to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

ラストレター (2019)

2020-01-21 07:41:55 | the cinema (ラ・ワ行)

日本 120分
監督 岩井俊二  
出演 松たか子/福山雅治/ 広瀬すず/神木隆之介/森七菜/庵野秀明/中山美穂/豊川悦司
岸辺野裕里は姉・未咲の葬儀の場で、彼女の娘・鮎美から未咲宛てに届いた同窓会の案内と、未咲が鮎美に残した手紙の存在を告げられる。その後、姉の死を知らせるために向かった同窓会で、その姉と勘違いされてしまう裕里。戸惑う彼女は、そこで初恋の相手で今は小説家をしている乙坂鏡史郎と再会する。ひょんな成り行きから、姉のフリをしたまま鏡史郎と手紙のやり取りをするようになる裕里だったが…。

おそらくは誰しもが経験する初恋。
そして、それが結婚にまで辿り着けるのは稀だろう。
しかし、この物語の中心にいる乙坂と未咲は―・・・・・・

人生は、小さくも大きくも、無数の選択の繰り返し。
そして、人生の時計は刻まれ、針は止まってくれない。――


デキのいい姉にコンプレックスを持つ、高校生時代の裕里を演じた森七菜ちゃんがこの作品の収穫👌
未咲の娘・鮎美と、高校時代の未咲の2役を演じた広瀬すずちゃんは文句なく可愛い!
で!現在26歳の神木隆之介クンの18歳!!!笑っちゃうくらいに全く違和感なし

初恋に限らず、心を残したまま別れてその後何年も引きずるという事って、、ある。ト、オモフ・・・
特にそのあと幸せな出会いが無ければ,シクシクと傷は痛むかもしれない。けれど、
それを20年も引きずるって、、、、
病んだ母を(ずっと…ずっと…ずっと。)見つめ続けた鮎美(広瀬すずちゃん)にただ涙😿

20年間新作を書けてない作家って、、どうやって生活してきたの?と密かに突っこんでいたのはナイショ

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

2019-09-02 21:29:25 | the cinema (ラ・ワ行)

1969年8月9日、
事件は起こった。
この二人にも――

ラスト13分。タランティーノがハリウッドの闇に奇跡を起こす。

上映時間 161分
脚本:監督 クエンティン・タランティーノ
出演 レオナルド・ディカプリオ/ブラッド・ピット/マーゴット・ロビー/エミール・ハーシュ/マーガレット・クアリー/ティモシー・オリファント/オースティン・バトラ/ダコタ・ファニング/ブルース・ダーン/アル・パチーノ

「パルプ・フィクション」「イングロリアス・バスターズ」のクエンティン・タランティーノ監督が、1969年のハリウッドを舞台に、古き良き60年代アメリカへの愛を描いたノスタルジック・エンタテインメント。
 落ち目のTV俳優リック・ダルトンは、なかなか復活の道が拓けず焦りと不安を募らせる。情緒不安定ぎみな彼を慰めるのは、リックのスタントマンとして公私にわたって長年支えてきた相棒のクリフ・ブース。固い絆でショウビジネスの世界を生き抜いてきた2人だったが、このままでは高級住宅地にあるリックの豪邸も手放さなければならなくなる。そんな彼の家の隣には、時代の寵児となった映画監督のロマン・ポランスキーとその妻で新進女優のシャロン・テートが越してきて、彼らとの勢いの違いを痛感するリック。一方クリフはヒッチハイクをしていたヒッピーの少女を拾い、彼女をヒッピーのコミューンとなっていた牧場まで送り届けてあげるのだったが…。
「むかしむかし」人類が初めて月面に降り立った1969年のお話は、
ハリウッドに落ち目のテレビスター、リックと、彼と共に生きてきたスタントマンのクリフ、
実在した新進気鋭の女優、シャロン・テートの3人を軸に展開。

1969年.....。私は生まれていました(笑)まだ子供でしたが
ちょっとひも解いてみると、日本のTVでは『ムーミン』『タイガーマスク』が放送され
巷では『いいじゃないの幸せならば』『夜明けのスキャット』がヒットしていた時代。

1969年のアメリカといえば、ベトナム戦争が泥沼化。そして
自由とラブ&ピースを強調した若者たちを中心としたヒッピー文化が。
そして、その、ヒッピーによって引き起こされた事件によって良き時代が終わりを告げる。。

そう!
この作品は、最後の13分こそは可笑しくもかなりハードな描写があります!が、
タランティーノ監督自身が「映画に寄せたラブレター」と言うほどに、
タラちゃんの映画愛。ハリウッド愛に溢れた作品でした!



そのころ売り出し中のブルース・リーを演じたマイク・モーがそっくり~!
だけど、ダミアン・ルイスのスティーブ・マックイーンはホントに似てた❣❣

そして、時代に取り残されそうな、TVから映画への転身が果たせず焦るリックを演じた
レオが素晴らしいです❕しかも、歌まで聴けるなんて❣💕
もちろん、気ままに生きるも、ギラつかず爽やかな、だけど一本芯の通った男が嵌ってる
ブラピも素敵ですし、
レオとは「ウルフ・オブ・ウォールストリート」で妻役だったマーゴット・ロビー演じる
シャロン・テートはめっちゃキュート💗
で、
劇中でリックと西部劇で共演する子役のジュリア・バターズ❣ヤラれました

2時間半超と長いですが、私は引き込まれて、愉しめた作品でした



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私は絶対許さない

2018-05-16 20:41:13 | the cinema (ラ・ワ行)

