9月16日(木)展示会主催会社担当者からメールが来た。
17日付けで退社しますと書かれていた。
夕方、柳橋事務所に担当者はやって来た。
酒飲みながら事情を聞く。
古い言い方ならば「肩叩き」
指名で早期退職を迫られて応じた。
一流私大6年かけて卒業
転職を6回も経験して今の会社に入社して11年間経過
44歳独身、酒をこよなく愛し私と下町C級居酒屋を飲み歩いた。
その会社も表面上は景気が良さそうに見えるが水面下では
必死の経営努力を続けていたが、人切りという手段までに追い詰められたのだろう。
数年前より展示会の主旨目的から、ずれた出展者が目立ち始めた。
食品物産、化粧品、地方の商工会等、あるいは占いまがいの出展
従来からの出展者は減少
主催者側発表の来場者数も実感として少ないと感じている。
無料バスも止めてサービスの低下が続いているのだが
来場者も代わっていくので微妙な変化には気づかない。
彼に今後の仕事を尋ねれば未定だと言う
上司と折り合いが合わなかった事と独身であることが
対象になったと言う。
人が良く面倒見や気遣いも出来申し分ない営業マンなのだが
社内的には不満分子と見られていたのだろう。
今の国内企業には寛容なゆとりを持って人材を雇用する力は無い。
弱者がどんどん切り捨てられるか
経営者のエゴだけで社員を見捨て社会的責任を簡単に放棄する。
彼は両国橋袂で別れ際言った。
これでやっと「自分探しの旅をします」
次に来る時に笑顔でやって来るのを祈らずにはいられない。