to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

20世紀少年

2008-09-02 23:49:57 | the cinema (ナ行)
世界が終わろうとしています。ぼくらの“ともだち”によって──。
製作年度 2008年
原作 浦沢直樹
脚本 福田靖 長崎尚志 浦沢直樹 渡辺雄介
音楽 白井良明
監督 堤幸彦
出演 唐沢寿明/豊川悦司/常盤貴子/香川照之/石塚英彦/宇梶剛士/宮迫博之/生瀬勝久/小日向文世/佐々木蔵之介/石橋蓮司/中村嘉葎雄/黒木瞳

『YAWARA!』『MONSTER』の人気マンガ家・浦沢直樹の同名ベストセラー・コミックを、豪華キャストを配し、日本映画史上空前のスケールで映画化するサスペンス・アドベンチャー大作。約半世紀にわたって展開する壮大なストーリーを、原作者自ら脚本化に関わり全3部作として映像化。本作はその第1章。主人公ケンヂ役に唐沢寿明、共演に豊川悦司、常盤貴子。監督は「ケイゾク」「トリック」の堤幸彦。
1969年。小学生のケンヂは、同級生の仲間たちと原っぱに秘密基地を作り遊んでいた。彼らは、20世紀の終わりに人類滅亡を企む悪の組織とそれを阻止する正義の味方といった物語を空想しては、それを“よげんの書”に書き記し、楽しんでいた。1997年。大人となったケンヂはコンビニを経営しながら、失踪した姉キリコの赤ん坊カンナの面倒を見ていた。その頃、巷では謎の教団を率いる正体不明の教祖“ともだち”が出現、各地で不穏な事件が起き始める。やがてそれが少年時代の“よげんの書”にそっくりなことに気づくケンヂ。20世紀の終わりが迫る中、ついにケンヂはかつての仲間たちと共に人類滅亡の阻止に立ち上がるのだったが…。allcinema ONLINEより

基本的には短編人間なんですが、これ、面白くて2時間22分もあったなんて
今この段階で知りました。
入り込んでて、その長さが気にならなかったけど、
そういや、途中何人かトイレに立つ人が居ましたね~。
冷房も効いてるし、仕方ないかも知れないけど、子供じゃないんだから先に済ませておきましょうメッ!

原作は知りません。
劇場予告と、人気コミック原作で3部作の第1章であることのみの情報で観てきましたが、
豪華キャストがてんこ盛り。
その豪華キャストにも負けない、30年前の子供たち
かなり面白かったです
脚本の初期の段階から原作者が参加していることが、今作の場合、成功していると言えるのかもしれません。

ケンヂが小学校の同窓会で聞いたウワサ。
教授一家の失踪、"ともだち"のウワサ―。
名前さえ思い出せないかつての同窓生に言われるまで、完全に忘れていた子供時代の遊び。『よげんの書』

友人との会話の中で、少しづつ蘇る、少年の日々。
彼らが紡いだ物語。その先を思い出せ

夢破れた中年男ケンヂは、売り上げの伸びないコンビニの経営に四苦八苦の毎日。
姉が残していった赤ん坊を背負い、惰性のような生活が、
あの日、耳にしたカルト教団の不気味な足音とともに一変する

秘密基地のメンバーの一人の死の真相を追求し、
ユキジと再会し、
ケンヂに封印していた闘うロック魂が戻ってくる!

ドキドキ、わくわくしながら、このカッコ良過ぎないキャラクターたちを見守っていました!
現実に起きた十数年前の、アノ事件を彷彿とさせる彼等の敵、
魂を乗っ取られた集団の不気味さ、街を乗っ取られた怖さを感じながら、
彼らに勝機があるのか?――入り込んでました。

喪失感を抱えたケンヂの静かに膨らむ怒りが伝わってきます。
大人になっても懐かしく思い出せる時を共有した、昨日まで普通の人だったみんながイイです!
そして、幼少時代のカンナを演じた子役が凄くいい表情で、可愛かった
できれば第2章もみたかったな。大きくなって欲しくなかったぐらい♪

エンドロールの後、来年1月末に公開の第2章の予告がありますが、もう今から楽しみです!

