さて、ライブから帰って機材を車から降ろして部屋にセッティングし直したところ、Motifの一番端のオクターブ間の黒鍵に違和感が…
普通の状態で音を出さずに弾くとカタカタ、パタパタって感じですが、それとあきらかに違う底打ち感でカコーンカコーン、カチーンカチーンであります。
ベロシティやアフタータッチなどは正常に機能してる様なので演奏に支障はありませんが、こりゃあまりにも五月蝿すぎであります。
鍵盤の底があたるフェルトに問題がありそう。
早速フェルとが見えるとこまで分解してみると、やはりその辺りだけ潰れ方が他より酷い。
本当は張り替えてしまうのが一番ですが代替え品もないのでなんとか復活させてみましょう。
まずは生地を柔らかくするために水で湿らしましょう。
スポイドがないのでストローを使ってみましたよ。
他の電気部品にかからない様に少しずつしみ込ませます。
柔らかくなったらマイナスドライバーの先などでほぐしながら凹んでる部分に生地を寄せてみましょう。
まあ、応急処置ですからいつまで保つか分かりませんが、とりあえず”うるさっ”て感じは無くなりましたよ。
めでたしめでたし。
で、こいつは
YAMAHA MOTIF6という2001年に発売されたMOTIFシリーズの初号機ですが、当時241,500円(税込)が今では3~40,000円くらいで取引されてる10年モノのシンセです。
最近、OWLでもシンセを使う頻度も増えて来たので何を使おうか悩んでいたところ、このちょっと旧型のシンセに日の目が当たりました。
当初はお気に入りの
EX5Sを持ち出そうかと思っていたのですが、さすがにピアノやオルガンに加え更に76鍵のEX5Sではちょっとヘビー過ぎる気がします。いや、少しでも軽量化したいし…
でも、使いたい音はAN音源やVL音源だったりするのでどうしようかと思ってたところ、初代MOTIFと二代目のMOTIF ESなら"
Modular Synthesis Plug-in System"というプラグイン・ボード を装着することでAN音源やVL音源を後付けで搭載することができるじゃあありませんか
しかし、このプラグイン・ボード の音源ども、本体のみではフルエディットできないという残念な仕様ときたもんです。
PCから専用エディターを使えばフルエディットできるものの、そのエディターも最早アップデートは終了…
Macユーザーの自分の場合、今更OS9の環境を引っ張りだすのは億劫でありますよ。
とは言え目的に近い音色をちょいちょいといじるくらいは出来るのでまあいいかと所有していないANボードをオークションで仕入れてみました。
VLボードは持ってますのでなんとなくは予想できますが、はてさてどこまでいじれるのやらとEDITに突入してみますと、まず…
波形が選べません…ガクシ
波形選択以外の他の項目は結構いじれます。ただし元の数値を0として+か-の増減値で。
つまりはあくまでも
プリセットに手を加えるという趣旨のものですね。(こも辺はVL音源も同じ)
まあ、自分の場合は定番のリードやブラスなどの音色を使うのが殆どですからフィルターやデチューン、各EG等が調節できれば問題はないのですが、完全オリジナルの凝った音色はさすがにシンドイでしょう。
しかし、手を加えた物はMOTIF本体にメモリーでき電源を切っても保持されていますし(MUシリーズはできなかったかも)、やはりPCM音源ではなかなか出ないAN音源ならではの粘っこさが魅力です。
PCM音源部もまだまだいけるクオリティーですし、AN、VLも詰めるので持ち出し用EX5として割り切れば小廻りのきく一台です。
ポルタメントやベンドした時のねっちょり感は最新のMOTIF XF等のPCMでもなかなか出せない物がありますよ。
しばらくセカンドキーボードとしてがんばって頂きましょう。
因に、これでAN音源は我が家にAN1x、MOTIF6、EX5Sと三機種にもなりましたが音質的にはダントツでEX5Sが優れております(発音数モノですが)。
やっぱりデカイと音がいいんだね