15歳の元日、私は死んだ
上映時間 119分映倫 R18+
原作 雪村葉子
『私は絶対許さない 15歳で集団レイプされた少女が風俗嬢になり、さらに看護師になった理由』
脚本 黒沢久子
監督:企画:製作総指揮 和田秀樹
音楽 三枝成彰
主題歌 出口陽『迷宮』
出演 平塚千瑛 西川可奈子 美保純 友川カズキ 白川和子 隆大介 佐野史郎

雪村葉子の手記を、精神科医でもあり、性犯罪被害のトラウマについても詳しい和田秀樹監督が映画化した衝撃のドラマ。
東北地方の田舎で育った中学3年生の葉子は、正月に若い男たちに集団レイプされる。全身傷だらけで帰宅した葉子だったが、家族や親戚は世間体だけを気にして彼女に辛く当たるのだった。学校でも噂は広まり、逆にイジメの対象となってしまう。そんな中、ひょんなことからレイプ犯の一人の養父でヤクザの早田と出会い、彼と援助交際をすることでお金を貯めていく葉子だったが…。

15歳の葉子は、大晦日の雪の夜、駅で迎えに来る母親を待っていたが、なかなか来ない。
そんな中、いきなり止まった車に拉致され、延々と暴力を振るわれ輪姦される......

そのシーンは、本当にリアルで、、、観るに堪えない。

POV手法(POVPoint of View Shot)というらしい、主人公の主観で描かれる世界は、
葉子が近視である為、犯人たちのぼやけた姿までも生々しく、言葉を失う。

この、人生をも変える事件に、無我夢中で辿り着いた葉子を待っていた家族の仕打ち。
誰がどう見てもココが一番救われないシーン。
継母なのか?本当に実の父親なのか?満身創痍の娘を更に痛めつけるあり得ない家族....。

そんな親に育てられたからなのか、彼女は驚くほど勇気があった。。
翌日、あんなに苦労して逃げてきた現場に、忘れ物を取り返しに行くのだから。

その直後に、レイプ犯の一人の男の養父・早田と出会い、援助交際の契約を交わす。
普通なら理解できないこの決断も、しかし、結果これで道が出来る。。。


あの日から続く、摂食障害と自傷癖…―
苦しむ生身の葉子を、あの日死んだ15の葉子が冷めた目で見降ろして、、、

二度ほどこみ上げるシーンがありました。
それは、上京前の、葉子が初めて声を上げて泣けたときと、
終盤の再会のシーン。。。

身も心もズタズタにされた少女の絶望と、癒える事のない傷の痛みが伝わってくるメロディ....
三枝成彰の音楽が哀しくて、、、やるせなくて、でも
決して治らない傷を、じかに撫でていくような優しさが感じられて.....。
凄く印象的でした......。
ほぼ1年前の記事・・・
ラストコップ THE MOVIE
上映時間 105分脚本 佐藤友治監督 猪股隆一音楽 得田真裕出演 唐沢寿明/窪田正孝/藤木直人/小日向文世/和久井映見/佐々木希/黒川智花/竹内涼真/吉沢亮/宮川一朗太/......

美女と野獣
BEAUTY AND THE BEAST上映時間 130分監督 ビル・コンドン音楽 アラン・メンケン出演 エマ・ワトソン/ダン・スティーヴンス/ルーク・エヴァンス/ケヴィ......
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラブレス

2018-04-11 18:22:59 | the cinema (ラ・ワ行)

幸せを渇望し、
愛を見失う。

英題 LOVELESS
製作国 ロシア/フランス/ドイツ/ベルギー
上映時間 2時間7分
脚本 オレグ・ネギン/アンドレイ・ズビャギンツェフ
監督 アンドレイ・ズビャギンツェフ
出演 マリヤーナ・スピヴァク/アレクセイ・ロズィン/マトヴェイ・ノヴィコフ

一流企業で働くボリスと美容サロンを経営するジェーニャは離婚協議中の夫婦。言い争いが絶えず、目下の問題はどちらが12歳の息子アレクセイを引き取るかということ。2人ともすでに恋人がいて、新しい生活をスタートさせる上でアレクセイはお荷物でしかなかった。そんな中、学校からの連絡でようやくアレクセイが行方不明になっていることに気がつくボリスとジェーニャだったが…。

妻は夫を愛していなかった。子供など欲しくなかった。
夫は――…妊娠を喜び、結婚した。ハズだった。。。所謂デキ婚だった。

妻は子供の食事中もスマホから目を離さず、
夫には暴力的で、自分の不幸をいつも親や夫や子供の所為だと喚き散らし、
夫はとにかく会社での自分の立場を守る事しか考えていなくて、
子供を押し付けあう会話で、アレクセイが傷つくことなど斟酌しない。。。


愛してないというより、愛がない。
愛されてないというより、愛を知らない。家族....。

この主人公の自己中夫婦には、ただ呆れ、憎しみを覚え、しまいには虚しくなります。
なので、この夫婦の結末としては私はアレでOK。

ロシアと言わず、世界中でこんな大人が親になろうとしているのかと思うと
暗澹たる気持ちになる。
子供が好きでないのなら、親になりたくないのなら、
結婚しても産まない選択をして欲しい。
子供には何の罪もないんだから…。本当に子供が救われない。

やるせない気持ちになるドラマでした。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ローズの秘密の頁(ぺージ)

