明るく振舞いながらも、アルツハイマーの恐怖に独りおびえていた薫・・・
信じられる女性にめぐり会えた幸せにひたる間もなく、必死に支えようとする浩介・・・
前半までは互いがひとりで闘っていたけど
薫が自分でアルツハイマーだという事を認めた時から、夫婦で闘っていけるようになり
お互いを想うあまり傷ついてゆく。。
でも、二人でのシーンはどんなに辛い状況でも意外にちゃんと見ていられる
それは不幸の最中でも、ふたりは信頼し合っていてしあわせなんだから。
だから泣きのツボは他の時にある
植物状態の夫の病室で、桐野医師がもの言わぬ夫と過ごすシーン
その苦しむ桐野医師に、未来の浩介の姿を重ねみる薫
浩介もまた植物状態の桐野(夫)の延命治療に、薫の未来のあり方について不安を覚える。
薫の会社のメイクルームでの三十代トリオのシーンも、私のツボだった
「解かった!製薬会社の男、GETするからさ・・・」の矢野諒子(光浦靖子)のセリフに泣かない女はいないだろう
・・もうここら辺から涙ぽたぽた
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ラストまで
11話あたりからは一気に話が飛んでひまわりちゃんが生まれ、また一気に2年10ヵ月後
薫の病状は進んでいて、、ひまわりちゃんの「食べた。」に泣かない母親はいないだろう
「入園準備」「入学用品」「大人になったひまわりへ」衣装ケースに揃えていく薫が可哀想でまた
人が30年かかって覚えてきた事、ハイハイ>歩く事>自分で食べる事>言葉>簡単な計算>仕事...
そういうものや、知りえた人たちを忘れていく事、、薫は辿ってきた道をフルスピードで逆行していくの
エンディングは7話から、お買い物から帰ってきたひまわりちゃんが
長ネギをかついで冷蔵庫に入れ(お魚も)ピンクのエプロンを身に着けて
かいがいしく家事をこなします
掃除機をかけ、雑巾がけ。ハンバーグを作り、サラダを用意します
アイロンをかけ
金魚に餌をやり、花に水・・・
薫が出来なくなった事を4歳のちいさな主婦ができてました
ドラマはアルツハイマー病の極限られた症状を描いているにすぎないと思う
現実はこんなものじゃないのは想像できる。
でもこのラストは、私はこれでいいと思う...最終回はあの「マトリカ」も聴かずに済んで
いろいろ考えるところのあるドラマで、いい作品だったのですが
音楽が(特に前半は)ストーリーの邪魔になるくらいで、そこはとても残念。
それと、これより2年前に放送された「神様、もう少しだけ」に良く似た手法が何度も使われていてちょっと気になった。
「神様、~」ファンは直ぐ解かる所ですが、同じ難病ものだし影響受けていても自然なのかも・・デスネ
永作さんは透明感ある存在で、とても素敵なヒロインでした
緒形直人さんは、愛する女性を得てからの切なさと苦しさを見事に演じていて、素晴しかった
当時観たひとも観れなかった方も、CMなしでご覧になると更に感動できます
いい作品でした。
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恭子ちゃん版「私の頭の中の~」放送日が決定したようです
日テレ 3/12(火) 夜9:30~
恭子チャンネルのスケジュールより