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久しぶりのレビューは、AKG K240mkll
この手のセミオープン(半開放)なモニターヘッドフォンてその辺の家電屋さんではなかなか売ってないので一般的では無いですよね。
なので昔はてっきり密閉型が普通なんだと思い込み、狭いアパートでのスピーカー代わりにそればっかり使ってミックスなんかしていたもんです。
開放型は、密閉型の張り付くような感じに比べてより自然な音場で聴けるのが特徴で、あたかもスピーカーを両耳にぶら下げているような感覚。
スピーカー代わりに使うなら、尚更開放型の方が良かった訳ですね。
このK240mkllもAKGらしいクセのない素直な出音ですが、よくスタジオにあるSONY系密閉型とはまた逆な方向性で、より中域に厚みのあるキンキンしない優しい傾向の音です。
900STなどもちょろっとポイント的に確認したりするには良いのですが、長時間それを着けての作業では流石に聴き疲れしてしまいます。
ある程度音場の広い開放型の方が自然な装着感で長時間使用できるので、ふとヘッドフォンを着けているのを忘れそうになるくらいです。
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ウチで録音する歌い手さんにどちらか好きな方をお使い下さいと差し出しても、大概AKGの開放型の方を選ばれます。
やはり自然な音場、装着感、ミッドレンジのモニターし易さがそうさせるのでしょうが、開放型なのでしっかり音漏れしてしまいます(笑
K240mkllは半開放ですが、K701とか完全開放型はちょっとしたスピーカー並みですからね。
しかし歌録りともなると長時間ヘッドフォンでの作業となりますし、少々音かぶっても気分良く歌ってもらって良いテイクが録れる方がいいですよね。
個人的にはあまり気にしません。
結構海外のレコーディング風景などでは、この手のヘッドフォンでガンガンやっちゃってますから、日本人がちょっとシビア過ぎるのかも知れませんけど。
細かい事気にせずに、バーッとやってガーッと録ってダーッとまとめる!のが一番良かったりするのですw