2018-03-06 12:24:43 | the cinema (ラ・ワ行)

原題 THE SECRET SCRIPTURE
上映時間 108分
製作国 アイルランド
原作 セバスチャン・バリー
脚本 ジム・シェリダン/ジョニー・ファーガソン
監督 ジム・シェリダン
ルーニー・マーラ/ヴァネッサ・レッドグレーヴ/ジャック・レイナー/テオ・ジェームズ/エリック・バナ

アイルランドの古い精神病院、聖マラキ病院。取り壊しが決まり、患者たちは新たな病院に転院することになるが、ただ一人老女のローズだけはここを動こうとしなかった。彼女は自分の赤ん坊を殺したとの罪で40年間もこの病院に収容されていた。そんなローズの問診をすることになったグリーン医師は、彼女が一冊の聖書に自らの人生を書きつづっていることを知り、彼女の語る過去に耳を傾けていく――。
第二次世界大戦中、故郷の田舎町で暮らしていた若きローズは、男たちの注目の的だった。中でも神父のゴーントはしつこく付きまとっていた。そんな中、イギリス空軍に志願したことで裏切り者と白眼視されていた青年マイケルと恋に落ちるローズだったが…。



若きローズは英国領の北アイルランドで育ったプロテスタント。
一方、引っ越し先の叔母のいるアイルランドは、中立国とはいえカトリック国。
彼女はアイルランドでは少数派のプロテスタントであり、物怖じしない態度と美貌で、
カトリック系武装組織アイルランド共和軍(IRA)の地元グループに目を付けられていく―。

中でも本来神父に向いているとは思えない、ゴーントに一方的に執着され追い回される過程は
今でも大なり小なりあるといえる犯罪。でも、当時はパワハラやストーカー規制法などなく、
意のままにならないローズは、意に反して敵を増やしていく…。
というか、、、
今も続く世の争いの全てがこのドラマに詰まっている。

閉鎖的な片田舎の、厳格なカトリックの価値観を重んじたアイルランドの時代背景もあるにせよ、
宗教、思想、階級の違いによる差別。
権力の乱用…―女性蔑視。。。男が決める社会――。

怖くて憎い、女の敵を演じたテオ・ジェームズが印象的。
原作ではゴーント神父はもっとお爺さんだったのを変更したらしいですが、
歪んでいてもそれもまた一つの愛だという説得力は、彼の容貌も作用したのでは?

結構早い段階で結末は予測出来るけれど、
つかの間の幸せを心に刻み生きてきたローズの40年に、母親ならずとも
心が揺さぶられます。

他者を支配したいという欲が叶えられなかった時、
それが権力を持った者であったという悲劇。
40年の拘束は別としても、犠牲になる人は男女を問わず現在もいる、きっと。

公開劇場、上映回数が少ないのもあってか激混みでしたが、観て良かったと思えた作品
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルイの9番目の人生

2018-02-12 09:12:00 | the cinema (ラ・ワ行)

原題 THE 9TH LIFE OF LOUIS DRAX
上映時間 108分
製作国 カナダ/イギリス
原作 リズ・ジェンセン 『ルイの九番目の命』(ソフトバンククリエイティブ刊)
脚本 マックス・ミンゲラ
監督 アレクサンドル・アジャ
出演 ジェイミー・ドーナン/サラ・ガドン/エイデン・ロングワース/オリヴァー・プラット/アーロン・ポール

9歳の誕生日に両親とピクニックに出かけた少年ルイが崖から落ちて昏睡状態に陥る。彼はこれまでにも生死に関わる大事故を8度も経験していた。さらにルイの父ピーターは現場から行方不明となってしまい、美しき母ナタリーのもとにも謎の警告文が届くようになる。そんな中、ルイを担当することになった著名な小児神経科医アラン・パスカルは、この少年を巡る謎を解き明かすべく、自ら調査に乗り出すのだったが…。

生まれてから毎年生死に関わる大事故を経験していた為か、
少年は通っている精神科医に対しても、大人びて反抗的な口調で受け答えをする。
が、
冒頭の、過去のルイのセリフ、
イヤ、もっと前から、、伏線は張り巡らされている。―

観る前から私は、幾つか予想していたというのもあって、
少年に起こる“謎の大事故”も、その答えも、驚くほどではなかった。
なので、
思ったよりも解りやすかった。
ミステリー好きでなくても、勘のいい方なら、恐らく結構早い段階で予想は付くと思う。。。

ただし、それが明らかになる方法が、予想外だった!!

哀しさが尾を引く.....物語でした

さりげなくお洒落な普段着のママ・サラ・ガドンが非常に(異常に?)美しい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レイルロード・タイガー

2017-06-25 09:42:49 | the cinema (ラ・ワ行)

俺たちに不可能はない!!
痛快鉄道アクション・コメディ!

