日々徒然なるままに

日々感じたことを書いていきます、よろしくお願いします

ネバー ギブ アップ

2017-10-20 22:10:23 | 人物
こんばんは。
いやぁ、やっとのことで久しぶりの青空が見られました。
こんなに明るかったっけ?と思う位、日の光が眩しく感じられた日でもありました。
大地も、これまた久々でそんな太陽の恩恵を受けて乾いてくれたのでは、と思います。
やはり雨とお日様、どちらか一方では成り立ちませんね。
そんな思いがした日でもありました。
朝はそれでも曇りで明けたようです。
遠くの山並みに、雲なのか霧なのか山あい辺りを漂っておりました。


                                 


                                  



                                
                                    



そんなお天気が昼には青空が広がり、昨日と比べて多少暑さを感じるくらいでもありましたね。
本来はこちらの方が、今の気候なのだと思います。




                                  


さて今日は、昨日の引き続きの映画の話題で、恐縮です;。
少し前にこの映画の事をネットで知り、果たして映画館で見られるのか?と調べてみたら、広島では一箇所だけ、しかも今日までとあって
これはどうでも見に行かねば、とはせ参じたものです。 
その映画は『ドリーム』。  
既にご覧になられた方もおられるかと思いますけれど、一言でいうなら感動しました。

1960年代初頭、世界はアメリカとソビエト連邦という巨大な二カ国間でその当時、宇宙戦争とも呼べる熾烈な宇宙開発競争が繰り広げら
れていたいた頃に実際にあった話、ドキュメントでもあります。  
その主役となるのは宇宙開発の根幹を担ったNASAの中の女性達、しかもアメリカでは人種差別の真っ只中で働いていた黒人の彼女達でした。
女性で黒人、しかし彼女らは類稀なる数学の天才でもあり、その頭脳を評価されNASAの一員として仕事を任されたのでした。
といっても身分は正規の職員としてではなく、いつ雇用が切られてもおかしくない不安定な身分、それでも彼女らは自分の仕事に誇りを持ち、
決して下を向いてはいませんでした。      
与えられた仕事をこなしながらも段々とその非凡な才能を認められ、主人公の一人であるキャサリンはある日中枢ともいえる宇宙特別研究本部
へと配属されますが、そこは人員の殆どが男性ばかり、ましてや白人だけの部署でもあります。
その中に孤軍奮闘よろしく、彼女一人がまるで敵地へ乗り込むかのような形でそこへ入ったわけですから最初の扱いは酷いというものではありま
せんでした。 
申すように、なにもかもが歴然と差をつけられています、仕事の合間に飲むコーヒーのポットもお昼を食べるレストランも。
初日に彼女がその職場で最も困ったこと、それは取りも直さず人間の一番の生理活動に欠かせない、そうトイレです。
その職場には、女性用のトイレはあったとしても全て白人専用のものしかありません。
元々の職場自体が東棟と西棟に分けられており、黒人の彼女達は普段は西棟で全てをまかなわさせられていました。
職務に励もうとしてもどうしても生理現象に勝てるわけなどなく、彼女は自分が計算していた分厚いファイルを抱えて、その西棟までひた走ります。
その個室に飛び込むや否や、座り込んだまま、しばらくはそこで計算をするという始末。
それでも「所用」を済ませれば、その一抱えもあるファイルを今一度大事に腕の中に抱きかかえ、今来た片道800メートルの道をピンヒールで
猛ダッシュして戻るのです。     
ある日、やはり仕事の最中、どうにも我慢しきれなくなり、いつものように走ってトイレへの往復をするのですが生憎その日は土砂降りでした。
それでも行かぬわけにいかない彼女はその道をずぶ濡れになりながら戻ってきます。
上司である本部長が、彼が見るといつも職場にその姿がない彼女を見咎めて小言を言いますが、その時点でとうとう彼女自身は、腹に据えかねた
それまでの様々な思いを洗いざらいぶちまけます。      
多くの理不尽な処遇をその時初めて知った本部長は、それまで白人専用であった女性トイレの表札を本人自らがハンマーでもぎ取り、これからは
どこであれ自由に使っていい、職場の一番近いところで用を足し、仕事に集中してほしいと彼女らに伝えるのでした。


          
                                


本編では、このようなエピソードもあちこちに散りばめながらもその時代を忠実に再現しており、その当時の人々の意識や生活の様子も事細かに
伝えております。
時代の空気そのままがその時代のアメリカであるというのが、この映画のもうひとつの魅力のように感じました。

当時やっと出てきたコンピューター、IBM社製の最新鋭の機械ですけれど、それを使いこなせる人間がいないのでした。
そんなコンピューターを一番最初に使用したのは彼女らの中の一人、ドロシーです。
独学でコンピュータ用語の勉強をし、最終的にはその部屋の室長という立場に立つ人でもあります。
もう一人の黒人女性、メアリーはエンジニアとしてより上位を目指しますがその人種ゆえ何かと壁がはだかります。
その壁を持ち前の知性と粘り強さで一つ一つ崩して行き、最後には念願の技術職を勝ち取るのでした。
三人三様の私生活の有様をも伝えながら、物語の核である宇宙へと飛び立つ有人ロケットの打ち上げ、周回軌道、着水に至る迄の緻密な計算の模様
を克明に伝えている映画でした。



                                                               




そのうち、またDVDでも或いはネットでも配信されるようになるでしょうね。
ですけれど、あのロケット打ち上げの映像はやはり迫力ある映画館ならではのものでした。
先に書きましたように当時の人種差別の露骨さ、男女問わずのことですけれど、自分達にはどうしてそこまでと感じられるような事柄まで含まれて
いたようです。
そう思うと今の時代になり彼の国の大統領は時代に逆行したような政策、施策を行おうとしており、そのことがアメリカという国を大きく揺さぶ
っているということが余計に理解できる気が致します。
そのような時代に差し掛かってきたからこそ、この映画の語るもう一つのこのテーマが生きてきているのかもしれません。




                               



二日続けて図らずも?アメリカの映画の紹介となったようでした。  
何か自分で自分に刺さるものがあったのだと思います。

                   「あきらめないこと」

その事をこの女性達から学ばせて頂けたのかもしれません。




またまた一人よがりな本日のブログ、お付き合い頂きました皆様、いつも本当に有難うございます。
感謝申し上げます。                                

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 名前は、ジョアン | トップ | 夢、見ますか? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

人物」カテゴリの最新記事