映画の日と言う事もあり夕方の回にもかかわらず、かなり入ってましたが
出口に向かう壁面の大きなボードの前で、若い子たちが「こいつじゃね?」「体格が似てるよ」と
名推理振りを披露してました~
原作を知らない方でも十分楽しめる作品になっていると思います~

ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

2008-05-22 23:51:41 | the cinema (ナ行)
魔法vs人間──引き裂かれる心。
原題 THE CHRONICLES OF NARNIA: PRINCE CASPIAN
製作年度 2008年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 150分
原作 C・S・ルイス
監督 アンドリュー・アダムソン
出演 ベン・バーンズ/スキャンダー・ケインズ/ウィリアム・モーズリー/ジョージー・ヘンリー/アナ・ポップルウェル/ピーター・ディンクレイジ/ピエルフランチェスコ・ファヴィーノセルジオ・カステリット

C・S・ルイスの名作児童文学を壮大なスケールで映画化したファンタジー・アドベンチャーのシリーズ第2弾。前作から1300年後、滅亡の危機に陥ったナルニア国を舞台に、国の命運を託された王子と共に再び4人の兄弟姉妹が立ち上がる。監督は引き続き「シュレック」のアンドリュー・アダムソン。

偉大な王アスランと“伝説の四人の王”ペベンシー4兄妹によって平和と繁栄をもたらしたナルニア国。だが、あれからナルニア暦にして1300年経った今、かつての美しい国の姿は見る影もなく、戦闘民族テルマール人に侵略・支配され、生き残ったナルニアの民は深い森の奥に追いやられていた。また先王亡きあと摂政を務める弟のミラースは王位を奪おうと、正統な王位継承者であるカスピアン王子の暗殺を画策。一方、小さな象牙の角笛を手にミラースの追っ手を逃れるカスピアン。その笛の音は、ナルニアに危機が迫る時、“伝説の四人の王”を呼び戻すと信じられていた。やがて追い詰められたカスピアンがついにその角笛を吹き、それは時を越えて鳴り響く…。

ナルニア暦にして1300年も経っちゃったから、いくら魔法の国のタムナスさんでも
もういなくて、
ナルニアの住人はことごとく変っていた・・・
でも、結論からいうと、登場人物(?)が増えて、古典的な争いになったことで
起伏の富んだ面白いストーリーで、もう満足でした~

冒頭、カスピアン王子が馬で疾走するシーンの美しさで、もうOK
ロケ地の美しさもホンモノです♪
王子の角笛でナルニアに戻った兄妹は、我々時間で一年だっていうのに、
上の2人はもう夢見る頃を通り過ぎようとしてみえる・・
4人が無邪気に遊ぶ浜辺の美しさもことばにならない・・ナルニアは美しい(笑)



前回ナルニアで王として4人が過ごし、大人になったのはナルニア時間で14年だったとか。
こちらではほんの一瞬の出来事だったけど、、。
しかし、彼らのアイテムは1300年経っても無事残っていて、
そのうち、スーザンのものだった必ず援けが来る角笛がカスピアンの手にある以外
全て手にする3人。

イケメン王子は「スターダスト」にも出てたんですね♪

そう・・・、第一章で、裏切りからサンタのプレゼントを貰う事が出来なかったエドマンド君は
今回も魔法の力は一切ナシで、リアル世界から持ってきた懐中電灯だけが彼のアイテムに
でも、今回はとってもステキなシーンがっ!カッコイイですよー

今回、ディズニー史上初めてだという、王子が主役の映画ってことでしたが、
クライマックスはピーター王がもっていき、
美味しいところでは、やっぱり少女らしくなったルーシーがちゃっかり持っていきました

それでも、あまりに普通のこどもに見えた為、地味な感じが否めなかった「第一章」に較べ
カスピアン役のベン・バーンズの投入により、より華やかな画になったのは事実。
年齢が近いピーターと衝突しながらもナルニアの為に戦うのですが、
犠牲を払うシーンでは不覚をとるかも、、ですよ
終盤の展開は、「ロード・オブ・ザ・リング」みたいでしたが、
壮大でファンタジックで、素晴しい出来です
次回作『第3章 朝びらき丸 東の海へ』の出演も決まっていると言うし、
もうこれは観に行くしかないわー

ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女

2008-05-21 01:17:16 | the cinema (ナ行)
ナルニア暦1000年――
《その国》は春を奪われ、100年の冬に凍えていた…。

製作年度 2005年
上映時間 140分
原作 C・S・ルイス
監督 アンドリュー・アダムソン
出演 ウィリアム・モーズリー/アナ・ポップルウェル/スキャンダー・ケインズ/ジョージー・ヘンリー/ティルダ・スウィントン/ジェームズ・マカヴォイ

20世紀を代表する英国作家、C.S.ルイスによる全7巻からなるファンタジー巨編「ナルニア国物語」シリーズの第1章を映画化。監督は『シュレック』シリーズのアンドリュー・アダムソン

