彼女だけが知っている
製作年度 2009年
製作国・地域 スウェーデン/デンマーク/ドイツ
上映時間 153分
PG15+
原作 スティーグ・ラーソン 『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(早川書房刊)
監督 ニールス・アルデン・オプレヴ
音楽 ヤコブ・グロート
出演 ミカエル・ニクヴィスト/ノオミ・ラパス/イングヴァル・ヒルドヴァル/レナ・エンドレ
日本でも2009年のミステリー界に一大センセーションを巻き起こすなど全世界で話題騒然となったスティーグ・ラーソンの『ミレニアム』3部作を映画化した北欧発のミステリー巨編。本作はその第1弾。
ジャーナリストのミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)は、ある大物実業家の違法行為を暴露し、名誉棄損で有罪になる。そんな彼に目をつけた大企業の前会長が、40年前に疾走した自分の血縁にあたる少女についての調査を彼に依頼する。ミカエルは天才ハッカーでもある調査員リスベット(ノオミ・ラパス)と協力して、未解決事件の真相に迫る。
実は読書離れをしてかなりになるので、コチラの原作も3部作であることも知らず、
同じく面白いミステリーらしいということしか知らない映画好きな友人に誘われて観て来ました。
先日の「(500)日のサマー」は、
ハレンチなセリフだけでPG-12となっていましたが、
本作になぜ
R指定が付いていないのかが不思議だったのですが、この記事を書く段階でようやくみつけました。
やっぱりついていましたね。少しほっとしました。今回はいつものallcinema やシネマトゥデイには記載がなくちょっとびっくりしました。
それほど激しい暴力シーンが度々出てくるのですが、
この作品の性格上やむを得ないというか、だからこそ、という説得を持たせるものでした。
2時間半を超えるものでしたが、面白かったです
ミレニアムの発行責任者・ミカエルは時の人だった。
大物実業家の暴露記事により裁判で有罪判決を受けた彼に注目する2人の人物。
その一人は40年前にストックホルムの島で忽然と消えてしまった孫娘を、ミカエルが収監されるまでの半年間で捜し出してくれと依頼する。
そしてもう一人、敏腕調査員であり天才ハッカーでもあるリスペット。
彼女はミカエルの裁判後も興味を失わず、彼の調査資料を盗み見、ついにはヒントになるメールを送ってしまう。
社会派ジャーナリストと、社会を拒絶して生きているハッカーが出会い、そして物語は動き出すのだけれど…
フィクションとはいえ、世界に名だたる福祉国家・スウェーデンの闇に潜む性差別・暴力の描写に少々疲れるし、
登場人物がやたらと多いので、テンポはゆっくりなのだけど片時も目が離せない。
この作品、スウェーデン語の原題は「女を憎む男たち」という意味だそうで、その事を知った上で観にいくと、
また衝撃度は幾分違うかも知れない。
主人公はミカエルとなっているけど、この事件への貢献度・インパクトともに、
天才ハッカーで驚異の映像記憶能力者のリスベットの存在がもの凄い!
小柄で少年のような容姿に鼻ピアス、全身黒尽くめのパンクの上に孤独な瞳が光る。
穏やかで、頼り甲斐があるとはいえないミカエル
を頭脳と行動で強力サポート!!
でも、ここでは彼女のドラゴンタトゥーについては語られず、彼女の消え方がカッコイイ
彼女の抱える過去は、第2弾で明らかになるらしい。
冒頭から痛々しい場面に息苦しくなるけれども、
社会派な味わいもあり、どこか「イースタン・プロミス」を観た後の感じと似ていました。
タランティーノ監督がブラピと組んでリメイクとの話は決定的らしいけど、
そうすると、舞台はどこになるのだろうか?第一部に関しては、いじれない真相があるという気がするし、
「インファナル~」以上に別物になる気がする。。
一緒に観た友人は、その「インファナル~」も「ミスティック・リバー」も本作も一緒に観たのですが、、
そのどれも重苦しくてイマイチだったといっていましたが
私は長すぎるプロローグはちょっとどうかと思いましたが、最後ちゃんと決めてくれたし、
ハリウッド的なラストもチョット好きかも~で、楽しめました
で、エンドロールの後に第2弾「火と戯れる女」の予告が流れます。
どうも、このままでは次回は一人で鑑賞ということになりそうです(笑)