以前は“弱小”だったフジの労働組合は、一連の不祥事を機に続々と参加者が増え、現在は500人を突破したという。
驚いたのには、有名企業で千人以上の社員を有する組織が
ユニオン・ショップ制もなかったことだ。
逆に「さもありなん」と妙に納得。
華やかで個人プレーで動けて、誰もが羨望を持つ職業。
社員にとっては、高額報酬、福利厚生も満足。
倒産など夢にも思わない。
ジャア !何故組合加入したのか?
「赤信号みんなで渡れば怖くはない」ではなく
もしかしてリストラで自分が解雇される恐怖だ。
仲間のことなどかまってちゃんしない。
ゆりかもめから見れるフジテレビが砂上の楼閣に見える。
海面から沈みかけて座礁状態。
一心は40年以上前の労組書記長時代を回想を巡る。
フジテレビの被害者は上司に相談した。
悪手なのだ。
恐らく上司は困惑、更に上に相談。
闇に葬られた。
一心も20代半ば上司の不正を他部署の課長に相談した。
瞬く間に、直属部長に伝わり軽食喫茶で皿洗い。
一心が労組書記長になり、春闘でホテルで連夜泊りこみ。
そこへ、女性支部長から一報が入る。
「M子が休憩室で泣いているの」
詳細を聞かされた。
「新任の課長の理不尽な言いがかりで憔悴しているの」
「黙って聞いた」
サンシャインシティの20階のホテルから
彼女のいる職場方面の明かりを見詰めた。
会わなくなって幾年月が過ぎた。
唯、彼女は私がホールの壇上で総決起集会の演説を
片隅で聞いているだろうと思った。
彼女の職場に電話した。
私が、春闘中に宿泊するホテルを知らせた。
彼女の職場は年中無休の店舗。
昼時にやって来た。
部屋で食事した。
会話は、砂に溶け込む海水のように途切れ途切れ。
僕は、カビが生えたような、農業雑誌をテーブルに置いた。
大学山岳部時代、虐めを受けて心身がギブアップ寸前。
1年生の時、4年生であった先輩が勤めていた季刊誌。
後にNHK出版文化賞をなる、宮脇昭先生の植物と人間を手渡した、
「耐えること、我慢することが書かれているからね」
彼女は滲んだ目を隠すように出ていった。
暫く想い巡し人事課長に電話した。
それから、連日、交渉で睡眠不足を補午睡。
サンシャイン20階窓
から、夕闇に
日本酒 菊正宗のネオンが輝いていた。
私の姓名の略称だ。
地下の中華レストランで人事課長と話した。
数日後、彼女の上司は、移動で遠くの職場になった。
彼女から、「何をしたの」?
答えなかった。
逆に「植物と人間」読んだか」?
「ええ!読んだ」
男の恋の履歴書 女の恋の履歴書
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砂に書いたラブレター[日本語訳・英詞付き] パット・ブーン
ユニオン・ショップ - Wikipedia
続く
砂に書いたラブレター[日本語訳・英詞付き] パット・ブーン