原題 鉄道飛虎 RAILROAD TIGERS
上映時間 124分
製作国 中国
脚本 ディン・シェン/ヒー・クークー
監督 ディン・シェン
出演 ジャッキー・チェン/ファン・ズータオ/ワン・カイ/池内博之/ジェイシー・チェン/ワン・ダールー/矢野浩二

1941年、中国。鉄道で働くマー・ユエンは、ごく普通の市民を率いて“レイルロード・タイガース”と呼ばれるレジスタンス組織を結成し、日本軍への抵抗を続けていた。そんなある日、マーたちは負傷した中国軍兵士の若者ダーグオを助ける。彼は、日本軍の物資輸送を阻止するための巨大な橋の爆破作戦に参加していたが、他のメンバーはすべて命を落とし、作戦も失敗に終わってしまう。そこでレイルロード・タイガースがその作戦を引き継ぐことに。しかしマーたちに緻密な計画が立てられるわけもなく、案の定作戦は成り行き任せの出たとこ勝負に。一方、レイルロード・タイガースを目の敵にする日本軍の指揮官・山口もその動きを素早く察知し、爆破計画の阻止に動き出すが…。

コチラは地元上映があるものの、やはりキャストの声にこだわると
字幕版の回数がメチャクチャ少なくて、時間を合わせるのが大変でした。でも、
内容的には吹替でも問題なかったくらいのセリフ量でした(笑)


中国内では爆発的ヒットとなった作品、という事で
ある程度は予想していた(露骨な)抗日戦争映画。
時代背景があるにしても、恐ろしい程始まりからゆる~いテンポで、
アクションもアイデアを駆使したコミカルな路線で、映画自体も古臭さが否めない。

中国で人気の若手ファン・ズータオやワン・カイを投入し、若者の動員を計ったのだろうけど
明らかに内容は中国の高齢者がターゲットなのだろうと感じたゆるさ。


まあ、一番のウリはジャッキー親子共演なのだけど、見せ場はあるにはあった。という印象。
タイガースのメンバーのキャラもイマイチの中、
池内クン演じる日本軍将校の山口のキャラが傑出しています

列車でのタイガースと日本軍のバトルが始まると、一変してバイオレンス度がアップ。
ここら辺も反日感情を大いに煽るシークエンスなのだけど、
そこを重苦しくしない、度々のヤマグチ将校のターミネーター化


ハッキリ言って、館内で笑いが起きたのは池内くんが登場するシーンだけでした
カッコイイのにヌケている
強いのに出し抜かれる実に美味しいキャラなのですが、
彼の確かな演技がこの作品を、コメディとして成立させていたのは確かです!

イップ・マン 序章」でもそうでしたが、中国映画の悪役としての日本軍人としてではなく、
その戦いにおいて武士道を感じさせるキャラクターにと監督に進言した池内くん。
今回は珍しくコメディでしたが、彼の役者としての誇りを今回も感じたのでした👍
これからご覧になる方は日本軍にご注目

池内博之インタビュー「ジャッキー映画だなっていう要素がいっぱい」
池内博之、無骨な俳優人生 ジャッキー・チェンとの本格アクションに感慨
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラストコップ THE MOVIE

2017-05-14 09:09:42 | the cinema (ラ・ワ行)

上映時間 105分
脚本 佐藤友治
監督 猪股隆一
音楽 得田真裕
出演 唐沢寿明/窪田正孝/藤木直人/小日向文世/和久井映見/佐々木希/黒川智花/竹内涼真/吉沢亮/宮川一朗太/加藤雅也/升毅

ドラマ・シリーズの劇場版となるアクション・コメディ
30年の昏睡状態から奇跡的に復活した熱血刑事・京極浩介。ゆとり世代の若手刑事・望月亮太とコンビを組み、数々の難事件を豪快に解決してきた彼だったが、ついにその身体が限界を迎えてしまう。自らの死を覚悟しながらも、刑事としての生き様を亮太に示すべく走り続ける京極。そんな中、犯罪発生確率や犯人の行動パターンの予測を目的に開発された最新鋭の人工知能ロボット“ブナッシー”が横浜中央署に試験導入されることに。まるで理解不能なブナッシーに並々ならぬ敵対心を燃やす京極だったが…。
 デカなのか?
 バカなのか?
  
ドラマもばかばかしくて、ちょいちょい笑えて大好きな私は、もうコレだけで可笑しい
まあ、それは偏に主演の2人が大好きだということ、
そのふたりのキャラがこれまた好みで、妙に安心できるからなのですが
公開後すぐ観たのに遅くなってしまったので、簡単に

ドラマ版を観ていなくても、序盤に猛スピードで、
30年の眠りから覚めた京極浩介の歩みが紹介されるので、
人間関係とか雰囲気は掴んで映画に入ることができるのではないかと思います。


オジサン戦隊ヒーローなのか(・・? ト思わせるオープニングから、
デカなのか~?バカなのか~?とツッコんじゃって下さい
ここら辺はスーツアクターとしての経歴を持つ唐沢さんや
仮面ライダードライブの竹内涼真くんファンは嬉しいシーン(^^♪
ですが、ふみくん藤木さんもここはなりきって(笑)ファンには愉しめる


見た目は中年刑事ながら、心は昭和のハタチってことで、
昭和ギャグが炸裂(笑)
なんか唐沢さんの愛、サービス精神がびんびん伝わってきますよ~👌
で、愛と言えば、鑑識課の栞ちゃんの京極愛は益々って感じでカワイイ
しかもっさらば 京極浩介ってことで、
ひたすら熱血の京極刑事の、ありったけの愛
バディになってから人生変わった望月亮太の京極愛に泣ける!ハズ


エンドロールも飽きずに最後まで楽しめますよ

唐沢&窪田コンビのメイキング&予告編映像公開! 
『ラストコップTHE MOVIE』WEB爆笑動画第5弾
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LION/ライオン ~25年目のただいま~

2017-04-15 09:39:02 | the cinema (ラ・ワ行)

