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結論から言えば、右側のフレームのように新品同様になる。でも、これらのプロセス、いわば技術やノウハウの多くは、メディアでもあまりとりあげないし、プロショップさんレベルでもあまり知られていないかもしれない。だって、最近のショップさんはまともなクロモリ知らないし、溶接の違いさえ解らない店員さんも少なくない。
それに、あまり知られていないこんな背景もある・・・・
◆再生できることが広まったら、新車が売れなくなる(大手の考え方)
◆他人の作ったフレームを修理した場合、万一製品不良で事故が起きた場合責任はどうなるのか?また、元々のフレームの材質やパイプの構造もわからないので、それに手を加えるのはリスクでは?(一般的なフレームビルダーの考え方)
◆再生コストがショップではなかなか解らない ビルダー側では実際にモノをみないとわからない
◆日本ではビルダーと塗装が別々のところが多いので、溶接の修理コスト? 塗装のコスト?いったいいくらかかるの? 実際現物見て、やってみなくちゃわからないこともある
◆レース出身のショップさんの中には、自転車は道具と割り切っているので、大金をかけて直す人の気持ちがわからない→悪気無く「新車買った方が、割安ですよ」の言葉がでるのはその為
◆ショップによっては、大手ブランドの販売ノルマが有るので、修理ではなく買い替えを常に薦める可能性がある
なので、なかなか愛する彼女を蘇らすには困難がつきまとうのだ・・・・・・
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持ち主との同意を得て、Calamita Due+が、蘇生工場Macchi Cycles(マッキサイクルズ)に送られた。通常ならば、フレーム交換って方法が手っ取り早いのだけれど、たくさんの思い出の詰まった自転車だから・・・・
まずは、ジグに固定されて彼女の身体検査だ・・・・
そして、
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さらに新しいチェーンスティが溶接された
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タンゲのロゴが見える。もともとはコロンバスだから、彼女はハーフになった(笑)
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元々はTIG溶接だったけれど、新しいCS(チェーンスティ)に関してはロウ付け溶接だ
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さて、いよいよ次は塗装工程だ・・・・
ここまでの作業は、Macchi Cycles(マッキサイクルズ)に依頼
ビルダー植田真貴氏 東京サイクルデザイン専門学校、第一期卒業生。新進気鋭のビルダーとして高い評価を受ける。在学中から自ら工房を立ち上げ、卒業後、競輪フレームビルダーの下で腕をみがく。現在独立して、フレームビルダーとして地元滋賀に。ロード、シクロ、シティ車、小径などを製作。ビルダーのみならず、メカニックとしてトライアスロン、ロングライドの大会にも参加している。今回はこの提案を快く引き受けてくれた。
http://www.macchicycles.com/
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