第二次世界大戦下のイギリス。ペベンシー家の子どもたち、ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーの4人は、ロンドンの空襲を逃れ、田舎のカーク教授のもとに預けられる。古くて広い教授の屋敷を探索していた末っ子のルーシーは、空き部屋で大きな衣装だんすを見つけ、何かに導かれるようにその奥へと進んでいく。そして、ふと気づくとルーシーは雪に覆われた森の中に立っていた。そこは、言葉を話す不思議な生きものたちが暮らす魔法の国“ナルニア”。偉大な王アスランが作った美しいこの国は、冷酷な白い魔女によって100年もの間冬の世界に閉じ込められていた。ナルニアの住人たちはひたすらにアスランの帰還を祈り続けていた。やがてペベンシー家の4人の幼き子どもたちは、この国の運命が自分たちの手に託されたことを知るのだった…。allcinema より

第二次世界大戦下のロンドンから逃れてきたはずの田舎の屋敷で、
遊びたい盛りの末っ子ルーシーのリクエストで始めたかくれんぼ。
そして見つけた大きな衣装ダンス。
そこは雪に閉ざされた魔法の国の入り口―4人の兄弟を待ち受けるのは、正直さと勇気の試される戦いだった。

『第2章:カスピアン王子の角笛』の公開を前に、以前ほとんど流し観だった第1章を
先日のTV放送で、やっぱりちゃんと観れなくて録画で観賞しなおしました。
珍しく試験前でバイトもないというので、子供と一緒に観ましたが、
やはり最初の方の展開がゆっくりなのと、時間が長い―ということで、
お家観賞は途中で邪魔が入りますね、、ちょっと集中出来なかった、、、。

でも、クリスマスプレゼントを貰った辺りから
期待でワクワク感が戻ったというか、楽しくなり、
子供の好きな空想上のキャラクター、ユニコーンや、ケンタウロスなどが出てきて
最後の方は盛り上がりました

例によって劇場予告のみで、公式サイトも一切みないで、「第二章」を観るつもりですが、
この4人の子供たちがどんな成長を遂げているのか、楽しみです

虹の女神 Rainbow Song

2007-09-26 12:14:46 | the cinema (ナ行)
  いつも近くにいた―
製作年度 2006年
製作国・地域 日本
上映時間 118分
監督 熊澤尚人
脚本 桜井亜美/齊藤美如/網野酸
音楽 山下宏明
出演 市原隼人/上野樹里/蒼井優/酒井若菜/相田翔子/小日向文世/佐々木蔵之介/尾上寛之/田中圭/田島令子

映像制作会社に入社したての岸田智也(市原隼人)は、ドジな性格が災いして上司の罵声を浴びる毎日を送っていた。そんなある日、智也の大学時代の親友、佐藤あおい(上野樹里)が、アメリカで命を落としてしまう。智也はあおいの家族を空港まで送るが、目の不自由な妹のかな(蒼井優)が渡米しないと言い出す。 (シネマトゥデイ)


単純で脳天気、でも目の前の事にいつも一生懸命。
受身でひとりでは何も出来ない、キミが居たから輝いていた―智也の青春。

最悪の印象のストーカー青年だった智也が
夢に向かって積極的に進むあおいの人生にかかわっていく―虹を見たあの日から

あおいにどつかれ主演俳優としてキスシーンも演じた
妹と3人でお祭りにも行った
スピード恋愛もした、、、あおいと一緒に。

いつも先を歩いているあおい。
そんなあおいがアメリカ行きを前に、オンナ心を垣間見せたのに
大切な時に、大事なものに気がつかず
いつもの明るい友達のまま、背中を押してしまう。。。

きらきらと輝いていた青春時代のほろ苦い終焉

代筆の手紙、虹を見た日の紙幣のリング・・・
秘めた想いを胸に、傷ついたまま帰らぬ人となったあおい・・・

幼すぎる25歳の智也と、不器用すぎるあおいを
市原隼人くんと上野樹里ちゃんが、爽やかに、鮮やかに演じていました
もどかしく、切ない、帰りこぬ青春の痛みを思い出させる1本。

ネバーランド

2007-04-16 15:56:06 | the cinema (ナ行)
原題:Finding Neverland
2004年アメリカ・イギリス合作
監督:マーク・フォスター
脚本:デイビッド・マギー
出演:ジョニー・デップ/ケイト・ウィンスレット/フレディ・ハイモア/ジュリー・クリスティ/ダスティン・ホフマン

ピーター、そこは夢がかなう場所なんだ。信じれば、必ずいける。

1903年のロンドン。ジェームズ・バリ(ジョニー・デップ)は、散歩に向かった公園で若い未亡人のシルヴィア(ケイト・ウィンスレット)とその4人の幼い兄弟と出会う。
少年たちとすぐに打ち解けていくジェームズは、中でもどこか冷めた物言いで少年らしさの見られない三男のピーター(フレディ・ハイモア)を気に掛けるようになる。
ジェームズとシルヴィア親子との交友が深まっていく一方、ジェームズの妻メアリー(ラダ・ミッチェル)は疎外感を強め、夫婦の仲は悪化していく。そんな中、早く大人になろうと無理をしているピーターに、自分の少年時代を重ねて見るようになったジェームズは、その思いを新作劇に投影していく。