原題 LION
製作国 オーストラリア
上映時間 119分
原作 サルー・ブライアリー『25年目の「ただいま」』(静山社刊)
脚本 ルーク・デイヴィス
監督 ガース・デイヴィス
出演 デヴ・パテル/サニー・パワール/ルーニー・マーラ/デヴィッド・ウェンハム/ニコール・キッドマン/アビシェーク・バラト/ディヴィアン・ラドワ/プリヤンカ・ボース/ディープティ・ナヴァル
迷った距離1万キロ、
探した時間25年、
道案内はGoogle Earth―

オーストラリアで幸せに暮らす青年サルー。しかし、彼には隠された驚愕の過去があった。インドで生まれた彼は5歳の時に迷子になり、以来、家族と生き別れたままオーストラリアへ養子にだされたのだ。成人し、自分が幸せな生活を送れば送るほど募る、インドの家族への想い。人生を取り戻し未来への一歩を踏み出すため、そして母と兄に、あの日言えなかった〝ただいま″を伝えるため、彼は遂に決意する。「家を探し出す―」と。

2012年のこのニュースを、恥ずかしながら私は知りませんでした。
なので、
ある意味、とても期待をもってサルーとともに25年目のただいま~の瞬間を待ちました。


わずか5歳で迷子になり、言葉も通じない異国を彷徨い、
オーストラリアで全く新しい、、餓えない生活をスタートさせる・・・
貧しいながら、大好きな兄の背中を追って、母の役に立ちたかったあの日のサルー。。。

無理とわかっていてもおねだりせずにいられなかった赤い焼き菓子、、
その弟を諦めさせる兄の心を映した一瞬…―

少年期のサルーとグドゥを演じた二人は、キャスティングスタッフが発掘したというけど
リアルで臨場感を伝えてくる、目の演技が素晴らしい。
この少年期のシーンで先ず心を掴まれました。

オーストラリアでサルーに安息の家庭を与える優しい両親。
しかし、それは、、物心ついた少年を迎えるという事によって、
子育ての幸せと、難しさも与えられることとなる。。。
この辺りは、成人して募る、
インドで貧しい生活を送っている兄や母に、申し訳ない想いのサルーと、
養子であっても自分の家族である息子二人が、離れてしまっている事を嘆く
スーとジョンに同情してしまうのだが、、サルーの心情にも共感。。。

今でも鮮明な5歳時の記憶と共に、Google Earthに導かれ、サルーの旅は続きます。


エンドロールのところで実際の画像が流れますが、それとともに
悲しい事実も知ることになる。。タイトルの、LION――
そしてまた、
インドでは、今でも年間8万人もの迷子がいるという現実に驚愕です。



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

64-ロクヨン-後編

2016-06-19 10:45:23 | the cinema (ラ・ワ行)

上映時間 119分
原作 横山秀夫『64(ロクヨン)』(文藝春秋刊)
脚本 瀬々敬久/久松真一
監督 瀬々敬久
音楽 村松崇継
主題歌 小田和正 『風は止んだ』
出演 佐藤浩市/綾野剛/夏川結衣/緒形直人/榮倉奈々/窪田正孝/坂口健太郎/筒井道隆/小澤征悦/金井勇太/柄本佑/忍成修吾/滝藤賢一/奥田瑛二/仲村トオル/吉岡秀隆/瑛太/永瀬正敏/三浦友和
平成14年12月。時効まであと1年と迫った“ロクヨン”の捜査員激励と被害者家族・雨宮の慰問を目的とした警察庁長官の視察が翌日に迫る中、管内で新たな誘拐事件が発生する。しかも犯人は“ロクヨン”と同じように身代金2000万円をスーツケースに入れ、父親が一人で運転する車で運ぶよう要求する。事件の性質上、広報室の三上は記者クラブと報道協定を結ぶ必要に迫られるが、肝心の捜査情報はほとんど提供されず、記者たちは一斉に反発、各社が独自に動き出しかねない危険な状況に。そんな中、一向に情報が出てこないことに自らも業を煮やした三上は、ロクヨン捜査にも関わった刑事部時代の上司・松岡が指揮を執る捜査車両に単身乗り込んでいくのだったが…。

前編で描かれた、主人公三上の、
“ロクヨン”の指揮をとった元刑事として、
マスコミと警察を繋ぐ現広報官として、、
行方不明の娘を持つ一人の父親として、
被害者家族を思い遣る一人の人間として・・の、苦しい心情が濃く描かれて
感情が揺さぶられ続ける後編、佳かったです!


この作品の顛末を知っていながらも、惹きつけられ
のめり込んで最後まで事件関係者に心を寄せられたのは、
やはり、主役級のキャスト陣の名演に尽きる。


勿論、三上を責める側、
警察でありながら、真実に迫る三上を排除しようとする側―…
どのポジションにも、隙の無いキャスティグがあって、、この作品の深い色合いになって居る。

ネタバレする訳にいかないので、もう佳い作品だったとしか書けないけど、
三上以外の主要登場人物には、ほとんどセリフらしいセリフはないのですが、
最初の被害者家族の永瀬さん、
14年後の被害者家族の緒形直人さんの鬼気迫る演技は凄いです!
特に三上が捜査車両に乗り込んでからのシーンは、臨場感があり
其々のオトコたちの心理描写が圧巻です

後編の登場人物としては、柄本佑くんがナイスでした
声で私は直ぐに解ったけど、捜査車両に忍成修吾くん
仲村トオルちゃんの二渡調査官は、陰の季節より一段とクールだった

今年の邦画上位間違いなし
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

64-ロクヨン-前編

2016-05-14 22:18:47 | the cinema (ラ・ワ行)

