命をかけて守りたいものがあった…
製作年度 2007年
上映時間 118分
監督/脚本 内田英治
出演 寉岡萌希/寉岡瑞希/菅田俊/忍成修吾/菜葉菜/河合龍之介/榊英雄/弓削智久/菅原文太
生みの親にないがしろにされ、愛情を注がれない少女2人が、それでも小さな幸せを求めて生きていく姿を描くヒューマンストーリー。監督は『しあわせなら手をたたこう』の内田英治。
母が夜の仕事をしているため、孤独な毎日を送る物静かな少女ユイ(寉岡萌希)。しかし6歳のときに母が再婚。新しい父とともにやって来た連れ子、アイ(寉岡瑞希)と暮らすことになる。父の暴力や母の無関心に耐え、きずなを深めていく2人はやがて中学生に。そんな中、ユイとアイは両親の離婚によって引き裂かれることになるが……。(シネマトゥデイ)
忍成くんが出演しているので、観たいと思っていましたが、上映館は東京でたった1館。
しかもそこで彼も舞台挨拶に立つと言うので、慌てて行って来ました、
K's cinema
聞いた事もない映画館でしたが、およそ30年振りぐらいに足を踏み入れた新宿の一角にありました。
指定席ではないと言う事だったので、どうかなあ~と思っていたら、これが、良い方に作用して、
スクリーン近くの出入り口付近の前の席をゲット
入場してくる忍成くんを間近かで観る事が出来ました♪
この日の司会進行役の女性は自己紹介がなかったため、よく解らなかったのですが
明るくて可愛らしく、
主役の2人も含めて、登壇者がまだ若く場なれてない感じをなごませるような司会で
とてもいい感じでした~♪
この作品は公開までに、実に2年半もかかったそうです。
主演のふたりは作品中では中学生の役ですが、当時高校生だった姉のアイ役の瑞希さんは
今では大学生だそうで、ずい分と大人っぽくなってました。
ジーンズにフードのついたニットのカーディガンというラフなスタイルの忍成くんは、
観客の呼びかけに、「ありがとうございます」といちいち応えながら、落ち着いてコメントしてました。
彼は読者モデル時代に一緒だった弓削智久くんと、初共演だったとかで、それが一番楽しみだったと、
弓削くんとの絡みのシーンを喜んでいました。
主人公を冷徹に追い詰めるヤクザの組長役も、「自分で観ると怖くないなあ~、みなさんはどうでしたか」という言葉に
司会の女性が「良かったですよ~。なにか忍成さんが登場すると空気が変るような気がしました」と、
ファンに成り代って答えてました(笑)
イヤ、、
静かにキレる忍成くんはホント凄かった
確かに、忍成くんの登場シーンは、空気違います。
ドラマ「山田太郎物語」の時みたいなチャラ男も上手いけど、
今回は後半ゾクッとする迫力のヤクザ!上手いです♪
プレスの方も数人来ていたし、カメラもちゃんと来ていたのに、探してもこの日の写真を見つけられなくて残念。
出演者がこの作品をクチコミでお知り合いに宣伝して下さいと言っていたのが印象的でした。
この日の登壇者
寉岡萌希・寉岡瑞希・忍成修吾・榊英雄・菜葉菜・小林沙世子・加藤真弓さんでした。
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冒頭、薄暗い部屋に幼いユイがひとり。食べ物を探すシーンで、もう「誰も知らない」を思い出し、
暗澹たる思いにさせられます。
そんな悲惨な状況の時、勧誘に訪れた見知らぬ大人に「
神様はどんな時もあなたをみています」といわれ・・
こころに刻む6歳のユイ。
そして16でユイを産んだ母が新しい父と姉を連れて帰ってきた―
新しい生活の中で、ユイにはアイがかけがえの無いものになっていくのは
そんな経験がない人にも理解できる。
母よりも自分に関心を寄せ、守ってくれるアイ。
学校も友達も親も要らない。アイとふたりでいれば・・・。そんな家庭でしたから。
血を分けない姉妹が、両親の離婚によって離れ離れになるのを察して、家を出た2人は中学生。
空腹を抱え、危険な目に合いながらも
2人で居る事、そのために生きる闘いを始める物語。
大人は上手くいかない自分の人生を、誰かの所為にしたり何かの所為にしたがる。
しかし、こどもは?親の所為にするだろうか、、、。
中学になるまで、一度も海水浴に連れて行って貰えない子供は他にも居るかも知れない。
それが不幸だと言うのではない。
子供の笑顔を見てないことに気付かない事が不幸なのではないだろうか、、、。
この監督は「
ガチャポン」でも都会の闇に飲み込まれそうな若者と
傷つけながらもなくさない友情を描いているけど、作風は似てるかもしれない。
ある程度ヒット(集客)が見込めそうなマンガや原作本の映画化と違って、
若い監督が作りたい作品を撮って世に出す事がいかにも大変な事だと解る1本。
これから親になる世代の方たちに観て貰いたい作品です~
そして、一人ぼっちだと感じてる中・高生にもこの作品のメッセージを受け取って欲しい。
この日の観客は20代の女性を中心に、比較的若い方でとてもマナーもよく
気分よく観賞できました。
K's cinema お気に入りになるかも♪
---- φ(。_。;) 追記......................................
舞台挨拶の記事、見つけました!
http://eiganavi.gyao.jp/news/2008/09/post-1d9d.html