目覚めさせないように玄関を出る。
診療所に血圧の薬を取りに行く。
診療所は空いていた。
診察室から子供の泣く声がする。
インフルエンザ注射を打たれているのだ。
私も血圧測定後インフルエンザ注射を依頼した。
記憶にないくらいインフルエンザ注射はしたことなかったが
妻の病と私の検査入院が迫っているので必要だ。
薬をもらって次の病院へ行く、駅の反対側にある
消化器病院へ向かう。そこも空いていた。
12月1日に受けた内視鏡検査結果を聞くためだ。
診察結果は腸に3ミリ~4ミリのポリープが出来ていて
切除した。問題は無い、毎年内視鏡検査を受けなさいと言われた。
3年前大腸ポリープが大きくなりすぎ癌化寸前で入院して切除した。
病院を出ると外は暗くなっていた。
帰り道にある飲み屋一平
癌で亡くなったあいつが毎晩通った店。
店のマスターはそのことを知っていて
どんなに込んでいても入れてくれる。
生ビール一杯、酎ハイ一杯 つまみ少々
で1050円払って店でると午後5時だ。
海老川沿いにある、あいつの住まいの窓辺に向かって合掌!
位牌に向かって「1年間おまえの癌との戦いを見届けて、その後
なんで妻の癌発症が起きるのだ」
涙がこぼれた。夕闇の中、通りすがりの人には気づかれない。