犯人は、まだ
昭和にいる。

上映時間 121分
原作 横山秀夫
脚本 瀬々敬久 久松真一
監督 瀬々敬久
出演 佐藤浩市/綾野剛/榮倉奈々/夏川結衣/緒形直人/窪田正孝/坂口健太郎/菅田俊/瑛太/吉岡秀隆/永瀬正敏/三浦友和

横山秀夫の傑作ミステリーを豪華共演で映画化したミステリー・ドラマ。本作は前後編2部作の前編。
7日間で幕を閉じた昭和最後の年、昭和64年。そのわずかな間に少女誘拐殺人事件が発生。それは刑事部で“ロクヨン”と呼ばれ、少女の死亡、未解決のままという県警最大の汚点を残し14年が過ぎ去った……。
時効まであと1年と迫る平成14年。当時“ロクヨン”の捜査にあたった刑事・三上義信(佐藤浩市)は、警務部広報室に広報官として異動する。三上は時効が迫ったロクヨン解決のために動き出すが、そこに巨大な壁が立ちはだかる。記者クラブとの確執、キャリア上司との対立、刑事部と警務部の軋轢……。そんななか、ロクヨンをなぞるような新たな誘拐事件が発生する……。


公開初日の夜の回、観てきました。
普段は大抵、情報を入れずに映画を観てきているので、最近ドラマ版を観たばかりで
こういうミステリーが(しかも前後編)どこまで愉しめるか、不安でしたが、
ぃや~~っ流石のキャスト陣!ぐいぐい引き摺りこんでくれました。
面白かったです!


とある県警。
ある交通事故の被疑者の実名を公表するか否かで、県警と記者クラブとで激しい攻防が繰り広げられている。
この仕切りを任されているのは警務部の広報に異動になったばかりのベテラン警察官・三上。
この県警の抱える未解決の少女誘拐殺人事件“ロクヨン”の担当刑事だった。
そして、彼は恐らくは精神疾患(醜形恐怖症)だと窺わせる高校生の父親でもあり、
家庭の悩みも抱えながら、再び“ロクヨン”と関わっていく…―

三上は、県警と記者クラブの板挟みで窮地に立たされ、あるいは本庁と県警の板挟みになり
また、対立する刑事部と警務部との板挟み、情報を得られない中で、被害者家族と関わっていく。。

もの凄い数の登場人物ですが、それぞれの立ち位置がしっくりするキャスティング。
広報官三上を支える若手の綾野剛。
三上を窮地に追い込む尖がった記者の瑛太。かなりイイです(笑)
タカピー警務部長の滝藤賢一、その部下の調査官仲村トオルちゃんのキャラは
ドラマ「刑事の勲章」と同じ(笑)
そして“ロクヨン”関係者の永瀬、窪田、吉岡秀隆、菅田俊、何れもぴったり


この前編は、ミステリーとしてはプロローグでも、
ヒューマンドラマとしてはちゃんとクライマックスもある。

警察という特殊な舞台ではあるけど、社会はこんなにも生き難い。
だけど、様々な困難と闘って、大人は子供を護ろうと必死に生きている。

この2時間で描かれる三上の孤独な闘いに胸が潰れそうになる。
が、
これは、大人だけでなく、これから大人になる世代にも観て欲しい作品。
来月の後編も楽しみです♪
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レヴェナント:蘇えりし者

2016-04-23 23:23:50 | the cinema (ラ・ワ行)

THE REVENANT
上映時間 156分 映倫 R15+
監督 アレハンドロ・G・イニャリトゥ
脚本 マーク・L・スミス/アレハンドロ・G・イニャリトゥ
音楽 坂本龍一
出演 レオナルド・ディカプリオ /トム・ハーディ/ドーナル・グリーソン/ウィル・ポールター/ルーカス・ハース
1823年、アメリカ北西部。狩猟の旅を続けている一団が未開の大地を進んでいく。ヘンリー隊長をリーダーとするその集団には、ガイド役を務めるベテラン・ハンターのヒュー・グラスとその息子ホーク、グラスを慕う若者ジム・ブリジャーや反対にグラスに敵意を抱く荒くれハンターのジョン・フィッツジェラルドなどが一緒に旅をしていた。ある時、一行は先住民の襲撃を受け、多くの犠牲者を出す事態に。混乱の中、グラスたち生き残った者たちは船を捨て陸路で逃走することに。そんな中、グラスがハイイログマに襲われ、瀕死の重傷を負ってしまう。ヘンリー隊長は旅の負担になるとグラスを諦め、ブリジャーとフィッツジェラルドに彼の最期を看取り丁重に埋葬するよう命じるのだったが…。

公開初日の夕方の回、観てきました。
ほぼ予想通りの展開ながら、2時間半という長さを全く感じさせない極寒の旅!
レオの凄まじい演技に心を掴まれ、深く入り込んだ2時間半。面白かったです

偵察中にグリズリーと出くわしたグラスは、瀕死の状態で、
目の前で最愛の息子を殺された怒りと絶望を生きる力に変えて、死の淵から蘇り、
文字通り命を懸けてフィッツジェラルドを倒すべく後を追います――

武器も奪われ、食料も無く、何度も死の淵に立たされながらも執念で生き延びる!