ジェームズ自身幼い時に兄を亡くし、悲しむ母親を慰めようと生前の兄のまねをしたり、兄の服を着たりしていた事から
夫を亡くした母親の為に、急いで大人になろうと心を痛めているピーターを理解できたのだ。

何気ない散歩中の出会いが運命を変えていく。

ジェームズは、子供たちとの遊びによって空想の世界が新作に投影され、やがて絶賛される初舞台の日を迎える。
愛情の冷めた家庭に取り残された妻は孤独から浮気をしてしまう。
彼女の「ネバーランドに連れて行ってくれると思ってた」の言葉が憐れだった
シルヴィアは母親の干渉にも屈せず、子供たちを自由に愛情を持って育て、ジェームズとの心の絆を深めていき、やがて訪れる悲しい事態にその出会いが大きな意味を持つ。。

モデルになったピーター少年は、実はピーター・パンとは正反対の性格だった、というお話。現実に傷つき、子供らしい想像力を捨てざるを得なかったピーターに、だからこそ、バリは彼にこのファンタジーを贈ったのだろう。

孤独で紳士的なジェームズが、子供相手だと真剣にフック船長にもなる―実際の彼は華奢で小柄な方だったと言うが、相変わらずジョニーははまっている。
もの静かで茶目っ気もある英国紳士を難なく好演。
「チャーリーとチョコレート工場」より先の撮影だったわけで、フレディ少年とはこれが初共演な訳だけど息もぴったり。優しい語りかけに深い愛情を感じ魅力的だった
ケイト・ウィンスレット演じるシルビアは、名家のとても美しい女性だったという。
まだ幼い自分の子供たちを、信頼できるとはいえ他の人に託さなければならない深い処の悲しみを思うと胸が潰れるようで、
ラストのベンチのシーンとあわせて「フォレスト・ガンプ」を思い出した。

イギリスの古きよき時代の田園風景も美しく、
孤独を抱えた大人たちのそれぞれの葛藤が淡々と綴られて、静かな感動に包まれる

2番目のキス

2007-03-31 01:00:39 | the cinema (ナ行)
人はどこまで相手を受け入れられるのか―

製作年度 2005年
製作国・地域 アメリカ
監督 ボビー・ファレリー 、ピーター・ファレリー
原作 ニック・ホーンビィ
音楽 クレイグ・アームストロング
出演 ドリュー・バリモア/ジミー・ファロン/ジャック・ケーラー/アイオン・スカイ/スティーヴン・キング

ビジネス・コンサルタントのリンジー(ドリュー・バリモア)は、これまで、自分と同じ勝ち組男性としか付き合ったことがなかったが、ひょんなことで知り合った高校教師のベン(ジミー・ファロン)と恋に落ちる。
いつしかリンジーは彼との結婚を意識するようになるも、春の訪れと共に、
熱烈なレッドソックスファンのベンの生活は、シーズンの開幕と同時にすべてが野球中心になるのだった。
最初こそ彼に付き合って球場に足を運んでいたリンジーだったが、次第に仕事との両立が難しくなっていく。
しかもパリ旅行の誘いをマリナーズ戦のために断られ、レッドソックスを愛するほど、彼は私を愛してくれないと感じたリンジーは、ベンとの別れを決意するのだが…。

超・熱烈レッドソックスファンのベンは、シーズンオフはリンジー優先ともいえる甘い愉快なデートを楽しんでいたが、開幕が近づくにつれテンションが上がり、別人格ともいえる形相になっていくのが楽しい
優しくてユーモア抜群のベンとの将来を意識するリンジーが、デートも仕事も手放したくなくて頑張る姿に心配しつつも応援
そして、パーティーの日は宿敵ヤンキースとの試合の日。この仮装でのパーティーの扮装、ジミー・ファロンはレッド・バトラー?ドリューは、ライザ・ミネリ(古すぎ?)なかなか似合ってました
その試合に限って凄まじい大逆転での勝利、、
キレたベンに、傷つくリンジー・・・・

人はだいたい失ってから失くしたものの大切さに気付くもの。
おとなの恋だって同じです。
ぼやくベンが、教え子の野球少年に云われた一言!かなりいいパンチデス♪
クライマックスでのドリューのフィールド横断はすごかった
ヤレる女はココって時を逃さないのよ
強い走りにシビレました~
彼女の為にベンが、伯父さんの遺産であるシーズンチケットを手放そうとした事で
「私はそれに見合うものを・・・」というドリューの素直な心があの走りになって、
結局ベンったら、全て失わずに済んだのでした

”全力大人”の素敵なラブストーリーです!