敵は仇と狙うフィッツジェラルドだけではなく、
荒涼たる雪原では、クマもオオカミも、先住民も、誰もがサバイバル。
そんな過酷な旅でネイティブ・アメリカンとの交流、
その裏で、フランスの商人たちの悪行なども描かれ、
大自然の中で、餓えと寒さと孤独と戦うグラス@レオが凄いです!!


グラスが追いかける息子の仇、裏切者フィッツジェラルドには、レオのたっての希望で
『インセプション』でも共演したトム・ハーディ。
荒くれハンターとして、レオとはスタント無しの壮絶な戦いが見ものです

そして、そんなフィッツジェラルドが可愛がってる孤児ブリジャー役に、
リトル・ランボーズ』『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』
最近では『メイズ・ランナー』にも出ていたちょいワルの似合うウィル・ポールターくん。
今回も持ち味を生かした役どころ

自然光だけで撮ったという迫力の大自然の、壮大で神秘的な映像も素晴らしく、
(マジックアワーといって、1日1時間半程度の黄昏時の撮影にこだわったそう)
坂本龍一の音楽もその自然の神秘と迫力を彩って、、余韻がありました。
静寂と、音の響きと、生き抜くグラスの息遣いが、凄くマッチしていました。。。


世界中の映画賞に輝いた本作。そして、
ついにレオがオスカーを受賞した渾身の演技。ぜひ映画館で!
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルーム

2016-04-09 22:56:26 | the cinema (ラ・ワ行)

ROOM
上映時間 118分
原作 エマ・ドナヒュー『部屋』(講談社刊)
脚本 エマ・ドナヒュー
監督 レニー・アブラハムソン
出演 ブリー・ラーソン/ジェイコブ・トレンブレイ/ ジョーン・アレン/ショーン・ブリジャース/ウィリアム・H・メイシー

7年間もひとつの部屋に監禁されているヒロインと、その間に生まれ、部屋の中しか知らない5歳の息子が辿る予測不能の運命
5歳の誕生日を迎えたジャックは、狭い部屋に母親と2人で暮らしていた。外の景色は天窓から見える空だけ。母親からは部屋の外には何もないと教えられ、部屋の中が世界の全てだと信じていた。2人はある男によってこの部屋に監禁されていたのだった。しかし母親は真実を明かす決断をし、部屋の外には本物の広い世界があるのだとジャックに教える。そしてここから脱出するために、ついに行動を開始するのだったが…。

7年という青春時代を奪われ、
家族の温もりさえ失って、
そんな監禁生活の中で、拉致された当時はまだ17歳の高校生だったジョイは、
ジャックを産み育てる事で、かろうじて精神のバランスと健康を保ってきたという。

脱出してぱっぴーエンドではなく、
社会に戻ってからの母子の姿を描いている―。

現実にもつい先ごろ日本でもあった、誘拐・監禁事件でも、
インタビューに応じていた人やマスコミが声を出せば逃げれたのではないか?といった
無責任且つ無神経なコメントがあったけど、
ここでも同じ。
誘拐犯に傷つけられたジョイの傷を深くえぐるようなマスコミに怒りを覚えます。

ジョイにとっては、家族や社会から閉ざされた“ルーム”
でも、ジャックにとっては、、、いつもママの傍にいてある意味安定していた小さい“ルーム”
彼にとって初めての“世界”は広すぎて・・・
ジャックのセリフにいちいち胸を衝かれてました。。。
未知の世界に向かう事への臆病さ、そして、望む望まないに関係なくしている成長・・・
この作品で言いたかったことの全ては、要所要所で、ジャックの言葉で語られていたと思います。


子供って、素晴らしい・・・
でも、どんなに純粋で素晴らしい子供も、ずっと子供ではいられないのは不幸なことなのか、、
アノ犯人も、インタビュアーも、嘗ては子供だったのに。。。
そんなことを考えるのも、この子役のジェイコブくんがほんとに凄い演技だったからなんですね~
そして、強さと弱さをみせるママ・ブリー・ラーソンも勿論良かった。

これは女性の方が、より多くを感じ取れる作品かもしれません。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リリーのすべて

2016-03-28 22:00:25 | the cinema (ラ・ワ行)

あなたの愛で、
本当の自分になれた。

夫が女性として生きたいと願った時、妻はすべてを受け入れた。

THE DANISH GIRL
上映時間 120分 映倫 R15+
原作 デヴィッド・エバーショフ『世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語』(講談社刊)
脚本 ルシンダ・コクソン
監督 トム・フーパー
出演 アリシア・ヴィカンダー/エディ・レッドメイン/ベン・ウィショー/セバスチャン・コッホ/アンバー・ハード/マティアス・スーナールツ

舞台はデンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナーは、肖像画家の妻ゲルダと共に公私ともに充実した日々を送っていた。そんなある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、アイナーは自分の内側に潜んでいた女性の存在に気づく。それ以来、“リリー”という名の女性として過ごす時間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深めていく。一方のゲルダも、夫が夫でなくなっていく事態に戸惑うが、

内面的には女性でありながら、男性の身体を持って生まれてしまったアイナーは、
1920年代まで男性の画家、としてデンマークで活躍していました。これは事実に基づいた物語。

風景画家として成功を収めていたアイナー・ヴェイナー。
彼の妻のゲルダも肖像画を専門にする画家として活動していたが、結婚6年目の、
芸術家のお遊びだと考え登場させた“リリー”の、ゲルダに衝撃の告白が待っていた。

カミングアウトしてからは、夫として、画家としてのアイナーは消え去り、
皮肉なことに、彼女が描く“リリー”が評判となり、今度はゲルダが画家として評価されるようになる・・・が、
彼女は“リリー”より夫が恋しい…―
しかし封印を解かれたかのような、違和感のない女性としての“リリー”を、
どうしても手放せないアイナーも、苦しんで。。。


今でこそIS(アイエス=インターセックス)や「性同一性障害」という言葉を耳にし、
社会がようやく理解しつつあるのだけれど、今から90年も前、性的違和に対する理解がなかった時代では
「性的倒錯」や「妄想」果ては「精神分裂」と診断され、現代の私たちからみれば恐ろしい事。
寸でのところで脱出するシーンには、心から安堵しました....。

アイナーがリリーとして初めて出会うヘンリクはゲイなのだけど、アイナーは違う。
男性の身体に、心は女性―。女としての人生を手にしたいのですね。
身体も女性になり、子供の頃からの違和感から解き放たれたいと願う夫の思いに、
ゲルダも苦しみますが、愛する人の夢を叶える為に奔走していくことに-―。
そしてそれは、究極の選択を迫られる道へと繋がったのですね.....

最愛の夫が女性として生きたいと願うようになった時、
全て受け入れて協力することが自分にできるだろうか・・・
それは男女の愛を越えた無償の愛。
2人が深く深く認め合い、繋がっているからこその決断で、でも、
ゲルダを想うと胸が張り裂けそうでした。


お互いを認め信頼し合い、幸せな芸術家夫婦であった序盤が余りにステキで
アイナーがリリーとして生きていくというコトは、もう夫婦ではなくなるわけで。。
さりとて、二人の間にまだ大きな愛があるわけで…―

開かれたドアに向かって必死に進むアイナーは、
ともすると自分のことしかもう念頭にない身勝手な存在にもみえるけど、
それも我が身に置き換えたら、そんなことは言えないだろうと思うのですね、、。
エディ・レッドメイン、リリーとしても良かったけどアイナーの翳りが素晴らしい。
だけど、
アカデミー助演女優賞に輝いたアリシアのゲルダの心情に殆どの方が心を持って行かれるでしょう。
泣くに泣けない、そんなラブストーリー。

出演シーンはそれ程でもないけど、アイナーの幼馴染ハンスのマティアス・スーナールツ、
リリーの理解者にもなるヘンリクのベン・ウィショーが二人ともいい味でした~

1年前は・・・
映画 暗殺教室
よく学び、よく狙え。最高の先生は最強の標的(ターゲット)。上映時間 109分原作 松井優征脚本 金沢達也監督 羽住英一郎音楽 佐藤直紀出演 山田涼介/椎名桔平/菅田...
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Re:LIFE~リライフ~

2015-11-25 22:54:13 | the cinema (ラ・ワ行)

上映時間 107分
脚本:監督 マーク・ローレンス
出演 ヒュー・グラント/マリサ・トメイ/J・K・シモンズ/ベラ・ヒースコート/クリス・エリオット/アリソン・ジャネイ/アンドリュー・キーナン=ボルジャー/スティーヴン・カプラン

ラブソングができるまで』のヒュー・グラントとマーク・ローレンス監督が4度目のタッグを組んだ人間ドラマ。
かつてアカデミー賞を受賞するも、15年間鳴かず飛ばず状態の脚本家キースは、破産寸前で妻子にも逃げられる始末。人生どん底の彼は郊外の大学でシナリオコースの講師を引き受けるが、乗り気でなく不真面目に振る舞う。しかし、子育てしながら復学したホリーをはじめ真剣な生徒たちの情熱に接するうちに、鬱屈(うっくつ)したキースの心に変化が生じ……。

生徒を絞るはずのテストには目もくれず、キースが顔で選んだ受講生たち。
もちろん女性は美人で、男子はイケメンを外す
しかし、美人でも個性の強い若者ばかりだが、この中に金の卵がーーーっ!
で?どうする?!
乗っかって再浮上するのか?
脚本家を諦めてプロデュースするのか?それとも??

以下↓ちょっとネタバレ気味の感想。
  ↓


一旦は成功を収めたものの、ダメな中年の再起モノというと、
最近では「Dearダニー 君へのうた」同じくパチーノの「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」も
ちょっと切り口は違うけど、喪失~再起を描いたドラマ。
で、やっぱりヒューさまの本作、もう観る前から「ラブ・アクチュアリー」「世界で一番パパが好き」なんか思い浮かべてた(笑)けど・・・

爽やかインテリ、でも軽い(笑)役が嵌るヒューさまの、イメージがまんま投影されたような
今回のキースでしたが、
最後、あのポイントが大きかったので、ただのラブコメにならなかった。

どっちがセンセイか判らない(笑)ホリー(マリサ・トメイ)の脚本の登場人物の変更
メアリー教授(アリソン・ジャネイ)の分厚い脚本(爆)
スター・ウォーズが好き過ぎるビリーに、ナンとも優しい変更のアドバイスとか、

元海兵隊だが涙もろい学科長(J・K・シモンズ)や人懐っこい隣人(クリス・エリオット)と接しながら
さて、これから、、、
田舎町と田舎の人々もバカにして、ちょっと人生を舐めてたキースの脚本はどう綴られていくのか。

人生後半戦にして道に迷い、気づけば崖っぷち。それでも、人生は続いていくよ(笑)
新しい友人たちと出会い、新しい自分を知る。――
若者と接しながら、実はキース自身、
いつの間にか自分も大人としての自分に目覚める。――優しい映画です
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする